Holiday Journal

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11975 | 20175908

楊平(ヤンピョン) #4 - 20世紀の韓国文学を代表する黄順元(ファン・スンウォン)の夕立ち村(ソナギマウル)と黄順元文学館 - (Korea Tour)
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Last Modified : 2017/02/18

Travel regions : South Korea
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韓国人ならば誰もが知っている小説「夕立ち(ソナギ:소나기)は、黄順元(ファン・スンウォン:황순원)の作品です。20世紀の韓国文学を代表する代表作といっても過言ではありません。どんな甘い愛をささやく小説であっても、好きだという一言が言えなかった切ない二人の少年少女の愛が今でも胸にじーんときます。少女が投げた小石をポケットに入れる少年、キヌ貝を少年に見られて恥ずかしがる少女、小牛に乗って遊んでいると夕立ちに遭い、束ねたキビの中で雨を避けた彼ら。ある日、彼女が死んだという知らせに触れて驚く少年。墓に彼と共にした思い出が込められたセーターを一緒に埋めてほしいという少女の遺言がまだ記憶に新しいです。黄順元作家は今、夕立ち村(ソナギマウル:소나기 마을)で眠りについています。では、どんな所なのか降りて行ってみましょう。



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夕立ち村は、想像だけしていた小説のあちこちを再現してありました。雨を避けた束ねたキビ、少女をおぶって渡った飛び石、野花の村、作家の生涯全般を調べてみることのできる文学館などがあります。




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黄順元文学館(ファン・スンウォン ムナクグァン:황순원문학관)に入ってみましょう。入口と噴水台形がキビを円錐形に積み上げたような姿をしています。




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ここが束ねたキビの中ですね。 ^^*




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文学館らしく、中には韓国短編小説本を読むことのできる空間をたくさん割愛してあります。平日の昼間なのに子供たちが本読んでいる姿が美しいですね。




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オミナエシ広間(マタリコッ サランバン:마타리꽃 사랑방)。本当にかわいい名前ですね。オミナエシは小説「夕立ち」に登場する洋傘のような形をした黄色い花です。




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紙でできた本もありますが、電子ブックも準備されています。黄順元作家の全ての短編小説がここにありました。




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全国にある何ヶ所かの文学館に行ってみましたが、人々が座って本を読んでいる所は、黄順元文学館が初めてです。彼の作品が私たちにいかに多くの影響を及ぼしたのか、このことでもよく知ることが出来ます。




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ここは黄順元作家の作品を一つの場面として作って展示する所です。展示物と文章を一緒に読んでいると、まるで作品の中に入ったかのような感じがします。




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黄順元作家が詩も数編作ったようです。片方の壁にはシラカバの間に彼の詩が展示されています。ゆっくりと読んでみると、共感できる文章が多いです。




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では、作家の人生を垣間見ることのできる「作家との出会い(チャッカワエ マンナム:작가와의 만남)」展示室に入ってみます。




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彼の作品が入っていない国語教科書はないでしょう?短編文学集も展示されていて、価格まで記されています。100ウォン、200ウォン程度だったようです。そうそう、昔には本の最後のページに印紙が付いていて、そこに価格が記されていたのを思い出しませんか?




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生前に黄順元作家が使用された物で部屋が作られています。物書きのうちで金持ちを見たことがありませんが、古い万年筆やカミソリを見ると、貧しく生きた彼が感じられるようです。




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彼の肉筆原稿の原本も展示されています。これは長編小説<神々のサイコロ(シンドゥレ チュサウィ:신들의 주사위>の原稿です。遠い昔に読んだ記憶がありますが、おじいさんとお父さん、そして2人の息子が農村に住むのですが、1人は小学校だけ卒業して故郷でおじいさんの家業を受け継ぎ、もう1人はソウルで司法の勉強をします。独り善がりなおじいさんのために、やむを得ずやりたい勉強をあきらめて家業を受け継がなければならない青春の群像を通じて70年代社会、経済、文化、倫理などを特有の淡々とした文体で目にすることができます。これで時代劇ドラマを作っても面白そうですが、今までそうしたことはないようです。




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束ねたキビ形状の下にある地下にも、すみずみまで本を読めるように配慮した形をしています。本当に素敵な所です。




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そして黄順元文学館の建物左側には、黄順元先生と彼の妻・楊正吉(ヤン・ジョンギル:양정길)女史の墓があります。純粋と節制の極端を追求した作家らしく墓もやはりそうですね。




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夕立ち村にはいくつかの散歩コースがあり、ここは束ねたキビ小道(ススッタン オソルギル:수숫단 오솔길)です。小説のように突然降る雨に、番小屋にも入り、畑の横の雨を避けることができる束ねたキビの中に体を隠すこともできますね。





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ここは黄順元の文学が好きな人々や学生時代の思い出がある人々にとっては、またとなく幸せな場所といえるでしょう。特に、叶わない辛い恋の記憶がある人々にとっては聖地のような場所であるかもしれません。けれども、必ずしも彼を慕う人ではなくても、散歩するだけでもよい場所です。楊平旅行に行かれるならば、一回ぐらいは必ず立ち寄って見物してみてください。



+住所:京畿道(キョンギド)楊平郡(ヤンピョングン)西宗面(ソジョンミョン)ソナギマウルギル24

+電話:031-773-2299

+入場料:大人2,000ウォン、青少年1,500ウォン、子供1,000ウォン

+観覧時間:午前9時30分~午後5時(3月~10月は午後6時まで)

+休館日:毎週月曜日(月曜日が公休日の場合、翌日休館)



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양평, 소나기마을, 황순원문학관, 황순원, 소나기
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