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Start
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小公園
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雪嶽山
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新興寺(シヌンサ)
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フンドゥルバウィ
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蔚山岩(ウルサンパウィ)
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日の出公園(ヘマジコンウォン)
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洛山寺(ナクサンサ)-1
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洛山寺(ナクサンサ)-2
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洛山寺(ナクサンサ)-3
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焼き魚
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中央市場
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観光ホテル
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ケッペ
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アバイ村
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シンダシン食堂
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灯台展望台
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港
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海水浴場
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青草湖(チョンチョホ)
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Finish
塀の向こうには、遠くの木よりもずっと高くそびえるように立った海水観音像の横顔が見えます。洛山寺といえば真っ先に浮かぶものですね。
本当の「夢がかなう道」というエリアはここから海水観音像までの尾根伝いの道のことを言います。道の両端にはみんなの願いを込めた石塔に石が積まれていますね。行きも帰りも一つずつ石を乗せて願いをこめて祈ってみます。
圓通寶殿で見た時はかなり遠く見えたのですが、石を積みながら歩いていくとたちまち海水観音像に着きました。観音聖地にふさわしく海水観音像の前に立つと、その雄大壮厳な姿にすっかり圧倒されました。
洛山寺で一番高い神仙峯(シンソンボン:신성봉)の頂上にある海水観音像は高さ16mの巨大な観音菩薩の石像で、訪問した観覧客が祈りを捧げるために祭壇の前はいつも人でいっぱいです。
観音菩薩とは仏教でいう観世音菩薩のことで、衆生(あまねく生命)の声を聞き入れる善良かつ慈しみ深いお釈迦様で「慈悲」を象徴していると言われます。石像ではありますが、その表情からも慈悲深さを感じることができました。
正面の祭壇に上がる階段には小さな立て札がありました。三足蟾(サンジョクソン:삼족섬)に触れば二つの願いが叶うという話。三足蟾というのは伝説上の生き物で、月を守る三本足のヒキガエルのこと。そして三本足のからすの三足烏(サンジョゴ:삼족오)と犬の三足狗(サンジョッグ:삼족구)が太陽と大地を守っていると伝えられています。そしてその三足蟾がくれる二つの福が旅行運と財運だと言われています。
私たちが探した三足蟾は祭壇の下にしっかり隠れていたましたが、すでに多くの人の願いを聞き入れるためにすべすべになって光っていました。この三つの動物の中で、よりによって三足蟾が刻まれている理由は、もしかしたら観音菩薩が女性なので月を意味するからでしょうか?
海水観音像が見下ろす視線の正面の階段には、小さな建物がまるで地に埋まっているように建っていて、大丈夫かな。
気になっておりて見ると、ここも法堂。変わったことに仏像はなく、窓から海水観音像の穏やかで慈悲深いほほ笑みを直接眺め、お仏供を供えられるようになっていました。
あちこち見て回っているうちにいつのまにか陽が西の空の目の高さにまでおりていました。
すぐにでも暗くなりそうな気がして慌てましたが、顔をあげてみると、むしろ黄色い夕陽を浴びた海水観音像の姿は壮観でした。
なおかつここが人気のある理由は、すぐ横に気持ちのいい東海の水平線が広がっているからです。友達とでも恋人とでも、遥かに見える海に向かって一緒に座っていれば、もう言葉はいりませんね。
日の出で有名な「義湘臺」があの下に小さく見えます。海岸の絶壁の上にある洛山寺の代表的な名所ですね。私たちもあの義湘臺と他をもっと見て回るためにおり始めました。
階段をおりた狭い脇道には洛山寺のもう一つの指定文化財。海水観音空中舍利塔(ヘスクヮヌンコンジュンサリタプ:해수관음 공중사리탑)(指定文化財第1723号)が隠されていましたが、小さな森の中にあるので訪問者は私たち以外には誰もいなくて、数十台の CCTVだけが私たちを追いかけていました。
海水観音像の坂道を下ると「寶陀殿(ボタジョン:보타전)」です。ここは幸い火災の被害を被らなかったので、洛山寺を創建した義湘大師の一代記が壁画に描かれています。
観音信仰が仏教信仰の一系統ですが、こんなにさまざまな姿の観音仏像を見られる所は珍しいそうです。寶陀殿に来たら必ず法堂の中を一度見て行ってください。