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Start
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小公園
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雪嶽山
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新興寺(シヌンサ)
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フンドゥルバウィ
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蔚山岩(ウルサンパウィ)
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日の出公園(ヘマジコンウォン)
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洛山寺(ナクサンサ)-1
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洛山寺(ナクサンサ)-2
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洛山寺(ナクサンサ)-3
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焼き魚
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中央市場
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観光ホテル
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ケッペ
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アバイ村
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シンダシン食堂
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灯台展望台
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港
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海水浴場
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青草湖(チョンチョホ)
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Finish
新興寺(シヌンサ)
道端で拾った紅葉の葉っぱ一つにも、なんだか秋の香りが漂う小公園の遊歩道を見て回り、いよいよ本格的に外雪嶽登山を始めます。
道中私たちを最初に迎えてくれたのは、ブーイングの入場料(?)の主人公「新興寺(シヌンサ:신흥사)」です。一柱門(イルジュムン:일주문、寺に入る最初の門)を通り過ぎるなり、広い広場が現われて、いくつかの建物が見えます。
建物よりも屋根の上ににょきっと出ている大きな仏像が目が飛び込んできます。蓮座の上に少し無表情な感じで座っているこの大きな仏像の周辺は、外なのにお香の香りでいっぱいでした。
この大型の仏像は我が民族の統一を念願して作られた仏像だそうで、統一大仏(トンイルデーブル:통일대불)と呼ばれ、雪嶽山の新興寺を代表する象徴物となっています。
おかげでたくさんの仏教信者がここで祈りをささげています。この特別な仏像の内部には、実際のお釈迦様の舍利である真身舍利(ジンシンサリ:진신사리) 3点と陀羅尼経(ダラニギョン:다라니경)、七宝(チルボ:칠보)などの腹蔵遺物(ポクジャンユムル:복장유물)が奉安されているそうです。
さらにこの統一大仏が特別な理由は、偶然見つけた案内板のおかげで知ることができました。それは仏像の中に法堂が存在するということ??
ですが、神聖な宗教行事の場所ですので、仏教の信者ではない私はそれ以上中に入りませんでした。決して地下の入り口から靴を脱いで入らないといけないからではありませんよ~
統一大仏と大仏の中の法堂を簡単に見て回り、新興寺のメイン寺院に行く道。小さな木造橋に出会いました。橋の下の渓谷は、すでにだいぶ干上がっていましたが、あちこちにたまった水は、どこもとても透明で冷たそうでした。
そして、この橋の上に立って顔をあげると、雪嶽山の美しい風景が東西南北に見渡せて、もしかしたらこの近くで一番いい場所ではないかと思うほどの景色の良さでした。
北には蔚山岩(ウルサンパウィ:
울산바위)が恥ずかしそうにこっそり突き出ているし、南には走るようにトゲトゲした岩の尾根が東のはじから西のはじまでつながっています。
周りの景色をみながら、寺の石垣沿いに従って少し歩いていくと、寺の入り口の四天王門(サチョナンムン:
사천왕문)に出会えました。
「四天王門」を通り過ぎると「普濟樓(ボジェル:
보제루)」を支える柱には、仏教と関わりのある文句が一つずつ書かれていました。宗教という観点ではなく、仏教のこういった言葉は人生を振り返らせるほどの悟りを与える言葉が多くあると思います。
普濟樓を過ぎると、寺の本館と言える「極楽寶殿(グンナクポジョン:극락보전)」が正面に現われます。三国時代からあったと伝えられるこの新興寺は、小公園駐車場の入り口にさびしく立っていた「香城寺址三層石塔(ヒャンソンサジサンジュンソクタプ:향성사지삼층석탑)」と関連があります。
今から約 1400年前、新羅の慈蔵律師(ジャジャンユルサ:자장율사)がお釈迦様の舎利を奉安した塔をたて「香城寺(ヒャンソンサ:향성사)」という名前で初めて寺を創建しましたが、不意の事故で焼失し、その後、義湘大師(ウィサンデサ:의상대사)が「禪定寺(ソンジョンサ:선정사)」という名前で再建築しましたが、これもまた燃えて、朝鮮時代に至り現在の新興寺になったそうです。本当に長い歴史のある寺で、その分多くのストーリーのある寺ですね。
八作屋根(パルジャッジブン:팔작지붕、入母屋造り)の梵鍾閣(ポンジョンガク:범종각)の中には、めったに見られない朝鮮時代の梵鍾の中でも大作とされる鐘があり、我が国の梵鍾の変遷史を研究する貴重な資料と言われています。
仏教と民間信仰が結びついて、ある面、我が国の仏教だけの特徴と言える三聖閣(サムソンガク: 삼성각)からは、ちょうどお坊さんが出て来て忙しそうに歩いて行きました。
寺を一回りして回り四天王門の横にある険しい表情の石像から出ている供養水で軽くのどを潤しました。水が流れていく石造りには多くの人が願いを込めて投げこんだ小銭がいっぱいでした。
あちこちの名勝地を訪問する度に見られる光景ですが、小銭一つで幸せになれるという点はどんな幸せよりも大きいので、こういう場所を見るとなんだか微笑ましい気分になります。
敢えて私も願いを一つ祈るとするなら、あのちびっこのように簡単にフンドゥルバウィ(흔들바위)まで上がれますようにということですが、やたらとそんなことを祈ったら、あのパパの位置に立っている自分を見るようになるかも?
供養水でさっぱりとのどを潤した私たちは、寺の屋根の間から見える風景を眺めて、しばらく美しさにひたり、まだ先は長いという現実を悟って次の目的地に足を移しました。
住所 : 江原道束草市雪嶽洞(カンウォンドソクチョシソラクドン:강원도 속초시 설악동)170
電話番号 : 033-636-7393
入場料 :
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