Holiday Journal

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1756 | 20079609

咸陽/南原 #10 - 成春香(ソン・チュニャン:성춘향)が現実のように感じられる廣寒樓苑(クヮンハンルウォン:광한루원)の夜景と昼間の風景 - (Korea Tour)
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Last Modified : 2017/02/18

Travel regions : South Korea
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全羅北道(ジョルラプッド:전라북도)南原(ナムォン:남원)といえばまっ先に浮かぶイメージは、春香(チュニャン:춘향)のはずです。そのイメージどおりに南原には春香の逸話のある所が本当にたくさんありました。南原に入る国道沿いには、漢陽(ハニャン:한양)に発つ李ドリョンと成春香(ソン・チュニャン:성춘향)が別れたと言われる五里亭(オリジョン:오리정)、春香の涙が落ちてできたと言われるヌンムルバンジュク(涙の堤:눈물방죽)、春香が足袋で石をこすったと言われるバクソクト(박석터)、李ドリョンが去ったとき、足袋を脱ぎ捨ててできたと言われる足袋畑(ボソンパッ:버선밭)、九龍(グリョン:구룡)渓谷入り口の六芽亭(ユンモジョン:육모정)の前には春香の墓があり、春香のすべてを集めた春香テーマパークなどがあります。その中でも二人の愛が一番現実的に感じられる所は多分廣寒樓(クヮンハンル:광한루)ではないかと思います。ここの夜と昼の風景はどんな風か行ってみましょうか?



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夜になると樓苑前の壁面も本当に風情があると思いませんか? 雨がしとしとと降って雰囲気はもっと柔らかくなりましたね。廣寒樓は南原駅から歩いて15分くらいの市内の真ん中にあって交通がかなり便利な方です。



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ここの散策は蓼川(ヨチョン:요천)の横に建てられた「清虚府(チョンホブ:청허부)」と書かれた扁額がかかっている南門から始まります。この門から入れば人間が天上世界へ足を踏み入れることになるという象徴的な門です。ここは夕方6時からは無料開放をしています。4月から10月までは夕方7時からが無料開放ですので参考にしてください。



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日が落ちて薄暗くなり、雰囲気は本当によくなりました。この建物は烏鵲橋(オジャッキョ:오작교)の向かいにある玩月亭(ワノルジョン:완월정)です。1969年に池を拡張して新たに建てた水中の樓閣です。廣寒樓は月の宮殿を再現した建物ですが、反対に玩月亭は地上で人が月を楽しむという意味で建てられました。「玩」という文字が遊ぶという意味です。



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池の向こう側に見える右の2階建ての樓閣が廣寒樓です。この名前の由来は世宗(セジョン:세종)17年に全羅観察使であった鄭麟趾(ジョン・インジ:정인지)がここに上がって風景を鑑賞し、「月にあるという宮殿、廣寒淸虛府がここではないのか」と言って感嘆したことから名前が付けられました。韓国の伝統庭園はいつ見ても本当に美しいですね。



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我が国には4大樓閣と言われるものがあります。平壌(ピョンヤン:평양)の浮碧樓(ブビョンル:부벽루)、晉州(ジンジュ:진주)の矗石樓(チョクソンル:촉석루)、密陽(ミリャン:밀양)の永南樓(ヨンナンル:영남루)、南原の廣寒樓があります。そしてこの中でも一番は廣寒樓と言われます。そして樓苑の前を流れる蓼川から水をひいて作った池は、天の川を象徴しますが、池の上には牽牛(ギョヌ(彦星):견우)と織女(ジンニョ(織姫):직녀)の出会いを象徴する石橋の烏鵲橋も架かっています。



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近くで見ると殿閣を二つつなげて作ってありますね。東に伸びる翼樓(インル:익루)は、三面にテンマル(툇마루、縁側)が作ってあり、周りに鷄子(ゲジャ:계자)欄干が作られていますね。そして1階にはオンドルを入れて壁を囲い冬にも利用できるようにしてあります。本当に変わっています。



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裏も大変興味深くなっていますね。上に上がる入り口に別の殿閣を添え当ててありますが、これは建物の傾きを防止するために設置されたそうです。我が国の建築史上、樓閣に回廊式玄関を仮設した最初の事例だそうです。これによって建物がより豪華になりました。現在宝物(指定文化財)第281号に指定されています。



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月明りに映った瀛洲閣(ヨンジュガク:영주각)も本当に美しいでしょう?だんだん夜が深まってきて、ちゃんと見えなくなり、夜8時には門が閉まるので、ホテルに戻って休んでから明日の朝また来て明るい中で見なくちゃいけないですね。



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そうして翌日の朝。今度は入場料2,500ウォンを堂々と払って入場しました。昨晩暗くて見えなかったものが見えますね。清虚府の門から入ると正面に樹齢450年のエノキが一本立っていました。朝鮮時代の明宗(ミョンジョン:명종)の時植えられたものだそうです。



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ゆうべ最後に見て行った瀛洲閣がこんな姿だったんですね。昼の風景もどこに行っても相変わらず美しいです。樓苑は春香と李ドリョンが出会った場所として広く知られていますが、実は我が国の造景歴史で大きな意味を持つ所です。朝鮮時代の宮廷には後苑(フウォン:후원)がありますが、陰陽五行思想と風水地理思想を基盤に、自然に順応する方式で作られました。このように宮廷で完成された造景文化は、民間に拡散しますが、その事例がここです。



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池の前にはとても大きな平たい岩が一つありますが、元々南原城の東門の前にあったものをここに移しました。岩の表面をよく見ると、列をなして丸く穴があいていますが、これを「性穴」と呼びます。水原(スウォン:수원)の華城(ファソン:화성)の城郭や村の大きな岩にもしばしば見られますが、これは名前からも分かるように、女性の多産と豊満を祈る行為の産物です。長い棒で穴を作って願いを祈る伝統的な呪術行為と言えますが、どんな切ない事情があってあのようにたくさん祈り続けたんでしょうか?



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廣寒樓の前の大きな池を横切る石橋、烏鵲橋があります。池の大きさを細かく見ると (写真ではちゃんと見えませんが)1:2の割合で長方形の形をしています。ここには三つの人工島がありますが、二ヶ所には東屋が、また1ヶ所には木が植えられています。これは神仙が暮すという三神山を真似て作ったものです。小さな樓苑の中のすべての構造物は、朝鮮時代の人が考えた宇宙万物の形態がそのまま取り入れられていると思えばいいです。



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樓苑の一角には広い庭のあるわらぶき屋根の家もありますね。ここは春香伝の舞台になったウォルメの家です。モンリョンと春香が結婚をした家でもありますね。実存人物ではないと分かっていますが想像の中の話をこうして目で見られるのもいいものですね。



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ウォルメの家にももう春が静かに訪れていますね! 畑にはボムドン(玉にならないハクサイ)が伸びています。あれでみそ汁を炊いたら甘みがあっておいしいんです!



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南原府使の息子であった李夢龍(イ・モンリョン)が廣寒樓見物に来てぶらんこに乗る成春香に一目ぼれしたその場所でしょうか? ここでこん棒のむち打ちにもあい、首かせを当てる体験もきますから、気に入らない友達がいたら横にならせて、何回か殴ってあげましょう。^^*



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遊歩道に入ると低い垣根と竹に囲まれた祠堂が一つありますね。ここは春香の節義を称えるために彼女の肖像を祭った所です。偶然にも李夢龍の父が南原に来る前の南原府使が「ソン・ウィアン」という人だったので、彼とウォルメの間に生まれた女の子が春香かも知れないという思いからソン・ウィアンの碑石が春香祀の横に善政碑とともに立てられていました。とにかく分からない事ですからね。^^*



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ところで一角には春香が実在人物だったという説もあります。ものすごくブサイクな春香が、偶然南原府使の息子と情を通じたが、芸者の娘という賤しい身分でありながら、両班と縁を結んだことを光栄に思って、彼がまた来てくれることだけを待ち続け、恨みを抱いて死んでしまった。彼女が死んでから、南原には大凶作が何年も続き、彼女の恨みをなぐさめるために「春香伝」を作ったという話もあります。信じるかどうかは別として ^^*



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現在の廣寒樓苑は1万7千坪にのぼるとても広い敷地です。元々は6千坪くらいの場所でしたが、春香に関わる施設を作り、何回も拡張工事をして今に至りました。南原でここを抜きにしたら旅行をしたと言えないくらい、一番韓国的な場所が多い所です。智異山の九龍渓谷に行く前にここもぜひ寄って見てくださ~い。



+ 住所 : 全北南原市蓼川路(ジョンブクナムォンシヨチョンロ:전북 남원시 요천로) 1447番地

+ 電話 : 063-625-4861

+ 入場料 : 大人 2,500ウォン、中高生 1,500ウォン、子供 1,000ウォン

+ 観覧時間 : 午前8時 ~ 午後8時まで

+ 無料開放 : 11月~3月は夕方6時から無料開放(4月~10月は夕方7時から)


Map

Address: 전북 남원시 요천로 1447번지 / 대한민국 전라북도 남원시 요천로 1447




남양, 광한루, 보물218호, 월매, 춘향사
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