Holiday Journal

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11109 | 20175040

束草(ソクチョ), 襄陽(ヤンヤン) #13 - ケッペ船着き場 - (Korea Tour)
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Last Modified : 2017/02/17

Travel regions : South Korea
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ケッペ船着き場


束草(ソクチョ:속초)には他では見られない「ケッペ」と言う特別な交通手段があります。



これは、今は陸地と橋で繋がれて観光スポットの一つに変わってしまいましたが、昔は島と言っても過言ではない清湖洞(チョンホドン:청호동)の「アバイ村(아바이 마을)」と束草市内を結ぶ唯一の交通手段でした。



清湖洞の象徴物とも言える「五区渡船場(5구 도선장)」は(北朝鮮の)失郷民(シリャンミン: 실향민)の人たちが多く住んでいたアバイ村で、彼らの痛みをのせて運んだ移動手段であったそうです。



今も向かい側が目の前にはっきり見える距離ですが、新しくできた金剛大橋(クンガンデギョ:금강대교)までまわって行くには、少し微妙な距離なので「アバイ村」に行くには一番適切な交通手段だと思います。しかもこのケッペの乗船料は、たかだか 200ウォンでとても安かったのです。



ただでさえ安い乗船料なのに、ゆうべ泊まった「イースタンホテル」で、客が必要な分だけ乗船券をくれたので、私たちは無料で乗ることができました。



問題は乗船料ではなく長蛇の列。このケッペは束草の名物ながらも、アバイ村に行く交通手段なので、私たちが到着した時には、船着き場の前にもうかなり長い列ができていました。



ケッペは二台が交替で運行していますが、定員が35人なので、思ったより早く列が減っていき、並んだ長さに比べて、乗るまでにそう時間がかかりませんでした。



私たちの番になったので波に揺れるケッペに乗ると、船の中央にはこんなお知らせ板がありました。ケッペのもう一つの特徴。それが搭乗客の助けが必要な運送手段。



お知らせ板の下には不思議な形の鉄製のカギがかかっています。取っ手のように見える部分もあるところからして、かなり重要な道具のようです。



やっぱり。このケッペは純粋に人の力で動く無動力船だったのです。四角い船の両はじにはこんな装置がついていました。



50メートルくらいの距離の両方の船着き場を結んであるワイヤーロープ。このロープがケッペを動かす原動力です。



ケッペに人が乗ると船長(?)が直接このロープを引っぱってケッペを移動させるのですね。先ほど見たカギはこのワイヤーロープを引っ張る道具でした。



混んでいる時は35人という搭乗客をひとりの力で引っ張るのはいくら船長でも大変ですね。それで搭乗客も一緒に引っ張ると船がらくに進むのです。観光客としては良い思い出のたねになるかもしれません。



そのかわり、船長の命令にちゃんと従わなければなりません。ここも海につながっている場所。時にはケッペのロープを横切っていく漁船もあるからです。時々ごう音を出しながら漁船が通ると、船の波に揺れるスリルも味わうことができます。



ケッペに乗ってから 5分も経たずに反対側の船着き場に着きました。ここアバイ村前にもチケット売り場があっておりるやいなや船賃を支払うと外に出ることができますね。



チケット売り場を出るともうこちらの船着き場ではケッペに乗るために待っている人の列が長く並んでいました。私たちが帰る頃には列が減っていたらいいんですけど … と、お祈りしておきました。



ケッペが見下ろせる船着き場の横には、ここで撮影したドラマ「秋の童話(カウルドンファ:가을동화)」を記念するために主人公たちの姿をかたどった銅像が立っています。でも多分あの銅像の主人公が見たら、ちょっと頭に来るかも知れないくらい男性主人公(ソン・スンホン:송승헌)の顔が大きく作られているので、これを見た私は少しばかり同質感(?)を感じられました。



横の方には、今はほとんどない電話ボックスが立っていますが、管理がちょっと不充分なせいかほこりがいっぱいだったので、入って見たいとは思いませんでした。



こちらの船着き場は、車が通る「金剛大橋(クンガンデギョ:금강대교)」の橋脚の下に位置しており、真夏には暑さしのぎにもってこいの場所だと思います。そしてしばらくゆっくりできる小さなベンチもあるので、もしケッペを待ちくたびれた時は少し休んでいくことができますね。



あるいはまわりに描かれた面白い壁画を見物したり、漁村での記念になる写真を撮るのもいいですね。





橋脚の下の鉄柱にも束草の特産品のイカと咸鏡南道北青(ハンギョンナンドプクチョン:함경남도 북청)で旧正月に行われる北青獅子祭り(プクチョンサジャノルム:북청사자놀음)に使われる獅子のお面の絵が描かれています。



江原道束草にどうして咸鏡南道の民俗公演の象徴が描かれているのかという点は、この地域の現代史と関連があります。これもやはり知らなければただそのまま通り過ぎてしまう事。ここにはそんな歴史や言い伝えを詳しく伝えている文化観光解説者が指定された時間に待機していますので、なるべく時間を合わせて一緒に説明をききながら観覧したら、隠されたたくさんの話をきくことができるでしょう。


Map

地図


住所 : 江原道束草市中央洞(カンウォンドソクチョシチュンアンドン:강원도 속초시 중앙동)482-250

利用時間 : 04:30 ~23:00

乗船料 : 200ウォン




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