1. ジュクミポックンに入る材料
- 主材料 : イイダコ
- 副材料 : コチュジャン、とうがらし、醤油、砂糖などの調味料
2.
味の評価
- 辛さ: ★★★★☆
- 塩味: ★★☆☆☆
- 甘さ: ★☆☆☆☆
- 酸味: ☆☆☆☆☆
3.
ジュクミポックン(イイダコの炒め物:주꾸미볶음)についての簡単な紹介
あちこちの繁華街を歩くと、よく目につくメニューが「ジュクミポックン」です。ジュクミポックンは「ジュクミ」と呼ばれる海産物を辛いコチュジャンで味付けした炒め物です。韓国人が好きな辛さがあるため食事のメニューだけではなく、酒の肴としても喜ばれるメニューです。
大部分「チュクミ」と発音されるジュクミは、東医宝監という古書に紹介されているように、ずいぶん以前から食されて来た食材です。ジュクミはタウリン成分が豊富なため、スタミナ増進にすぐれた効果を持った健康食でもあります。ジュクミは「春の海の贈り物」と呼ばれていて、味は春に最高に達します。春に食べるジュクミは食感がプリプリして弾力性があり何よりも中の卵の味が逸品です。特にこの卵があるので春のジュクミが最高だとされます。3月から産卵期を迎え、たくさんの卵をはらんでいるため春に食べるのが一番おいしいと言われます。
ジュクミを食べる方法は、沸かしたお湯でゆでて、本来の味をそのまま楽しむ方法もありますが、一番人気の調理方法は「ジュクミポックン」です。
ジュクミをコチュジャン、とうがらし、醤油の韓国伝統調味料で和えてフライパンで炒めます。
一口目はぴりぴりする辛さで、かめばかむほど弾力性とうま味が出て、ジュクミの感覚を味わえます。
いくらもせずに3月ですが、その頃がジュクミが一番おいしい時期です。ジュクミがたくさん獲れる西海岸地方では、いろいろなジュクミ料理祭りが開かれます。
ソウルを離れて旅行がしたい時は、おいしいジュクミを食べに西海岸地方をお勧めします。
西海岸の海辺に座って辛いジュクミポックンを食べながら、口の中に広がる熱さを凉しい春の風で冷ましてみてください。
2.
ジュクミポックンの種類
ジュクミポックンは辛いとうがらしで料理するのが基本です。
普通のフライパンで炒めて、辛い味つけにしますが、煉炭や薪で焼いてほのかな炭火焼きの香りを加えることもあります。
Canon EOS 550D | f/3.5 | iso 640 | 2015:09:29 10:46:10 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
5.
ジュクミポックンをよりおいしく楽しむ方法
ジュクミポックンは辛い味が好きな韓国人でも冷や汗が出るくらい辛い食べ物です。
もちろん店によっては辛さの加減を選べる所もありますが、この料理は辛さがあってこそです。
この辛さのおけげで、食べているあいだ中、口の中が火がついたように熱いです。この熱さを冷ますための各種メニューが一緒に出てくるので、それも楽しんでください。
オイネンクッ(キュウリの冷スープ)、ムックッ(どんぐりの寒天そば:묵국)など、氷を浮かべた冷たいスープ、口の中をやわらかく包むたまごの蒸し物、さわやかでシャキシャキしたナマ野菜などがあります。
ジュクミポックンを一口食べて辛いとあきらめずに、さっぱりと冷たいスープであいだあいだに熱を冷まし、たまごの蒸し物でお腹の中もいたわってあげてください。
最近ではジュクミポックンにゴルゴンゾーラピザを添えて出すセットメニューも人気があります。何とも無縁な組み合わせではありませんか。
でもこの調和が意外といけるんです。実際食べていてもおかしくなるんですが、辛いジュクミを甘くて香ばしいゴルゴンゾーラピザと食べると、辛さも消えておいしいんです。
そして何よりもおいしく食べる楽しみ方は、大きい容器にご飯とジュクミポックンを入れて、豆もやしと刻みのりをたっぷり入れて混ぜて食べることです。
ご飯を入れると辛さもだいぶ解消され、お腹も一杯になるし味もいいので、混ぜご飯、お忘れなく。