1.ムクに入る材料(トトリムク)
‐ 主材料:どんぐり、水
‐ 副材料:粉唐辛子、醬油、ごま油などの薬味と野菜などを添える。
2.味の評価
-辛味: ☆☆☆☆☆
-塩味: ☆☆☆☆☆
-甘味: ☆☆☆☆☆
-酸味: ☆☆☆☆☆
-材料そのものの味:★★★★☆
3.ムクについての簡単な紹介
ムクは穀物や果物の粉をゼリー状にした韓國の伝統料理です。 味だけでなく、体にも良い成分が含まれていて、代表的な健康食でもあります。
ムクははるか昔から食べられてきました。 最もよく食べられる、トトリムクの場合は、その痕跡を新石器時代から探すことができます。
韓國は昔から穀物を栽培してきたため、様々な加工法が発達して、穀物滓を利用する調理法も当然のように発達したのだろうと推測しています。それ以後、緑豆粉 を炊いて得たものを‘ 索(サク)’呼びましたが、この‘ 索(サク)’が全国に広まって‘ムク’呼ばれることになりました。
昔の人たちはムクは季節ごとに合う味が違うとして、春には緑豆(チョンポ)、夏と秋にはトトリムク、冬はメミルムクを 好んで食べました。
Canon EOS 550D | f/4.0 | iso 500 | 2012:06:02 12:25:00 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 38mm
ムクは作り方が複雑で心を込めて作る料理です。
まず、穀物や果物を乾燥させて皮をむいて、中身だけをきれいに粉砕て粉にします。この粉を水に沈ませて、沈んだ滓を煮てから再び冷やしたものを‘ムク’と呼びます。
小さな穀物の皮をぬいて味の深みを出すために、長い時間をかき回す作業をしなければなりません。これが結構の体力が必要であるため、一般的な家庭では直接作って食べることは難しいです。
‘滓’という材料には‘澱粉’が入っているいるため、形や食感がまるでゼリーのようです。
作る過程でどんな調味料も入れないため、材料そのものの風味があります。
こうして作られた‘ムク’は特性によって醤油、ごま油、野菜、ノリなどを利用してシンプルな味付けだけします。それで、味や形が華麗でも、刺激的でもなく、柔らかい食感にあっさりして淡泊な味がします。
ムクの材料は主にどんぐり、緑豆、そばなど薬理的な効能が豊富なものだけで、健康食としてもいいし、カロリーも低くて満腹感が得られやすくて、ダイエット食としてもいいです 。
有名な伝統料理のキムチ、プルコギ、カルビなどはその調理法が韓国的であるだけに、原材料である肉、野菜などは多くの国でもよく 食べているものです。 それで、その味が慣れているかもしれません。
しかし、ムクはその原材料や調理法が少し変わったもので、他の国では一般的に味わえない料理です。
もちろん、西洋にはゼリーが、日本にはコンニャクがありますが、ゼラチンではなく穀物を主材としているために、その食感はもっと柔らかくて、穀物特有の香ばしい味がとても独特です。
もしかして、よく慣れてない味に失望するかもしれませんが、健康的な料理ですから、損することもないし、経験してみる価値がある料理です。
(wikipediaで詳細に調べる:クリック)
4.ムクの種類
ムクは歴史が長くて季節ごとに違うものを食べるほど、その種類が多様です。
代表的なムクをいくつか紹介してみます。
-トトリムク도토리묵: コナラ属樹木の果実である‘どんぐり’を主材にして作ったもので、濃い茶色、少し苦い味と香ばしい味が特徴。
-緑豆ムク(チョンポムク) 녹두묵 : 緑豆を主材にしたもので、透明な白色とさっぱりして香ばしい味が特徴。
- メミルムク 메밀묵: ソバ(メミル)を主材にしているし 、香ばしくて少し苦い味が 特徴。
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5.ムクをよりおいしく食べる方法
ムクはそれ自体だけでは味がしないので、味付けして食べなければなりません。
簡単には醤油、ごま油、ノリだけを入れてさっぱりして淡白に食べたりもするし、ここに切った キムチを追加してより刺激的に食べることもできます。
また、暖かい出し汁を注いで食べたりもします。
特に登山をしてからは、伝統酒のマッコリにトトリムクムチム(和え物)をよく食べます。 山登で疲れた体をマッコリ一杯でほぐさせて、胃に負担が少ないトトリムクをおつまみにして疲労を解消させます。
有名な山やお寺を観光した後に、周辺の食堂で、トトリムクにマッコリ一杯を気持ち良く楽しんでみてください。