1. テジマクチャンに入る材料
- 主材料: 豚の腸
- 副材料: みそをベースにしたソース
2. 味の評価
- 辛さ: ☆☆☆☆☆
- 塩味: ☆☆☆☆☆
- 甘さ: ☆☆☆☆☆
- 酸味: ☆☆☆☆☆
- コク : ★★★★☆
3. マクチャンについての簡単な紹介
韓国は牛や豚の様々な部位を食べますが、特に外国ではほとんど食べない牛の胃の部位のソマクチャン、豚の腸のはじの部分のテジマクチャンを好んで食べます。
マクチャンは朝鮮時代の1567年、宣祖が即位した時、国民がお祝いの意味を込めて新しい料理「マクチャン」を作りましたが、この味を味わった宣祖が彼らにほうびを下したほどおいしかったと言われています。
しかしマクチャンの大衆化はそれよりずっと後になりました。1970年代以降、牛や豚の大量飼育がなされるようになってから食べ始めるようになりました。
大量飼育により赤身は大衆化されましたが内臓類は料理方法が分からずに捨てられていました。しかし大邱(대구)でマクチャンを捨てるのがもったいないとさまざまな料理方法を研究した末、炭火で焼いてみそにつけて食べ始めるようになり、その味が好まれ全国的に有名になりました。
外国でマクチャンが好まれない理由は、においが強いからです。
韓国ではマクチャンをおいしく食べられる下ごしらえの方法があります。
まずにおいがしないように脂肪を取り除き小麦粉と塩でもみ、何回か洗います。その次に肉質を軟らかくするキウイ、パイナップルの果汁(または人工の食肉軟化剤)を入れて一日ほど熟成させます。
こうして下ごしらえしたマクチャンは、においがなくて柔らかく弾力性があります。
マクチャンは炭火や煉炭の火でいぶし焼きにして特有の香りをつけて焼きます。まるで燻製のハムのような独特の風味があります。
炭火でよく焼いたマクチャンはみそのソースにつけて食べます。マクチャンソースはみそをベースにしていますが、みそのようにしょっぱくなく、香ばしくて甘味があり、マクチャンの味が引き立ちます。
マクチャンは大邱で最初に食べ始めたため、マクチャン料理は大邱が一番有名です。
大邱にはマクチャン料理だけを出している別名マクチャン通りがあるほどです。粋で規模の大きな店鋪ではなく、簡素で小さな店が列をなしています。
野外席で直接焼いて食べますが、バーベキューパーティーをしているような雰囲気を作り出します。
大邱旅行を計画中でしたら、夜マクチャン通りでおいしいマクチャンと焼酎をお勧めします。
(wikipediaで詳しく見る : クリック )
4. マクチャンの種類
韓国では牛肉が高価なので豚肉が大衆化されています。マクチャンもソマクチャン、テジマクチャンの二種類がありますが、値段の安いテジマクチャンが好まれています。
どちらのマクチャンも基本的には熟成させるだけで味付けはせず、みそソースにつけて食べます。
テジマクチャンの場合コチュジャンで味付けし辛口で食べることもあります。
- テジマクチャン : 豚の腸のはじの部分、小銭のような形で脂肪が多く柔らかくておいしい。
- 味付けテジマクチャン : テジマクチャンに辛いコチュジャンで味付けをしたもの。
- ソマクチャン: 牛の4番目の胃、グニュグニュして平らで、テジマクチャンより弾力性があるのが特徴。
5. マクチャンをよりおいしく楽しむ方法
マクチャンは炭火や煉炭の火でいぶし焼きにして熱いうちに食べるとおいしいです。飲食店では焼かれたものではなく、生のマクチャンを客が自分の好みに合わせて焼いて食べます。
鉄板にマクチャンを載せて表面が焼けたら一口大に切ってください。
(韓国ではキッチン用のはさみが一般的に用いられているので、食品を切っても驚かないでください)
そして小さく切られたマクチャンは内側までしっかり焼いてください。マクチャンはよく焼かずに食べるとにおいもして固いです。しっかり焼くと中まで柔らかくなります。
しっかり焼いたマクチャンはみそソースにつけて食べ、香ばしい油が口の中に広がったら焼酒を一杯口にしてください。
マクチャンは油っこい食べ物ですから、しつこいと感じるかもしれません。そういう時はフルーツ味のワインやお腹のふくれるビールより、さっぱりした味の焼酎がよく合います。
そしていろいろな野菜の葉っぱに包んで食べるとマクチャンの多様な味を楽しむことができます。
マクチャンは大邱の代表料理ですが、全国的に人気があってどこに行っても食べることができるので、宿所の近くや繁華街で食べることができます。