-
Start
-
小公園
-
雪嶽山
-
新興寺(シヌンサ)
-
フンドゥルバウィ
-
蔚山岩(ウルサンパウィ)
-
日の出公園(ヘマジコンウォン)
-
洛山寺(ナクサンサ)-1
-
洛山寺(ナクサンサ)-2
-
洛山寺(ナクサンサ)-3
-
焼き魚
-
中央市場
-
観光ホテル
-
ケッペ
-
アバイ村
-
シンダシン食堂
-
灯台展望台
-
港
-
海水浴場
-
青草湖(チョンチョホ)
-
Finish
雪嶽山小公園
探訪案内所を見終えて出てきた私たちの目前には、期待もしていなかった雪嶽山の色とりどりの紅葉。すごく嬉しくて、もう、すぐ雪嶽山に向かって歩き始めました。
こうして私たちの得た結論は … 探訪案内所から雪嶽山の入り口までは、歩くのに思ったより距離があるので、できるだけ交通手段を利用すべきだということ。私たちのようにそのまま風景に魅せられて歩きはじめたら、入り口へ着く前にくたびれてしまうかも。
それでも行くあいだ中、足元を見る暇もないくらいに雪嶽山の絶景に視線を奪われていました。青い空のもと、尖って湧き立つ岩山、滝、その下を流れる澄んだ渓谷の谷川を囲む大きな松 ... 風景とはこういうものですね。
あの遠くに見える高さのある滝は、たぶん雪嶽山の東のはじにある「土旺城瀑布(トワンソンポッポ:토왕성 폭포)」でしょう。あの滝の向こうには国立公園の景色ナンバーワン、雪嶽山最高の絶景と言える恐竜稜線(コンリョンヌンソン:공룡능선)が広がっていますね。(注:瀑布=滝)
30分ほど歩いて雪嶽山の入り口にたどりついた頃。道端に石塔が一つ立っています。これが香城寺址三層石塔(ヒャンソンサジサムチュンソッタプ:향성사지3층석탑)(指定文化財443号)。統一新羅時代様式のかなり古い文化遺産ですが、思いもよらない所にポツンと立っているので、それほど注目を浴びるというわけにはいきません。
観光客の車がびっしり停まった駐車場を通り過ぎると、遠くV字形の谷の間にようやく雪嶽山の入り口が広がっています。
駐車場の脇には4、5軒の飲食店やコンビニ、それにトイレもあって、雪嶽山を行き交う観光客が多数利用しており、現在、金色の屋根の出入り口が工事中のため、なおのこと混雑していました。
そこには雪嶽洞探訪支援センターもありました。ここは少し前に立ち寄った探訪案内所とは違って、観覧ガイドではなく登山客に必要な情報を得られる所ですね。雪嶽山の登山コースや気象情報、車寄子の貸し出しや常備薬などのサービスがあります。
もともと雪嶽山は国立公園ですから入場料はいりません。それなのに大人 3,500ウォンの入場料を取っていますね。その理由は、国立公園の入場料ではなく、文化財区域入場料、観覧客入場ということで、どうせ出すには変わりありませんが、関心がなければ国立公園の入場料だと勘違いしてしまいますね。
入り口からいくらも離れていない所に「新興寺(シヌンサ:신흥사)」という寺があって寺の入場料が必要な所ですが、遠くから来た観光客ならせっかくなので当然見ていくでしょうが、選択権が黙殺されるという点は少し納得がいきません。入場料については改めて欲しいという思いを残して、これから本格的に雪嶽山の真の姿に集中する事にしました。
雪嶽山は天然記念物第171号に指定されていて、大まかに大青峰(デチョンボン:대청봉)を中心とした北西の麟蹄郡(インジェグン:인제군)に属する内雪嶽(ネソラク:내설악)、東に眺める海に続く束草市(ソクチョシ:속초시)に属する外雪嶽(ウェソラク:)、南の襄陽(ヤンヤン:양양)地域を南部雪嶽(ナンブソラク:남부설악)と区分します。
私たちの訪問した所は外雪嶽。雪嶽山の代表的な動物ツキノワグマの像が入り口にあり、観光客の証拠写真として大人気でした。写真を撮るには 5分ほどの待機が必要です。
外雪嶽は千佛洞(チョンブルドン:천불동)渓谷と共に蔚山岩(ウルサンパウィ:울산바위)、権金城(クォンクンソン:권금성)、金剛窟(クンガングル:금강굴)、飛龍瀑布(ビリョンポッポ:비룡폭포)、土旺城瀑布(トワンソンポッポ:토왕성폭포)などの奇巌絶壁と滝が美しく、アクセスしやすいため、多くの人が訪れる所です。参考に内雪嶽は水簾洞(スリョンドン:수렴동)渓谷、百潭(ペクダン:백담)渓谷 、伽倻洞(カヤドン:가야동)渓谷 、九曲潭(グゴッダン:구곡담)渓谷 、十二仙女湯(シビソンニョタン:12선녀탕)、大勝瀑布(デスンポッポ: 대승폭포)、龍牙長城(ヨンアジャンソン:용아장성) などが有名です。
1982年の 8月にユネスコの生物圏保全地域に指定された雪嶽山は、内陸性の気候で緩やかな斜面と厚い土壌層から成り、森の草木が生い茂っているため多くの動物が生息する。豊かな内雪嶽が雪嶽山の中心であり、私たちの訪問した外雪嶽は海洋性の気候で地勢は主に急傾斜の削られた絶壁です。
入り口の「小公園(ソゴンウォン:소공원)」から「新興寺(シヌンサ:신흥사)」まではほとんど平坦な道のせいか、観覧客の退屈しのぎに各自のリュックの重さをはかれる所がありますね。その横の案内板には歩く距離と時間ごとのカロリー消耗量も表示されています。
うちの小学生のリュックの重さはジャスト4kg。私のリュックは大きさはそれより大きいですが 4kgより軽そうだったのではかってみませんでした。~Sorry~
「リュックをしょって消耗したカロリーはマッコリ(막걸리)で補おう」。小公園の中にも山からおりて来た観光客のためにマッコリやパジョン(파전)などを出すさまざまな飲食店が立ち並んでいて、商店街のようににぎわっていました。
にぎやかな飲食店の向かいには 800m の高さの削られたような石山がどっかりとそびえており、この石山には権さんと金さんが積んだと伝えられる 2,100mの「権金城(クォングンソン:권금성)」があります。美しい外雪嶽と果てしなく広がる東海(ドンヘ:동해、日本海)の海をひと目で眺めることができるので外雪嶽へ来たら必ず行って見る所だと思います。
権金城までは雪嶽山ケーブルカーを利用して上がれるので、らくに上がることができます。それに入り口から 300m程離れたケーブルカー乗り場には、狭いながらもフードコートと清潔なトイレがあって、権金城に行かなくても登山の前後に立ち寄ると便利です。
一旦私たちは権金城に行くために乗り場に行きました。ケーブルカーの料金は大人 9,000ウォン。権金城から眺める景色の値うちに比べたら、思ったより安い気がします。
ですが、問題は待っている人の数がハンパないこと。週末なのである程度予想はしていたものの、二時間以上待ってようやく乗れるという。
「なんて幸運なんだろう」とただ待つこともできず、かといって他の所に行ってから後で乗るにも時間が微妙だったので、ケーブルカーはあきらめて、うらめしい思いを残しその場をあとにしました。
私たちのようにただ通り過ぎるのに未練が残る人たちは、前にあった旧式ケーブルカーを見ていましたが … ウチらはとてもとても。。おりてきたら少しすいていて欲しいと思いながら雪嶽山へ登り始めました。
地図
住所 : 江原道束草市雪嶽洞(カンウォンドソクチョシソラクドン:강원도 속초시 설악동)109
入場料 : 大人 3,500ウォン / 中高生 1,000ウォン / 小学生 500ウォン
ケーブルカー : 大人 9,000ウォン / 子供 6,000ウォン (往復)