1. テジクッパに入る材料
- 主材料 : 豚肉と豚バラ
- 副材料 : ご飯、ネギ、あみの塩辛
2.
味の評価
- 辛さ: ☆☆☆☆☆
- 塩味: ★☆☆☆☆
- 甘さ: ☆☆☆☆☆
- 酸味: ☆☆☆☆☆
- コク : ★★★★☆
3.
テジクッパ(돼지국밥)についての簡単な紹介
前回は済州島の郷土料理の肉麺を紹介しました。今回は済州島に劣らず外国人観光客が多く訪れる「釜山」の郷土料理を紹介しようと思います。
釜山は海の都市なので、海産物を主とした料理がたくさんありますが、意外にも釜山を代表する郷土料理は「テジクッパ(돼지국밥)」です。テジクッパは豚肉と豚ガラでとったスープにご飯を入れて食べる料理です。前回紹介した肉麺の麺の代わりにご飯を入れたものだと思えばいいです。
テジクッパにはいくつかの由来があります。
1950年代の朝鮮戦争の頃、最南地方の釜山に全国から避難民が殺到したため、常に食べる物が足りない状況でした。その当時米軍で捨てた豚ガラで作った料理がテジクッパだったというのが有力な由来です。
もう一つの由来は、釜山と日本は地理的に非常に近いのですが、
豚ガラで調理した日本のとんこつラーメンが釜山に伝えられ、米を好んで食べる韓国人の口に合うようにラーメンではなくご飯を入れたことがテジクッパだったというものです。
由来がどうであれ、テジクッパは釜山の人には安価でお腹いっぱい食べられる人気食として確固たる地位を占めています。
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テジクッパは豚ガラと豚肉、コプチャンなどの部位に水を入れて長時間煮込んだスープにご飯を入れて薄く切った豚肉とネギをのせます。
スープはコクのある肉の味がして後味はスッキリしています。ここに好みでニラを入れて味と香りを調えます。
テジクッパが特別な点は、味付けしてない状態で出てくるので、そのままでは味がなく好みに合わせて塩加減を調節することです。
味は塩かあみの塩辛でつけます。あみの塩辛で味付けした場合、スープがさっぱりとしてうま味が出ます。
釜山のどこに行ってもテジクッパの店は簡単に見つけられます。どこも安価で素朴なので、一番庶民的なものではないかと思います。
豪華で粋なレストランで雰囲気のある食事もいいですが、いちばん韓国的な食事としてクッパもお勧めです。
3.
テジクッパの種類
種類はいろいろなく、スープの中にご飯、肉、ネギなどが入るのがせいぜいです。
ただし辛いとうがらしやあみの塩辛、または塩、ニラ、モヤシなどの材料が一緒に出てきますが、これは食べる人の口に合わせて選んで入れればいいです。
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5.
テジクッパをよりおいしく楽しむ方法
テジクッパを注文するとクッパと一緒にキムチ、あみの塩辛または塩、ニラ、とうがらしなどの材料が出てきます。
キムチはクッパを食べながら別に食べたり、クッパの上にのせて一緒に食べたらいいです。
あみの塩辛、ニラ、とうがらしなどはクッパに入れて食べます。
クッパは全く味付けのされない状態で出てくるので、自分で塩味をつけなければなりません。
出された塩とあみの塩辛ですが、塩は単純に塩味のみで、あみの塩辛は塩味プラスえび特有のさっぱり感のあるうま味があります。
ですから、あみの塩辛で味をつけることをお勧めします。
そして更に辛いとうがらしも入れれば、韓国人好みの辛い味を味わえます。
最後に青物のニラもたっぷり入れてください。香りの良いニラは食欲を刺激し、肉のスープのしつこさを和らげてくれます。