Holiday Journal

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淳昌(スンチャン) #1 - 剛泉山(ガンチョンサン)郡立公園 (1) - (Korea Tour)
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Last Modified : 2017/04/18

Travel regions : South Korea
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  • 剛泉山(カンチョンサン)-1
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  • 剛泉山-2
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  • ソンビ食堂
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  • ゴチュジャン民俗村(ゴチュジャン・マウル)
  •  
  • Finish





12時をゆうに過ぎて、今回の旅の最初の訪問地、淳昌の名所「剛泉山郡立公園(ガンチョンサン グンリプコンウォン:강천산 군립공원)」に到着しました。淳昌市内からそれほど遠くない北西に位置する剛泉山は、高さ583mの小さい山ですが、高い山にもひけを取らないほど多様な風景を持っていて、四季を通じて多くの観覧客が訪れる所でもあります。




私たちが到着したバスの駐車場のそばには淳昌郡 総合観光案内所がありましたが、ここ剛泉山に関する案内パンフレットはチケット売り場でのみ配布し、案内所では淳昌郡に関する資料だけが用意されているようです。この案内所を見て回るより、出発する前にまずトイレに行っておく方がいいでしょう。驚いたことに夏なのにトイレの洗面台の水が真冬の氷のように冷たくてものすごくびっくりしました。これが渓谷の水の威厳なのか。




駐車場からチケット売り場に上がる道は、両側に飲食店がぎっしりと軒を連ねていて、狭い所にあまりにも多くの食堂があるせいか客引きが行われています。車で入れるチケット売り場の近くにも小さな駐車場があるので、客引き行為が煩わしければ食堂街を通り過ぎてもいいと思います。



すでに昼食の時間が過ぎ、食べ物のきつい臭いにしばらくクラクラしていましたが、最初の日程では食事より風景を見るのが先。食堂街を通り過ぎてもうしばらく奥に入ると、右側に「神仙台(シンソンデ: 신선대)」が広がり剛泉山のチケット売り場に着きます。入場料は大人1人当り3,000ウォン。




チケット売り場でもらった地図を見ると、普通の渓谷より滝が多いのが印象的です。それで今日のコースは、剛泉山の中心的な見どころをほぼ網羅した公園管理所から九将軍瀑布(クジャングンポッポ:구장군폭포)区間の往復に決めました。



実は、私たちが登る剛泉山のこの区間は、登山道というには少し申し訳ないほど緩やかな坂道です。大した苦労をしなくても素晴らしい風景に出会える平らな山道。それが剛泉山のもう一つの魅力かもしれません。



渓谷の上の橋を渡れば歓迎の石碑が出迎えてくれます。国立公園や道立公園はたくさん見てきましたが郡立公園とは… あとで知りましたが、剛泉山郡立公園は我が国最初の郡立公園なんだそうです。




剛泉山という地名は、風水地理思想によると有名な新羅の道詵国師(ドソンクッサ: 도선국사)が「まるで玉を転がすような美しさを持った渓谷」という意味で名付けたそうです。また剛泉山から流れ出る二つの水流は、湖南(ホナム:호남)の母なる蟾津江(ソンジンガン:섬진강)と栄山江(ヨンサンガン:영산강)を形成する源流でもあります。




昔から優れた景観の渓谷を誇り、また紅葉で有名な内蔵山(ネジャンサン:내장산)の近くにあるので、ここも秋の紅葉を見逃せない絶景の一つと言われています。春は山桜が満開になり、夏には青葉が生い茂るので、四季にわたって訪ずれる人が絶えないのも分かる気がします。




今まで渓谷の水を眺めてきた私たちの目の前に本物の景色が現れました。白く砕かれ飛び散るように降りてくる屏風瀑布(ビョンプンポッポ:병풍폭포)が最初のポイント。屏風岩を絹で巻き付けるかのように落ちる屏風瀑布は高さ40mで、毎分落下水量が5トンにもなるそうです。そばの小さな滝はサービス。




滝に少しだけ近付いても水しぶきがいっぱい飛び散ってくるので全身をしっとり湿らせてくれます。カメラもしっとり濡らしてくれたせいで、滝の間近でその景色を収められず残念でした。そして後から後頭部を殴られるかのような一言。「この屏風瀑布は人工の滝だ〜!!」




屏風瀑布の前でもそうでしたが、の剛泉山コースを回ると数多くの橋を渡ることになります。注意深くその橋を見てみると、橋の欄干の形が一様にコチュジャンに関連した形に彫られています。そういえばここはどこ? コチュジャンで有名な淳昌!




コチュジャンの壷をはじめ唐辛子、味噌玉麹(メジュ: 매주)など様々な形をしていて、そんな小さな所を見つけてみるのも剛泉山観光のまた違った面白さだと言えます。



ここ剛泉山ではさらに特別な体験も出来ます。それは屏風瀑布から九将軍瀑布まで2.5kmに及ぶ黄土の道に沿って裸足で歩くこと。裸足で歩くと健康にとても良いという話は聞いたことがありましたが… 面白いことに裸足歩きの案内文を読んでみると、まるで地方の薬売りの万能薬販売のフレーズのようで思わず笑ってしまいます。




道を歩いていると、恋人や家族と一緒に本当に裸足で歩いている人達がけっこういます。重たいリュックさえなかったら、私たちも万能薬の機能を体験できただろうに残念です。



裸足歩きの区間を過ぎて、屏風瀑布の近くに戻ってきた時、足を洗えるスペースも設けられていて、黄土の道を思い切り踏んで戻って来ても、またきれいに洗って帰ることができます。




他の公園とは違い、ここ剛泉山郡立公園は渓谷での水遊びが可能な所なので、わざわざ足洗い場に行かなくても道に沿って続く透明な渓谷の水に足をつけるのもお勧めです。




比較的人の少ない黄土の道に沿って渓谷を登ると、道のわきに大きな二つの黒板が見えます。すでにたくさんの観光客が自分たちのメッセージを残しています。



実際にどの観光地に行っても、観光スポットを傷つけてまで自分の名前を刻んでいく一部の観光客の振る舞いが大嫌いでしたが、こんなキュートなアイデアでそのお粗末な習性を鎮めることができそうです。



黒板に愛のメッセージを残し、大きな岩の下のベンチで手をつないで座って渓谷も眺めたら、恋人たちにも立派なデートコースになるでしょう。




そう思っているとやっぱり。渓谷の片隅には愛を象徴する二股の木が、絶対に離れられないほどお互いをしっかり抱きしめながら立っています。



横に沿って流れていた渓谷の水は、時には岩から落ちる滝になり、時には静まり返る橋の下で小石を削り、穏やかに流れる水になり…



また別の所では、濃いエメラルド色の淀んだ水場が魚の遊び場になったりと、道を上る間ずっと多様な姿で楽しませてくれました。



渓谷の左手の丘の上には過去の朝鮮戦争の後に、韓国に残存したパルチサン(遊撃戦の非正規軍)との戦闘を賛えるための「回文山(フェムンサン:회문산)持久戦跡碑」がありましたが、あまり関心を持たれることはなくさびしく立っていますね。



いつの間にか山奥になったせいか、渓谷の周りに広い水遊びのスペースはなく、苔の生えた岩が一つ二つと増えていきます。




ここでコースの半分くらい上ってきたかと思ったその瞬間、私たちは散策路の中間にある「剛泉門(ガンチョンムン:강천문)」を通過していました。もうすぐお寺が現れるようです。



周囲の空いた場所には寺で多く見られるケルンがたくさん積まれていて、ケルンのてっぺんではトンボが一匹、願いを込めて積まれ石の代わりをしています。





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