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Start
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月精寺(ウォルチョンサ)
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羊牧場(ヤンテモクチャン)
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Finish
オデサンに位置しているウォルジョンサはお寺としての美しいのですが、お寺までの道、千年もしている樅木の森の道に癒されにくる人もいるところです。私もまたデグァンリョンまでの旅程で最初に来てみたかった場所がここです。千年もそのままでいることがどんなに難しいかわかっているつもりですから長く荒波に耐えぬいた古いものには敬意を払うようになるんです。
それにウォルジョンサ入り口の左に登るとあるサンウォンサは韓国の5大チョンミョルボグンの一つ。つまりお釈迦の舎利を奉っているということです。他の4つのチョンミョルボグンはヤンサンのトンドサ、インジェのボンジョンナム、ヨンウォルのボップンサ、テバクサンのチョンアムサです。
「チョンミョルボグンは釈迦牟尼仏の身からでた舎利を奉っている殿閣で釈迦牟尼仏が迷いの世界から出て常にチョンミョル(寂滅)の生を享受する場所である。舎利を奉っているため礼仏のための仏像はなく仏壇だけおいてある。釈迦の尊像や仏画もなく法堂の庭に舎利を奉っている塔や戒壇が設置されているードゥサン百科事典」
大雄殿に向かう私達を最初に迎えてくれる天王門です。四天王が鬼から道場を守る、その守り神の番小屋みたいなところです。お寺によって作りが違う四天王が見ることができるのも楽しみです。
四天王像を見てると数日前に家族に言ったツンケンな言葉、数週間前に親に孝行できなかった事、私が犯した間違いを四天王は全部知っているような気がします。それで像の顔を見るとギクリとします。でもここではそんな感情は捨てて行きましょう。私達の人生で大切なのは今からですからね。
行書体で「五台山 月精寺」と書いています。速度感がある扁額が私達が息切れながら生きている忙しい世の中を見せている気がします。蓮模様で囲んでいる5つの峰の高さが同じぐらいなのから山名の由来だと言います。
「ウォルジョンサゾンムソ」と書いている文字から有名な書芸家である一中・金忠顯の字みたいな感じがします。
大雄殿の庭にセウォル号の痛みがまだ残っています。冥土でも幸せになって欲しいです。
第41期短期出家学校という懸垂幕をみてるとちょっと無理だなと思いました。生きるのがつらいと丸く刈ってお寺で坊主でもやればいいといいますが、これが魅力的ながらも非現実的と思うからでしょう。幾万の世俗的な欲望を捨てて毎日夜明けの前に起きて礼仏しながら修行というのは普通に生きるのよりももっと難しくて誰でもできることじゃないと思います。
少女よりも楽しくイキイキとしてるのが50代のおばさん達じゃないかとたまに思います。受験で苦しめられている十代の少女より子育も終わり今持っているものに満足することを学んだおばさん達がもっと幸せなんじゃないか思いました。
オデサン ウォルジョンサはサンウォンサの銅鐘、ウォルジョンサ8角9層石塔、サンウォンサ 文殊童子座像、サンウォンサ 重創勧善文などの国宝が4点もある韓国文化の宝庫だと言えます。ここ8角9層石塔は釈迦誕生日に塔回りの催しなどが行われる名所でもあります。この石塔は高麗時代に建てられた石塔でも最高の作品で評価されています。天を貫くような塔を見てお祈りすればお釈迦様とのホットラインができるんじゃないかと思いました。
「鐘鼓楼」、鐘と太鼓がある楼ということですが衆生を導くために法鼓と木魚、梵鐘などがおいてあるところですから、ここウォルジョンサの放送室みたいな場所だと言えます。和商と衆生の精神がいつも冷めて精進するよう覚醒させる音響機器みたいな感じです。魚が目を閉じないで寝るように絶え間なく精進するようにという木魚の意味が胸に響きました。
ウォルジョンサをテーマにした写真展の入賞作です。個性溢れてるレベルが高そうに見える写真でした。
四天王像の次にはグムガンルがあるんですがここに登ればユンザンデがあります。
このユンザンデを回すと福があるとしてみんな願いながら回してから降りるんです。
グムガンルのすぐ下にもこう四天王が描かれています。グムガンルの下を通ろうとする雑鬼を取り締まってお寺を守るためでしょう。
立体彫刻だからもっとリアルな感じがする四天王です。怖い感じがするべきなのに綺麗な色といい体してるから全然怖い気がしないんですよ。
厳粛な像のはずですがポーズがボディービルダーみたいでちょっと笑いました。
四天王像を過ぎてウォルジョンサから出て行くと本格的に樅の木の千年森が広がります。
素足でこの道を歩いてると疲れがとれて頭痛がなくなり気分がスッキリしました。
大きく育った樅の木からすごいフィトンチッドが放されてるみたいです。いっぱい吸い込んで元気になったらいいですね。
ここを歩いているいろんな人々をみてたらとふっと人生について考えられました。歩いて行く人々がまるで自分の姿を写す鏡みたいな気がしました。
向こうから厳粛な修行者の列が出てきました。急いで35mmレンズに変えてついていきながら修行の邪魔にならないように気をつけて写真を撮りました。多分7月の41期短期出家学校の人々じゃないでしょうか。
デグァンリョン サルバトーレペンション 대관령 살바토레 펜션
「小さいことに心を尽くすとやがてその心が自然にしみだすことになる。それが周りを明るくし、また世界を変える力になる」映画「逆鱗」で引用された中庸23章の言葉です。この言葉のようにサルバトーレペンションの店主は小さいことでも心を尽くしていました。
部屋の冷蔵庫の上にチリひとつもなし
部屋に小さいオーディオがあって音楽が聞ける
いろんな花で気分がよくなる
布団から部屋の隅まで綺麗
コーヒーがうまい
カフェではヴィンテージオーディオで最高の音楽が聞ける
とのことです。
2階にあるルームは下に綺麗な庭が見える大きな窓があります。カバーで見えないベッドのマットも有名なメーカーのものだそうです。それでかほどよく硬いマットでよく眠れそうです。
トイレの床はいつも乾いていて清潔で使いやすいと思います。シャワーにはいいメーカーのシャンプーとボディーソープが十分にありました。
部屋で本格的な料理ができるぐらいの装備はありませんが簡単なインダクションレンジがあります。キッチンのメーカーも「ハンセム」で良いメーカーのものでした。
ペンションの前庭にある野花と緑の芝が交じり合って綺麗です。店主さんが最近夢中になってるのが音楽以外ではお花の栽培だそうです。
部屋の隅に小さなオーディオがあるのは驚きました。旅行で特急ホテルに行ってもいい音楽が聞けないのが残念でしたが、旅装を解いてすぐ持ってきたベートーヴェンのピアノ・ソナタが聞けてよかったです。
デグァンリョン サルバトーレペンション:ガンウォンド ピョンチャングン デグァンリョンミョン ヨンサンリ 266-7 (강원도
평창군 대관령면 용산리 266-7)