Holiday Journal

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潭陽(タミャン) #1 - 韓国最高の園林「瀟灑園(ソセウォン)」 - (Korea Tour)
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Last Modified : 2017/02/18

Travel regions : South Korea
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韓国の民間庭園のうちで最高の場所といえば潭陽(タミャン:담양)の「瀟灑園(ソセウォン:소쇄원、名勝第40号)」が挙げられます。普通こういった所を別墅(べっしょ)、または園林とも言います。別墅は士人が世俗を離れて自然の中に閑静に建てた家をいい、別荘と似ていますが農作業をするという点が少し異なります。園林は庭園とともに似た意味で使われたりもしますが、人工的に造成した庭園とは完全に違い、自然にあるものをそのまま造園とみなして家とあずま屋を配置するものをいいます。ところで瀟灑園は誰がなぜ作り、また誰が出入りしたのでしょうか?写真を1枚ずつ見ながらお話してみます。



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ここは王道政治を標ぼうして改革を推進した靜菴(ジョンアム)・趙光祖(チョ・グァンジョ)の門下で修学した梁山甫(ヤン・サンボ:양산보)が造りました。ある日、師匠である趙光祖が己卯士禍(キミョサファ:기묘사화)で島流しにされて毒薬によって亡くなり、その衝撃で官職の哀れさを悟って隠遁するために、故郷である蒼巖村(チャンアムチョン)で隠居して世の中には出て行きませんでした。当時、梁山甫の年齢18才であり、雅名が「瀟灑(ソセ:소쇄)」であったため、このように名付けた理由が分かります。瀟灑とは、清くてすがすがしいという意味です。






NIKON D750 | f/10.0 | iso 100 | 2016:02:10 12:41:45 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



数日前に雪が降ったので、雪の積もった風景を想像して行ったのですが、気温が暖かくて全部溶けてしまいました。進入路に沿って育った竹林が独特です。潭陽には竹とメタセコイア並木道がとても多くありました。村の後方の山も全て竹林となっていて、街路樹はほとんどがメタセコイアの木でした。入口だけ見たのですが、俗世を抜け出した士人がどのように暮らしたのか、とても気がかりになってきました。






NIKON D750 | f/10.0 | iso 100 | 2016:02:10 13:04:33 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm


竹林の道を過ぎて中に少し入って行くと、小川を間に置いてその向こう側に殿閣2つが見えます。前に見えるのが光風閣(クァンプンカク:광풍각)、後ろに見えるのは霽月堂(ジェウォルダン:제월당)で、自然毀損を最少化して閑静に存在する姿が美しいですね。






NIKON D750 | f/8.0 | iso 100 | 2016:02:10 12:45:32 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm


中を削り出した木を利用して滝の横に流れる水路を変え、小川の向かい側に池を作ってあるのですが、自然の力をそのまま利用したアイディアが際立っています。冬なので木の葉もなく、雪もないので風景がやや物足りなくも感じますが、実際に直接目で見るともうちょっと美しいです。

^^*






NIKON D750 | f/10.0 | iso 100 | 2016:02:10 12:52:54 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



傾斜した所は石を積んで道を作り、土が崩れ落ちるのを防いであります。この道を間にして右側の丘の上には住居機能を備えた霽月堂があり、左側の下には光風閣という、お客さんのための広間が1つあります。






NIKON D750 | f/6.3 | iso 100 | 2016:02:10 12:51:40 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



霽月堂に入る塀には「瀟灑處士梁公之廬(ソセチョサ ヤンゴンジリョ:소쇄처사 양공지려)

」という文字がひとつ掛けられています。ところで潭陽郡(タミャングン:담양군)ホームページのどこを探してみても、この文字に対する説明がありませんでした。私の少ない識見で少し説明を申し上げますと、これは後代に尤庵(ウアム:우암)・宋時烈(ソン・シヨル:송시열)が書いた文です。「處士」という言葉は節義を持った人物という意味で、瀟灑が梁山甫の雅名なので「瀟灑園の主人、梁山甫の質素なくつろぎの場所」という意味です。大きな意味があるのではなく、表札としての意味合いが強いです。






NIKON D750 | f/10.0 | iso 100 | 2016:02:10 12:53:20 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



ここが最も上に位置した霽月堂です。「雨上がりの空の爽やかな月」という意味のこの建物は、中国・宋の国の名筆である黃庭堅(ファン・ジョンギョン:황정견)が周茂叔(チュ・ムスク:주무숙)の人となりを語る時『胸に抱いた志の澄んだ明るさが、雨の上がった後に日が昇って吹く清涼な風のようであり、雨上がりの空の爽やかな月の光のようでもある』と評した「光風霽月(クァンプンジェウォル:광풍제월)」から名前を取ったものです。真下にある光風閣(クァンプンカク:광풍각)もおそらくここから借用したものでしょう。霽月堂の表札板は尤庵・宋時烈の文字です。






NIKON D750 | f/8.0 | iso 125 | 2016:02:10 12:48:44 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



霽月堂の屋根には当時、梁山甫のもとを訪ねてきた金麟厚(キム・インフ:김인후)、宋純(ソン・スン:송순)、林億齡(イム・オンニョン:임억령)、金允悌(キム・ユンジェ:김윤제)、松江(ソンガン:송강)・鄭澈(ジョン・チョル:정철)など当代最高の文章家たちが書いた詩で作った扁額(へんがく)が掛けられています。昔の士人たちは、接待を受けるとお金で謝意を表することを恥ずかしいことと考えていたため、感謝の表れとして詩を書いた扁額を贈ったり木を贈ったりしました。






NIKON D750 | f/6.3 | iso 100 | 2016:02:10 12:49:51 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



ところでここが別墅だとはいえ、台所はありません。おそらく寝泊りだけする所で、下の町内にあるサルリムチェ(살림채:台所がある一棟)から運んできたご飯を食べてお客さんを迎え、詩も詠じて酒も飲み、時には勉強もした場所であったようです。






NIKON D750 | f/2.8 | iso 100 | 2016:02:10 12:54:21 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 28mm



もう冬も終わろうとしているのでしょうか。瓦塀の外に首を出した木の枝から、つぼみが出てきていますね。人の心はよこしまなもので、春が待ち遠しくありつつも、冬が終わりを告げようとするので残念でもあります。






NIKON D750 | f/6.3 | iso 100 | 2016:02:10 12:50:54 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



霽月堂の前にある小さな門を入ると光風閣があります。ここに来たお客さんたちは庭にある桐の木に馬を縛って主人を呼び、この門を通って光風閣に行ったことでしょう。






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NIKON D750 | f/2.8 | iso 100 | 2016:02:10 12:56:28 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



石垣を回って入ると正面3間、側面3間の正四角形になった家の中央一間にオンドル部屋が作ってありました。四方に床を敷いた光風閣の3面にある分閤門を全部開け放すと、柱だけ残った完全なあずま屋に様変わりします。外側は整えられているけれど、中には自然の木で作られた曲がったままの柱の姿が独特で魅力があります。






NIKON D750 | f/4.5 | iso 100 | 2016:02:10 12:58:49 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 32mm



夏には光風閣に座ると、大きな森の間に吹いてくる風がきっと爽やかなことでしょう。狭いけれど思ったより広くて、涼しいけれどまた暖かく、集まってはまた再び拡散される魅力的な所です。下には渓谷が流れて左側には滝が落ちており、これ以上に素敵なあずま屋がどこにあるでしょうか?






NIKON D750 | f/6.3 | iso 100 | 2016:02:10 12:52:19 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 24mm



霽月堂の右側には瀟灑園と外部を境界する塀が1つあり、五曲門(オゴクムン:오곡문)と呼びます。塀の下に流れて入ってきた水が岩で5つ曲がるといって付けられた名前だといいます。塀の左側には2つの段を置いて梅を植え、塀の間には本来は一角門(イルカクムン:일각문)があったのですが、今はそのままあけられていますね。






NIKON D750 | f/10.0 | iso 100 | 2016:02:10 13:02:57 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 58mm



塀の外に出てくると、水墨画を描く画家が座って瀟灑園の塀を描いています。髪をきれいに結ってある女性だと思ったのに、よく見ると男性でした。

^^*






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一角門から眺めると、後方の山の瓮井峰(オンジョンボン:옹정봉)に達する直線にのびた道がひとつあるのですが、渓谷や塀、そして竹林で閉鎖されているようではあるけれど、道があるおかげで十分に開放感のある素敵な庭園のような感じがします。韓国の造園、建築専門家たちは是非ここに立ち寄ってインスピレーションを受けて行ってほしいですね。本当に素晴らしい所でした。




+住所:全羅南道南面17/大韓民国全羅南道南面17


+電話:061-381-0155


+観覧時間:09時~ 18時(年中無休)


+入場料:大人2千ウォン、青少年1千ウォン、子供700ウォン



Map

Address: 전남 담양군 남면 소쇄원길 17 / 대한민국 전라남도 담양군 남면 소쇄원길 17



담양, 소쇄원, 일각문, 제월당, 대나무, 潇洒园, Soswaewon, Garden
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