Holiday Journal

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1155 | 20031044

抱川,南楊州 #7 - ハーバーコーヒー 하버커피、南楊州総合撮影所 남양주종합촬영소 - (Korea Tour)
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最終更新日 : 2017/02/17

旅行地域 : South Korea
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ハーバーコーヒー 하버커피


楊平(ヤンピョン:양평)との境界をつくる南楊州(ナミャンジュ:남양주)の南部地域は江原道(カンウォンド:강원도)から流れてきた北漢江(プッカンガン:북한강)と忠清道(チュンチョンド:충청도)を横切ってきた南漢江(ナマンガン:남한강)が出会ってソウルを横切る漢江(ハンガン:한강)が作られる地域です。



それであちこちにこの川が作り出した素敵な風景がたくさん広がっていますね。夏になるとウォータースポーツの楽園にもなって、ソウル近郊のドライブコースとしても愛されているところです。



ここで漢江を眺めながらお茶を飲むのも欠かせない楽しみの一つですね。そこで、私たちも忙しいスケジュールの合間に、北漢江の川岸にあるコーヒーショップ「ハーバーコーヒー」に行って見ました。



地理上では私たちの主な訪問地である南楊州の川向こうにあって、楊平郡(ヤンピョングン:양평군)に属するところで、あまり有名なコーヒーショップではありませんが、広く開かれた北漢江をテーブルに座って優雅に眺めることができるように壁が大きなガラス窓になっているという点が非常に魅力的なところです。



室内は木で作られたテーブルと椅子が広々と配置されていて、客がいっぱいになっても視線をあまり邪魔されず、すべての座席から北漢江を眺めることができますね。それでもより間近で見たかったので、窓際に設けられた席に座りました。



テーブルの上の小さなメニューには、カウンターで注文を直接しなければならないセルフサービスと書かれています。しかし、それにもかかわらず一般的なアメリカーノ基準6,000ウォンと、価格は少し高め。知る人には知られている名所のせいか、通常の観光地と同様に、いわゆる席料というのが飲料の価格に含まれているのだなと思いました。



寒さを避けて一面に広がる北漢江の絶景をのんびり眺めて語りあえるという利点に比べれば、それほど惜しくはありません。特に私たちのように公共交通機関を利用して徒歩で旅行する人には、ここがオアシスのようなところですよね。



注文したコーヒーが出てきました。一般的なテイクアウトのコーヒーショップのコーヒーとたいして変わらない様子。時間は昼休みですが、まだ食事をしていないのでモーニングコーヒーですね。



ああ...残念ながらコーヒーの香りはそれほどでもありません。まろやかなマイルドコーヒーより少しコクのあるコーヒーを飲みたかったのに、コーヒーの質はもう一歩だったのが残念です。



その代わり、窓の下を削るように崖の下に打ちつける北漢江の波を見ながら一口すするコーヒーは、コーヒーではなく雰囲気を飲むような感じがして少し慰めになりました。そして昨日、今日行ってきた旅行先の写真も見ながら楽しい時間を過ごすことができました。



ソウルと春川(チュンチョン:춘천)をつなぐソウル春川高速道路の西宗大橋(ソジョンデギョ:서종대교)の下にあるハーバーコーヒーは対岸には南楊州の名所、ピアノ滝があり、近くには南楊州総合撮影所など周辺に見どころがたくさんあるので、あえて目的を持って訪問するというよりは、通りすがりにしばらく立ち寄って、北漢江の堂々たる波を眺めながらコーヒーを飲む余裕を満喫してみてください。

Map

地図:https://goo.gl/maps/wNChs

住所:京畿道楊平郡西(キョンギドヤンピョングンソジョンミョンムンホリ:경기도 양평군 서종면 문호리) 593-2

電話番号:070-4402-2060

価格情報:アメリカーノ6,000ウォン/カフェラテ、カプチーノ 各4,500ウォン/ アフォガート9,000ウォン/緑茶ラテ、ココア 各7,000ウォンなど。



南楊州総合撮影所

남양주 종합 촬영소


最近になって、首都圏の地下鉄が京畿道(キョンギド:경기도)のほとんどにつながり、遠くは江原道春川(カンウォンドチュンチョン:강원도 춘천)まで、南楊州(ナミャンジュ:남양주)や楊平(ヤンピョン:양평)も地下鉄に乗って容易に移動できるようになりました。しかし、まだなじみの薄い名前の地下鉄の駅が多くあります。



今回の観覧地に行くために降りた駅も多少不慣れな名前の「雲吉山(ウンギルサン:운길산)駅」。私たちがここまで来た理由は、南楊州で最も代表的な観光スポットである「南楊州総合撮影所」を訪問するためです。



やや交通が不便な地域にある南楊州総合撮影所は、京義(ギョンイ:경의)中央線の駅であるここ雲吉山駅前の駐車場からシャトルバスを利用すれば楽に行けます。



残念なことにシャトルバスは、一日4-5回程度しか運行をしておらず、また季節によって時間変動が頻繁にあるので、ホームページなどを通じて事前に確認して行かれることをお勧めします。



シャトルバスが無料なうえに、これに乗って行くと観覧料が500ウォン割り引きになるという驚異的な事実。時間さえしっかり合わせて移動すれば、楽でお得に観覧を終えることができます。



シャトルバスの見た目は少しさびれていますが、中は思ったより清潔です。そして運転手のおじさんも親切です。わずか10分あまりの移動距離でしたが話も交わして撮影所の見所も教えてくれました。



談笑を交わして、あっという間に。もう南楊州総合撮影所の入り口付近に到着してしまいました。もちろんまだ谷の方向に曲がってしばらく上って行かなくてはなりませんが。シャトルバスではなく、公共交通機関を利用して来る場合には、ここからほぼ登山に等しいことになりますね。ですからシャトルバスや乗用車での移動が望ましいと思います。



上り坂をしばらく登っていくと、山の中に大きな建物が次々と現れます。しかし、山の下にある建物は、観覧のための建物ではなく、実際の撮影と編集など映画の作業のための建物です。



いよいよ広い空き地と駐車場が現れて、遠く雪をかぶった韓屋村と地下鉄など、様々な映画の撮影現場が見えますね。もう本当に撮影現場に着いたかのようです。



シャトルバスが停車して運転手と挨拶を交わした後、小さな休憩室の前に設けられたチケット売り場で入場券を購入しました。入場券は1人当たり2,500ウォン。



入場券を手に持って、しばらくさまよってしまいました...非常に広い空間に広がっている撮影現場なので、どこから見たらいいか決められません。



このような時に必要なのが地図ですね。チケット売り場の前に設けられた大きな地図を見て一番奥にあるところから観覧しD-C-B-Eの順に降りて来ることに決めました。



なぜなら写真でも分かるように、Dの「伝統韓屋セット場」に行くには、上り坂がかなり続くからです。また、ここは40万坪もの広い敷地が広がっていて、計画的に動かなければ移動距離を最小限に抑えることができません。



なんと...伝統韓屋のセット場である「雲堂(ウンダン:운당)セット」は、 他のセット場とは思ったより遠く離れていました。曲がりくねった上り坂に沿ってしばらく登ってからやっと着きましたね。



この雲堂セット場はお城のような瓦屋根の家がぎっしりある両班(ヤンバン:양반)村で、テレビの時代劇や「スキャンダル」、「王の男」、「黄真伊(ファン・ジニ:황진이)」等の映画で権力者の家のシーンを撮影するのに多く使われました。



宮殿とはいきませんがセット場の出入口にしては、かなり物々しく見えませんか?さらに、周辺の今時の建物や構造物が視野に入らないので、本当に過去への時間旅行に来たように感じられますね。



長く並んだ塀の前に立って中をのぞいてみると、結構広々とした庭にとけずに残った雪の間を黄土色の狭い道が建物に沿って続いています。きれいに雪かきされた庭でないことが、なんだかより本物の家のように感じられます。



ここの建物は撮影のためにざっと組み立てた建物ではなく、かなり繊細に建てられた建物だというのは、隅の門についている小さな引き手を見てもわかります。



初めに現れるこの長い建物は、この雲堂セット場で最も大きくて華やかな建物です。規模からしておそらく王族の建物として撮影されたのではないかと思います。



基壇や煙突、柱や戸に作られた模様等を見ると、景福宮(キョンボックン:경복궁)のような宮殿の離宮で見た外観と酷似していますね。



内側の中心部には、広いデチョンマル(대청마루)がピカピカに光っています。暑い真夏にここに横たわって昼寝をしたら、エアコンが要らないほど涼しいところですが、残念ながら今は厳しく寒い真冬。さらに高い天井構造のせいか、周辺に立っているだけで寒気がしてきます。



ところで、よく見ると人の身長の倍は軽く越えるくらいの天井から、ところどころにぶら下がっている鉄の棒があります。この鉄の棒は私たちの祖先の知恵を垣間見ることができる天井型の取っ手で、戸を持ち上げて扉ごと掛けることができる装置です。



ですから、写真のように部屋とデチョンマルの境目の開き戸は、前後だけでなく、戸枠そのものを上下に開けるように上部にも取っ手が付いていますね。



このように閉まっているときは、寒さから家族を保護してくれる暖かい家となり、戸をぜんぶ上にかけると、瞬く間に大きな家が四方に開いた涼しい東屋に変身するという特徴がありますね。



このセット場は、撮影のために作られた家ではありますが、実際に人が生活するのに必要な機能も欠かさず作られたようです。もちろん撮影に使用した痕跡でしょうが台所に釜がいくつも置かれていて、その下には火を焚いた跡も残っています。



そして部屋の壁には、数百年前の祖先が使用していた(?)...電気コンセントや電話コンセント、テレビのコンセントまであります。ここがセット場なので撮影機器のために任意に作ってあるものでしょうね ^^;



もっと奥には規模が小さいですが、雰囲気が異なる建物が幾棟かあります。手すりが美しい家やら、座敷がきれいに作られた家やら、様々な形式の建物がありますので、一つ一つ見て回ると両班村の建物の特徴をほとんど見ることができます。



権力者の家が集まっている雲堂セット場をすべて見学したので、これからは下に降りて一般市民と賎民が住んでいた「下町通り」を見てみる番。苦労して上がってきた曲がりくねった坂道を今度は下り坂にして再び降りはじめました。



今から回ってみる下町通りは、ここの撮影現場の代表的屋外セット場で、撮影がない日は「観光客」が昔の道具に直接触ってみたり、着てみることができる体験用品を展示しているそうです。



雲堂セット場より長く使用された「民俗村」セット場は多くの映画やドラマを撮影したところです。だから見て回るうちに、いつの間にか見覚えのある風景が目の前に広がっていますね。



村に入ると、小さな家と家の間に長く続くこの通りが最も有名な下町通りです。人々で賑わっていたら、ドラマで見たことのある通りではありませんか?



歩きながら道に接している家をのぞいてみると、両班家屋の雲堂村とは明らかに異なって、この家はサイズが非常に小さく、下にある基壇の形も様々です。


最も大きな違いは、屋根が瓦ではなくわら束で作られたわらぶきだということと、家の壁が白くきれいに塗られた土壁ではなく、木で作られた壁がほとんどだということでしょう。



そして雲堂村では見られなかったトイレも見ることができます。大まかに作られた木の板の上に台座を置いて「うん〜」!不安でちゃんと用をたせるのかも疑問ですね。



雲堂セット場は権力の差による分類であるとすれば、ここは用途別に区別されています。呉服屋や肉屋、鍛冶屋などの職種別に家が少しずつ異なって区別されていますね。



ところが予想とは裏腹に今日は寒いせいか体験用品が一つも展示されていませんでした。上の写真は、以前ここを訪れたときの写真です。本当はこのように市場通りに沿って両側に体験できるものがいっぱい展示されているはずなのに。



そういう訳で意外にも民俗村の観覧はあっけなく終わりました。村を離れ、今度は別のセット場の映画「海賊のセット場」の近くに移りました。



わりと最近封切られた映画なので、観客のフォトゾーンとして愛用されています。ところが、思ったより見所はない方。間近で見物できるものはなく、ぽつんとあるこの船1隻が全部ですからね。



見方によってはセット場というよりは小道具展示場というのが正しいかもしれません。あの大きな船を少し改造して、人が直接上がって船内が見学できるようになっていたら、もっと良かったと思いますが、少し残念です。



次は、観客250万人を動員した有名な映画。共同警備区域JSAの撮影現場であり、実物そっくりだと話題になった「板門店(パンムンジョム:판문점)セット場」を観覧する番です。



一番手前には2階建ての8角の楼閣、「自由の家」が高く立っています。本来ならば鉄製の階段から楼閣の二階に上がれますが、今は少し古くなっているせいか残念ながら立ち入り禁止でした。



自由の家の向こうには、遠く板門閣(パンムンガク:판문각)が見えます。実際、坡州(パジュ: 파주)にあるこの板門店は韓国戦争の時に韓国/北朝鮮と国連が休戦協定を結んだところで、青色の建物の間の真ん中にある横に長く伸びたコンクリートの線が南と北を区別する休戦線のラインですね。



南と北の兵士たちの相互間の友情とイデオロギーの限界についての映画、共同警備区域JSAのポスターに登場したこのシーン。まさにここで撮影された場面ですね。本来はここにそれぞれの俳優たちの立て看板が立ってフォトゾーンも設置されていましたが、今ではきれいに片付けられています。



普段使っていたソン・ガンホ(송강호)、イ・ビョンホン(이병헌)などの俳優の立て看板は、青色の建物の中に丁寧に置かれていますね。「ずるい。それでも来る人がいるのに、出しておいてくれればいいのに〜。」



仮の休戦線のラインを越えて階段を登ると板門店内の北の建物である「板門閣」があります。ここがたとえセット場だとしても、北朝鮮の地に来たという錯覚に陥って変な気持ちになりますね。



板門店のセット場の狭い空き地には、その当時使用していた戦車や野砲も展示されています。大砲が飴のように曲がっていたので模型だと思い込み、近付いてみると本物の鉄で作られていますね。本物かな?



これからは屋外セット場の観覧を終えて室内観覧をする番。ここ南楊州総合撮影所は、屋外セット場も広くて大規模ですが、地中に埋もれているような室内映像支援館にも非常に多くの見所があります。



映像支援のための空間でもあるので車が中にすぐ入れるように、建物の中に通路があります。下っていく道路の壁面には、韓国のアニメーションの歴史を語った「テコンV」から「ポロロ」までの漫画のキャラクターがたくさん描かれていて思い出が蘇る道になっていますね。



1階と2階に区分されているこの映像支援館は、その名の通り1階は小物、ブティックなどの映像制作をサポートするためのスペース、2階は主に観覧体験のためのスペースになっています。私たちは建物の後ろから入ったので、2階から観覧を始めました。



2階にもかかわらず照明が入っていて、なんだか寒々とした地下のにおいが感じられます。建物で初めて遭遇したところは「映画俳優名誉の殿堂」。



映画俳優が選んだ韓国の偉大なる映画俳優の殿堂として俳優や監督をはじめ、韓国の映画の発展に貢献した人々を紹介するところです。名前だけ聞いてもすぐ分かる申相玉(シン・サンオク:신상옥)、黃貞順(ファン・ジョンスン:황정순)、金芝美(キム・ジミ:김지미)、嚴鶯蘭(オム・エンナン:엄앵란)、鄭鎭宇(チョン・ジンウ:정진우)、兪賢穆(ユ・ヒョンモク:유현목)の6人が現在まで殿堂入りしていますね。



ここに殿堂入りするだけでも、大きな名誉となって注目を集めるニュースのネタになる権威のある殿堂です。中に入ると、それぞれのブースが設けられており、大きな胸像と様々なものが展示されています。



俳優の場合は出演した作品のポスター、監督の場合は、撮影した作品のポスターが壁の一面にびっしり貼られています。今見ると、あまりにも刺激的な姿のポスターですが、いずれも一世代を風靡した映画だったことでしょう。



ポスターを見て、ふと思ったのは、どうして当時はあんなに赤い文字を好んだのでしょうね?確かに子供の頃の劇場の前を思い出してみると、今のように写真ではなく、描かれたポスターと目を引いた赤の文字が思い浮かびますね。



一角には、その映画俳優が演じた映画のシーンを一つずつ写真のように照らしています。名前はよく聞く方々ですが、その方が登場した映画のシーンを見ることはおそらく初めてでしょう。ここに殿堂入りした映画俳優は、ほとんどモノクロ映画時代から努力した方々なので今の若者たちには、あまり知られてもいないし、情報も多くはありませんね。



それでもその方たちが経験した劣悪な撮影環境や小道具を見て聞いて理解していけば、いつかはもっと良い環境で、我々がよく知る俳優や映画関係者が一人、二人と増えていけば、もっと馴染みのある方の痕跡もここで見ることができるんでしょうね。



数十年間、几帳面に書いてきた手帳や財布、撮影現場で使っていた椅子とタバコ、ライターまで手垢のついた小物などが所狭しと展示されており、一つずつ目を通していたら、ここだけで二時間くらいはあっという間に過ぎてしまいますね。



そしてたまに見える面白い実生活の跡など。監督のランタンを盗むのはいけませんね〜(笑)。短いといえば短い、わずか数十年前のものですが、いくつかの文字のせいで、古いものと今時の感情がよく共鳴するようでした。



片隅には、真っ白なほこりがたまったすごく昔のカメラが展示されていますね。ハンドルが付いたビデオカメラももう少し詳しく見たかったですが、コーナーに放り出されたように展示されていて、少し残念でした。一つ一つすべてが貴重な映画界の遺産なのに。



写真を撮るたびにフィルムを巻いていたフィルムカメラですね。最近になってようやく数値化されたデジタルで記録するカメラが日常化して一つのシーンにも数十枚の写真を撮ることができるようになりましたが、その頃は一枚一枚を非常に神経を使って撮らなければならなかったはずです。ましてそのカメラ自体も非常に高くて一般人にはなかなか手が届かなかったと思いますね。



そんな時代の撮影装置と映写機も映画感動のブースの片隅にたくさん展示されています。もちろん、この映像支援館の映画発展過程を展示する場所で、もう少し詳しく観覧できるので、ここでは軽く目を通して過ぎたいと思います。



名誉の殿堂の最後には微妙な光が照らされた出入口が見えます。ここはミニチュアセット場に続く道。



このミニチュアセット場は2000年代初めに作られた韓国のアニメ「ワンダフルデイズ」のミニチュアセット場を中心に、小さく繊細な小道具が展示されています。



韓国初の2D + 3D +ミニチュア合成方式で製作され、製作費120億ウォン、製作期間7年にわたったワンダフルデイズは惜しくもヒットしませんでしたが、アニメーション部門での技術力を再確認できた作品として定評がありますね。



一見すると大まかに作られたおもちゃのように見えますが、よく見てみると、手すりから鉄製の階段の小さな穴までピンセットで作業しても難しいほど非常に繊細に製作されています。



このように繊細に製作されたミニチュアセット場を撮影し、2次元の2dの画面と3次元の3dの映像を合成して、現実感あふれるアニメーションが作られるのでしょうね。



そのほかにも、映画になるためには、声優の吹き替えやバックミュージックの録音など、はるかに多く、複雑な後半の工程を経なければならないそうです。知ってみると多大な努力の産物であり、多くの人の汗がしみた芸術作品だと言えます。



そのように苦労して作られてきた映画がこんなに多いんですね。低予算映画から複雑なアニメーションまで、様々な形や物語の映画が私たちも知らない間にたくさん作られたので、今日の映画環境がもたらされたのでしょう。



通路の端にセット場のような休憩スペースがありますね。映画の撮影をしてもいい感じです。この休憩空間の前には小さなコンビニがあってソフトドリンクを購入することができます。



しばらく休息を取って1階に降りていきます。今度観覧する所は「映像文化館」。韓国の映画文化について分野別または時代ごとに詳しい説明を見ることができます。



中に入ると正面には、韓国の映画界を築いてきた方々の写真を一つ一つ貼って、太極旗の形に作った作品がかかっています。もちろん、この他にも隠れたたくさんの方々がいることでしょうが、かなり多くの写真が貼られていますね。



そして向かい側の入り口のそばに立っている奇妙な形のカメラが目に入ってきます。ここに一台のカメラだけが展示されているのですから、何か特別な訳でもあるカメラなんでしょうか?



はい〜そうです。韓国初の3D撮影機で1968年2月8日、東亜(ドンア:동아)劇場で上映された李圭雄(イ・ギュウン:이규웅)監督の「チョナジャンサ イム・コックジョン」を撮影したカメラでもあります。思ったより韓国映画の歴史が古くなったことに改めて驚かされます。さらに中に足を運ぶと、もっと詳細な韓国映画の歴史を見ることができますね。



そして天井の個性的な小道具たちも目に入ってきます。魔法使いの帽子や傘のように見える白いテントがまるで空から落ちてくるように広がっている様子が、少し夢幻的な感じもしますね。



この映画文化館では、少し退屈に感じるかもしれませんが、時代別、作家別、ジャンル別に韓国の映画を区分して芸術的象徴と表現を一つ一つ説明しており、ほのかな音楽がずっと耳元に流れていて、ゆっくりのんびり見学するのにいいです。



単に芸術的評価だけを重んじているのではありません。韓国で作られた数百本の映画の中である程度大作に分類することができる映画については小さなモニターを通じ、名場面を見せてくれているので、昔の思い出をプレゼントされたような。



子供のためのアニメーションコーナーも面白く表現されています。アニメ映画の主人公を見ると「ドゥリ(둘리)」、「ヨンシミ(영심이)」、「飛べ~スーパーボード」等子供の頃見ていたアニメ映画の場面が次々と浮かびますね。



映画文化館をすべて見て回ると、映画支援館の中で観覧するところはほとんど終わります。1階には小道具、衣装室もありますが観覧用というよりは実際に映画を支援するための場所ですね。



一番最初に目についたのがひつぎの輿だったからでしょうか?非常に古い小道具がずらりと並んだここが、少しぞっとするほど物寂しく感じられますね。まわりに誰もいないし...



おばあちゃんのおばあちゃんくらいの時代に使用したと思われる輿です。飾りが華やかにたくさん付いていますから、時代劇で結婚式を撮影する際に使われる輿だと思います。



入口側には、主に大道具がたくさん置かれていました。もちろん観覧のための場所ではないものの、説明や表示などがなかったので、どこに使われるものかわからず少しもどかしかったですね。



さらに奥に入ると、え~~っと声をあげてしまうくらい古いものがいっぱい積まれています。どこに何があるかもわからないほどですが、それでも一つ一つすべて大事に使われている小道具であることは間違いないでしょう。



えっと...ここ南楊州総合撮影所では、毎月映画を上映してくれています。ただし駐車場から結構離れた下にある建物で上映をするため、公共交通機関を利用してきた観覧客は映画鑑賞は多少不便だという欠点があります。



とにかく今日は詳しく、そして楽に南楊州総合撮影所を観覧しました。もうここを離れなければならない時間。振り返ってみると、野外セット場と屋内観覧など様々な楽しみを同時に感じることができたし、私たちが楽しんで見ていた映画が撮影された場所でその映画を真似て写真も撮れるというのも、この南楊州総合撮影所の魅力ですね。他のものはともかく、規模一つとっても、アジア最大規模なので、思ったより教育的にも見どころが多く、一日程度の時間を作ってツアーするのに良い場所だと思います。暖かい春、家族と一緒にお弁当をこしらえて、ここ南楊州総合撮影所に立ち寄って、思い出に残る時間を過ごせればと思いお勧めします。


Map

地図:https://goo.gl/maps/Sk3WT

住所:京畿道南楊州市鳥安面三峰里(キョンギドナミャンジュシジョアンミョンサムボンリ:경기도 남양주시 조안면 삼봉리) 100

電話番号:031-579-0605

営業時間:10:00〜18:00(11月〜2月:17時まで。)

価格情報:大人3,000ウォン/中高生2,500ウォン

ホームページ:http://studio.kofic.or.kr/




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