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Start
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チュアン(추암) 燭台岩(チョッデバウィ)
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太白鉄岩村(テベクチョランマウル)
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太白(テベク)石炭博物館(ソクタンパンムルガン)
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寧越(ヨンウォル)荘陵(ジャンヌン)
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堤川(チェチョン)マスの国
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Finish
チュアンを後にして太白(テベク:태백)に向かって思いきり車を走らせました。幻仙窟(ファンソングル:환선굴)と大金窟(デグングル:대금굴)を示した案内板が見えます。三陟(サンチョク: 삼척)にある有名な観光地です。薄暗い洞窟を見物する趣味はないのでとりあえずパスします。
三陟と太白、寧越(ヨンウォル:영월)には 道路沿いにこのようなセメントで作った工場がたくさん目に付きます。セメントは石灰岩を原料としているので石灰岩が豊富なこの場所にたくさんの工場があるのだと思います。
太白に到着してから、おいしい健康パンをおやつに食べました。 写真を通じて知り合った友人が、ここでパン屋をしているからです。添加物を一切入れずに健康に良いパンなのに味も平凡ではありません。
太白 鉄岩駅 :
鉄岩村(チョランマウル: 철암마을)は太白市(テベクシ: 태백시)に残る悲しい歴史のひとつです。鉄岩駅は左右に長く延びた線路の裏に山ひとつ分ほどの採掘された石炭が積まれているこの場所から 他の地域に 石炭専用の貨物列車に積載して移動していたのがまさにこの場所です。最盛期には多くの店が立ち並び近所の犬も紙幣をくわえて歩くほど、活気があふれていたところである。しかし、炭鉱業がどんどん歴史から姿を消していき、人々もちりじりになり以前の全盛時代が風化したここ鉄岩村が観光地になったのです。
炭鉱に働きに行く夫に手を振る妻の姿が胸にじんときます。このこどもと妻は今、どこでなにをしているでしょう。
黄色の塀を除いて、道も背景も黒一色の村です。
鉄岩村の橋を渡った尾根に村落を形成している※タルドンネ( 달동네 )のような家々です。家々がぎっしり密集していてすきまがほとんどないのはお互い持ちつ持たれつで生きるという意味でしょうか。
※都市近郊の尾根や山の勾配など比較的高い地帯に住んでいる貧しい人たちの集まった集落。
日にさらされたコンクリートの建物が、青い空と鮮やかな緑色の山を背景に博物館の櫛文土器のようにぼんやりと建っています。あちこちつぎはぎされ今にも倒れそうなさびれた建物です。
一時黒い水が流れていた小川です。小学生の子どもたちも絵を描くとき川の水の色を黒く塗ったという悲しい話が実際にあったのでしょう。
当時、学校で配られた成績表と賞状が原本で残っています。50代の方々にはなつかしい展示物でしょう。
滅共塔の竣工記念式で配られたものなのですが、共産党を撲滅しようという記念の塔がよそよそしく迫ってきます。
思い出さがしのために旅行に来たような50代男性の後姿です。「若さの陽地」喫茶の急階段を下りていますね。
電信柱を遊び場にして上ったり下がったりしていた当時の子どもたちの姿が心にぐっときます。
若者たちの憩いの場所です。若さの陽地という喫茶店と特室ビリヤード、 商店街の典型的な組み合わせではないかと思います。最近でいえば商店街の建物にあるスタバとネットカフェの組み合わせでしょうか。
バスを待つ高齢の女性。栄華を極めた過去をおぼえているでしょうか。
義理も人情もない、というイ・ミョンセ監督の映画が撮影された場所です。有名な最後の戦闘シーンはこの鉄道で撮影されたそうです。
実際の映画の一場面 :
セメントでできたグレーの建物には石炭が流れ出てくる穴があいていて、動いている石炭専用の汽車に正確に積むことができます。
鉄道は過去と現在の栄枯盛衰を知ってか知らずか何も気にかけずに列車を待っていました。
位置 :
江原道 太白市東太白路389