安東市(アンドンシ:안동시)は、大韓民国慶尚北道(キョンサンプクド:경상북도)中北部にある市です。高麗朝鮮時代には安東大都護府(アンドンテドホブ:안동대도호부)が存在しました。儒教文化の本場として有名で、「韓国精神文化の首都安東」というスローガンを使用しています。河回村(ハフェマウル:하회마을)、陶山書院(トサンソウォン:도산서원)などの名所があり、多くの文化財が保存されています。市庁所在地は明倫洞(ミョンニュンドン:명륜동)であり、行政区域は1邑13面10洞です。面積はソウルの2.5倍の1,520㎢で大韓民国で行政区域面積が最も広い都市です。2015年7月に豊川面(プンチョンミョン:풍천면)に慶尚北道庁が移転する予定です。(出典 ウィキペディア- http://ko.wikipedia.org/wiki/안동시)
韓国精神文化の首都 安東
市自体が儒教文化博物館と呼んでも遜色がないほど由緒ある両班屋敷の本家と書院などが多く、韓国の儒教文化の伝統の宝庫と言えます。ソウルの面積の2.5倍で、慶尚北道(キョンサンブクド:경상북도)で面積が最も広いところであり、全国的に名高い安東焼酎、安東山薬、安東塩サバ、安東布(アンドンポ:안동포)などの特産物もあります。林野が全体面積の71%を占めていて農業が主産業です。
安東市(アンドンシ)は、国内最高の郷土文化祭として位置づけられた安東国際仮面舞踊フェスティバル(안동국제탈춤 페스티벌)をはじめ、儒教文化の伝統を生かし伝統礼節学校 儒生文化体験プログラムを集中的に育成して儒教をもとに韓国精神文化の中心地として生まれ変わっています。最近では慶州(キョンジュ:경주)に続いて二番目に世界歴史都市に加入するなど、韓国伝統文化の優秀性を国内外に知らせるのにも先立っています。
世界文化遺産に登録された河回村 (하회마을)
両班村として有名ですが河回村(ハフェマウル:하회마을)が活気にあふれるのは、厳粛な儒教の伝統にひとしきりユーモアと風刺を重ねたときです。許氏(ホシ)は土地、安氏(アンシ)は門前、柳氏(リュシ)背板という言葉があります。
1. 北村宅(ブクチョンテク:북촌댁)
2. 忠孝堂(チュンヒョダン:충효당)
リュシウォン(류시원)/俳優 兼 歌手
1972年生まれ/安東出身
1994年4月 英国エリザベス女王 民間迎接大使
KBS「フィーリング」「青空」SBS「幸せは我々の胸に」「美しき日々」等人気ドラマ多数出演
筆者 リュシウォン
洛東江(ナクドンガン:낙동강)1300里の流れの中で唯一の太極文様で、逆に抱え込んで流れている所である河回村(ハフェマウル:하회마을)、その静かな佇まいがまるで水面に浮いている蓮の姿に似ているという河回村は民族的伝統と建築物が完璧な状態で保存されていて、2010年8月世界文化遺産に登録された伝統民俗村です。
河回村の美しい姿は、昔河回村の儒生(ソンビ:선비)たちが船に乗って往来しくつろいだという芙蓉台(プヨンデ:부용대)に上がると頭が勝手にうなずいてしまいます。村の北西の河の向こう側に切り立ったようにそびえている芙蓉台から見下ろすと、洛東江の青い水の流れと銀色の砂浜をゆったりと胸に抱いている河回村の花のような美しさが目に焼きつきます。
河回村の地形を太極型または煙花浮水形(연화부수형)と言うのは洛東江の形がS字を描いているためだけではありません。村裏側には太白山の地脈の花山(ファサン:화산)が町の中心部まで緩やかに伸びていき、江北側は普賢山(ポヒョンサン:보현산)の地脈の芙蓉台(プヨンデ:부용대)が屏風のように囲まれています。このため山川地形においても河回村は風水地理学的に優れたところであることは間違いありません。
だからでしょうか。朝鮮時代最大の国家的災難だった壬辰倭乱(임진왜란:文禄・慶長の役)の時にも特別な被害を受けずに伝来の風習をきちんと保存し、西厓(ソエ:서애)柳成龍(リュソンニョン:류성룡)など多くの高官を輩出した両班の村としても名高いです。
河回村を横切る大通りを挟んで北村と南村が頭を突き合わせています。北村の養真堂(ヤンジンダン:양진당)と北村宅(ブクチョンデク:북촌댁)、南村の忠孝堂(チュンヒョダン:충효당)と南村宅(ナンチョンデク:남촌댁)は、歴史と規模でお互い双璧をなす典型的な両班家屋です。この大通りを中心に町の中心部には柳氏たちが、郊外に他の姓の人たちが住んでいて、それぞれの生活様式によって2つの文化が共存しています。河回村はまた、養真堂(宝物第306号)と忠孝堂(宝物第414号)、北村宅(重要民俗資料第84号)などの町の中の少なくない家屋が重要民俗資料や宝物に指定され、町全体が一つの文化財と言わざるを得ません。特に豊山(プンサン:풍산)柳氏の大宗家である養真堂の母屋に22代宗家のおばあさんが宗家の暮らしをそのまま続けており、西厓 柳成龍先生の宗家として有名な忠孝堂も宗家の厳格な風習を守り続けています。
忠孝堂の向かい側には、筆者の実家である澹然斎(タンヨンジェ:담연재)があります。 澹然斎は筆者の実家である以上に特別に知られているところです。 澹然斎の前の広い芝生の庭では、英国のエリザベス女王が72歳の誕生日の膳を受け、河回別神グッ仮面劇(ハフェビョルシングッタルノリ:하회별신굿 탈놀이)を観覧したことを覚えている方が多いでしょう。
両班村として有名ですが河回村が活気にあふれるのは、厳粛な儒教の伝統にひとしきりユーモアと風刺を重ねたときです。許氏(ホシ)は土地、安氏(アンシ)は門前、柳氏(リュシ)背板という言葉があります。 河回村の地ならしをしたのは柳氏でも安氏でもない許氏でした。河回仮面(ハフェタル:하회탈)を初めて作ったという許氏一族のホトリョン(許氏の未婚男子)のおかげで白丁(ペクチョン:백정)と僧侶(チュン:중)、妻(カクシ:각시)、両班の仮面を通じて儒教社会の身分制から来る抑圧と怒りを非常に濃いわい談で開放しました。
今でも村の真ん中で立っている三神堂(サンシンダン:삼신당)では、 河回別神グッ仮面劇が行われ、人々の精神的憩いの場となっています。狭い道の角で突然「オオルス!」と肩踊りをしきりに踊りまくって興に乗った河回別神グッ仮面劇が飛び出して来そうです。
肩の高さでゆったりと曲がっていく石垣塀の向こうの古色蒼然とした古宅を眺めてみると、いつの間にか何百年をはるかにさかのぼってきたようです。近代化という名の下に昔のことが軽視される風潮の中で、私たちの精神文化をしっかり守ろうとする人々がここにいます。精神を失った後に肉体が何の役に立つというのでしょうか。河回村(ハフェマウル:하회마을)の中心に立って、しばらく忘れて過ごした先人たちの儒教的価値を久しく振り返ってみます。
-安東の推薦遺跡-
陶山書院
도산서원
一抱えもある松の木が風情を感じさせる静かな山の中。青い洛東江(ナクドンガン:낙동강)の流れが曲がりくねった先っぽの麓に位置する陶山書院(トサンソウォン:도산서원)は性理学の大学者退渓(テゲ:퇴계)李滉(イファン:이황)を師と仰ぎ仕えた書院です。官職から退いた退渓が弟子たちを集めてますます学問に力を注いだ書堂(ソダン:서당)、先生が亡くなった後、弟子たちが書院を建てて以降、宣祖(ソンジョ:선조)が陶山書院と扁額(ヒョンパン:현판)を送り賜額書院(サエクソウォン:사액서원)となりました。扁額は韓石峯(ハンソクボン:한석봉)の直筆です。
書院には、最も古い陶山書堂(トサンソダン:도산서당)をはじめ、寮にあたる隴雲精舎(ノンウンジョンサ:농운정사)。書籍5.000冊以上が保管されていた光明室(クァンミョンシル:광명실)、典教堂(ジョンギョダン:전교당)など注目すべきところがたくさんあります。退渓が僧侶ボブリョン(법련)に建てさせたという陶山書堂は切妻屋根で台所、オンドル部屋、縁側付きの構造になっています。こじんまりとした庭園と池。質素に作られた勉強部屋もあります。1574年(宣祖7年)に建立された典教堂は単層の八角形の屋根に前面4間、側面2間。3間のオンドル部屋と5間の広間もあります。決して豪華ではありませんが簡単に近づくことが出来ない威厳が感じられるところです。正祖(チョンジョ:정조)が先生の学徳を称えるために科擧の試験を行ったことを記念する試士壇(シサダン:시사단)と退渓の位牌を祀った尚徳祠(サンドクサ:상덕사)、本を作った蔵板閣(ジャンパンガク:장판각)なども見学してみる価値があります。
住所:慶尚北道(キョンサンブクド:경상북도)安東市(アンドンシ:안동시)陶三面(トサンミョン:도산면) 土渓里(トゲリ:토계리)680
電話番号:054-856-1073
鳳停寺
봉정사
素朴で荒れた道に沿って天燈山(チョンドゥンサン:천등산)をてくてく上がってみると、麓にひっそりと佇む美しい寺があります。それが鳳停寺(ボンジョンサ:봉정사)です。新羅の文武王12年(672年)の義湘大師(ウサンテサ:의상대사)の弟子、能人大徳(ヌンインデドク:능인대덕)が創建し、高麗恭愍王(コンミンワン: 공민왕)12年(1363年)に修復されたそうです。 義湘大師が浮石寺(ブソクサ:부석사)から紙で折った鳳を飛ばしたらここに落ち、その場に寺を建て名前を鳳停寺としたという信じられない話が伝えられています。
1999年、河回村(ハフェマウル:하회마을)を訪れたイギリスのエリザベス女王が特に気を遣って見たというほど長い歴史を持つこの寺では、極楽殿(クンナクジョン:극락전)、大雄殿(デウンジョン:대웅전)、華厳講堂(ファオムカンダン:화엄강당)、古金堂(ゴグムダン:고금당)など宝物級建築物と、無量海會(ムリャンヘフェ:무량해회)、萬歳楼(マンセル:만세루)、雨花楼(ウファル:우화루)、寮舎屋(ヨサチェ:요사채)などがあります。
韓国で最も古い木造建築物である極楽殿は加工石、自然石を幾重にも重ねた基壇の上に正面3間、側面4間の切妻屋根と柱心包様式の建物となっています。高麗時代に建てられながらも統一新羅時代の建築様式も含まれていて、その価値がより一層輝く建築物です。ここで200mほど離れたところにある霊山庵(ヨンサンアム:영산암)は、映画「達磨ダルマはなぜ東へ行ったのか」の撮影場所でもあります。
住所:慶尚北道(キョンサンブクド:경상북도)安東市(アンドンシ:안동시)西後面(ソフミョン:서후면)台圧里(テジャンリ:태장리)901
電話番号:054-853-4181
屏山書院
병산서원
朝鮮時代に傑出した儒学者を多数輩出した安東(アンドン:안동)地方には、当時の儒教文化と学風を存分に感じることができる遺跡がどこよりもたくさんあります。その中でも屏山書院(ビョンサンソウォン:병산서원)は外せません。
西厓(ソエ:서애)柳成龍(リュソンニョン:류성룡)先生の題詩を祀り、彼の学問と徳行を追慕するために建てられた屏山書院(ビョンサンソウォン:병산서원)は、朝鮮時代の代表的な儒教建築物です。先生が亡くなった後、弟子や地元の儒学者たちが1613年(光海君5年)尊德祠(ジョンドクサ:존덕사)を創建して位牌を祀った所で1863年(哲宗14年)「屏山(ビョンサン:병산)」という賜額を受けて賜額書院(サエクソウォン:사액서원)となりました。大院君(デウォングン:대원군)の書院撤廃令が下りても撤廃されず、残っている47個の書院の中の1つです。
西厓が生前弟子たちを教えていたところに建てた書堂には、先生と三番目の息子である柳袗(リュジン:류진)の位牌を祀った尊德祠(ジョンドクサ:존덕사)と立教堂(イプギョダン:입교당)があり、先生の文集をはじめとする各種の文献1000種余り3.000冊以上の本が所蔵されています。立教堂は弟子たちが教えを受けた、今で言う教室で東には明誠斎(ミョンソンジェ:명성제)西には敬義斎(キョンイジェ:경의제)など、すべて3間に分けられています。
その他にも本を印刷するとき使った木版を保管する藏板閣(ジャンパンガク:장판각)と学生の寮であった東斎(トンジェ:동재)と西斎(ソジェ:서재)、今の大講堂に該当する晩對楼(マンデル:만대루)もあります。
住所:慶尚北道(キョンサンブクド:경상북도)安東市(アンドンシ:안동시)豊川面(プンチョンミョン: 풍천면)屏山里(ピョンサンリ:병산리)30
電話番号:054-858-5929
月映橋
월영교
安東(アンドン:안동)ダムの景色と調和し誰でも一度はぐるっと回って見渡したくなる木の橋。まさに全国で最も長い木造の橋、月映橋(ウォルヨウンギョ:월영교)です。月映橋はこの地域に住んでいた李應台(イウンテ:이응태)夫婦の美しく崇高な愛を称える特別な場所です。450年前の固城(コソン:고성)李氏(イシ:이씨)李應台の墓から発見された手紙一枚が、現代版愛と魂という名で多くの人々の好奇心を刺激しました。先立った夫への恋しさをひと言ひと言書き出している手紙と共に、自分の髪で編んだ靴(ミトゥリ:미투리)一足は450年前の愛。美しい夫婦の切なさを伝えるのには十分でした。それで月映橋は恋人たちの愛が永遠であることを願う愛の橋でもあります。
住所:慶尚北道(キョンサンブクド:경상북도)安東市(アンドンシ:안동시)象牙洞(サンアドン:상아동)
伝統文化コンテンツ博物館
전통문화컨텐츠박물관
国内初の遺物のない博物館で、最先端のデジタル博物館の伝統文化コンテンツ博物館(チョントンムナコンテンツパンムルグァン:전통문화콘텐츠박물관)は、全体面積1700㎡規模の施設で80席規模の4D映像館と大気空間体験展示室である第1展示室、企画展示室である第2展示室を含む資料室、収蔵庫などで構成されています。
住所:慶尚北道(キョンサンブクド:경상북도)安東市(アンドンシ:안동시)東部洞(トンブドン: 동부동)447-8
電話番号:054-843-7900
古宅体験
고택 체험
悠久の伝統文化がうごめくように残っていて、古色蒼然とした古宅があちこちに散らばっている安東(アンドン:안동)は韓国固有の伝統礼節を学ぶために最良の場所です。安東礼節学校(アンドンイェジョルハッキョ:안동예절학교)、水涯堂(スエダン:수애당)、知禮芸術村(ヂレイェスルチョン:지례예술촌)、退渓宗宅(テゲジョンテク:퇴계종택)、聾巖宗宅(ノンアムジョンテク:농암종택)、烏川君子里(オチョングンジャリ:오천군자리)、塔洞宗宅(タプトンジョンテク:탑동종택)、臨清閣(イムチョンガク:임청각)などがそのような場所です。伝統礼節だけでなく茶礼(タレ:다례)、加楽(カラク:가락)、民俗遊びなど見て学ぶものが数え切れません。
まず挙げられるのが水涯堂(スエダン:수애당)です。安東(アンドン:안동)から盈徳(ヨンドク:영덕)方面に向かって30分ほど行ったところにありますが、ここでは板跳び(ノルティギ:널뛰기)、たが転がし(クルロンスェクルリギ:굴렁쇠 굴리기)、餅つきなど民俗遊びはもちろん韓紙工芸、仮面舞踊(タルチュム:탈춤)、黄土染めなど各種の体験イベントをおもいきり楽しむことができます。
文人、画家、作曲家など芸術家と韓国の情緒を味わおうとする外国人が足を運ぶ知禮芸術村(ヂレイェスルチョン:지례예술촌)は、安東伝統の財禮(ジェレ:재례)の典型を見ることができるところです。味噌作り、茶食と餅作りなど昔の先祖の生活を直接体験することも出来ます。
鶏鳴山自然休養林
계명산 자연휴양림
水晶よりも澄んだ渓谷の水がさらさらと流れ太古の神秘を秘めた松、クヌギで覆われた深い森の中にある鶏鳴山自然休養林(ケミョンサンチャヨンヒュヤンニム:계명산 자연휴양림)は、一幅の東洋画を連想させる無公害清浄地域です。天に向かってぐんぐん伸びたカラマツと麓のあちこちに群生している野草と野花、またその中に木で作った大小の家々が頭を向かい合わせて集まっている姿が絶妙な調和を成しています。心身鍛錬にここより良いところはありません。
さらに、小白山脈(ソベクサンメク:소백산맥)の地脈の鶏鳴山(ケミョンサン:계명산)北東の麓、吉安川(ギルアンチョン:길안천)の青い水を一望に収めることができる所で眺望がとてもよく、見るだけでも爽やかな渓谷の水がすぐそばにあり水遊びを楽しむにも十分です。
森の中の家をはじめ、森林休養館、黄土部屋、炊事場、あづまや、シャワー室、キャンプデッキなどを備えており、森の中の教室、水遊び場、冒険遊び施設、子供用の遊び場、登山路、遊歩道など各種施設を完備して家族単位や青少年が楽しむのに最適です。また、自然景観が素晴らしい吉安川(ギルアンチョン:길안천)と天地甲山(チョンジカプサン:천지갑산)、龍渓銀杏の木(ヨンゲウネンナム:용계은행나무)、 知禮芸術村(ヂレイェスルチョン:지례예술촌)、臨河(イムハ:임하)ダム、安東(アンドン:안동)ダム、 陶山書院(トサンソウォン:도산서원)、鳳停寺(ボンジョンサ:봉정사)、河回村(ハフェマウル:하회마을)などが近くにあり、観光も兼ねることができます。
-ストーリーがある徒歩旅行-
退渓小道(イェドンギル)
퇴계오솔길(예던길)
退渓小道(テゲオソルギル:퇴계오솔길)を歩いている間、東洋画が広がっているようです。退渓(テゲ:퇴계)李滉(イファン:이황)(1501-1570)が「絵の中に入る道」と絶賛した道です。幼い退渓が叔父松齋(ソンジェ:송재)イウ(이우)に学問を学ぶために通っていた洛東江(ナクドンガン:낙동강)の川沿いの道です。
退渓は文を習うために、清涼山(チョンニャンサン:청량산)まで洛東江の川沿いの道を一人歩いて通い、死ぬまで愛した清涼山を観賞しようとここを好んで散策しました。本来退渓が歩いていた道は5里に及びますが、退渓小道は佳松里(カソンリ:가송리)ラフティングの出発地から聾巖宗宅(ノンアムジョンテク:농암종택)を経て展望台まで5kmほどになります。コースの中心である聾巖宗宅は古宅体験が可能で、ゴンジ山(건지산)を回って行くコースは険しくありません。
探訪路概要
退渓小道 生態探訪路 (5km)
- 佳松里ラフティング→ 聾巖宗宅→オンダルセム(あづまや)→コンジ山方面→展望台(終着点)→ 佳松里 丹湖橋
安東市庁(アンドンシチョン:안동시청)緑環境課(ノクセクファンギョンクァ:녹색환경과):054-840-6184
安東儒教文化の道
안동유교문화길
儒生文化と庶民の多様な生活が調和した安東(アンドン:안동)の遺跡を辿る38.8kmの道で伝統儒教文化の深さを感じることが出来ます。河回村(ハフェマウル:하회마을)と屏山書院(ビョンサンソウォン:병산서원)一帯を見て回ると、慶北北部地域の両班文化の品格が感じられます。
この道はあづまや、書院、宗宅と美しい森の道が交わった3つのコースに分けられます。道を歩きながら気をつけて見てみると礎一つ、柱一つ、建物配置どれをとっても自然と調和しないものはありません。文を読む儒生の物語と厳しい世の中を賢明の生きた母親の話があります。鯉を求めてきた孝子、仲の良い兄弟、山の神、鬼など町角ごとに様々な伝説と説話が絡んでいるのが特徴です。
探訪路概要
1コース「豊山等道」(14.3㎞ 3時間~4時間30分)
-洛巖亭→生態博物館→洛江亭→丹湖橋→麻厓先史遺跡展示館→枕流亭→禮安李氏宗宅→棣華亭→安東韓紙展示館
2コース「河回村道」(13.7km、3時間~4時間)
-安東韓紙展示館→屏山書院→河回村→ヨンファ三叉路(河回村から花川書院(3コース)に移動可能)
3コース「九潭湿地道」(10.6㎞、2時間30分~3時間30分)
-ヒョネ→洛皐祠→ 花川書院→ 芙蓉台→キョガムジョン→ソムマウル→九潭橋
安東市伝統産業課:054-840-5817
安東文化チキミ:054-856-1705