1.
ワカメスープに入る材料
- 主材料: ワカメ
- 副材料: ゴマ油で炒めて水を入れ醤油/塩で味付ける
2.
味の評価
- 辛さ: ☆☆☆☆☆
- 塩味: ★☆☆☆☆
- 甘さ: ☆☆☆☆☆
- 酸味: ☆☆☆☆☆
3.
ワカメスープ(ミヨックッ:미역국)についての簡単な紹介
韓国のお膳には「クッ(汁物)」という汁料理があります。食事のたびにご飯と一緒に食べるので、種類がとても豊富です。
汁物の種類の中で韓国人が誕生日の朝、必ず食べる「ワカメスープ」というものがあります。ワカメスープはワカメに水と肉または海産物を入れて一緒に作る汁料理で、特別な意味がある韓国の伝統食です。
ワカメは高句麗時代から食べられて来たと伝わっていますが、海辺に暮らした高句麗人がある日、鯨が子を生んだあと、ワカメを食べて産後の肥立ちが良かったのを見て、産婦にもワカメを食べさせるようになったそうです。
不思議なことにワカメには、カルシウムとヨウ素という栄養素が多く、血をキレイにし、血液循環を良くする成分が含まれていて、特に出産で出血が多い産婦に大変良い食品でした。
健康な出産を祈って、産婦が食べるワカメを買う時は、難産になりはしないかと価格を値切ることもなく、長いワカメを切ったら子どもの寿命が短くなりはしないかと長いまま食べました。
この風習が今日まで伝わって、子どもを出産した産婦は必ずワカメスープを食べて健康を回復させます。また、産婦ではない成長した子どもが自分の誕生日にワカメスープを食べますが、それは出産の時苦労したお母さんのことを思い出し、感謝の気持ちを持つためです。
こうした家族の愛を込めた意味もありますが、ワカメスープには「失敗」という否定的な意味もあります。
ワカメの感触がヌルヌルしているため、重要な試験がある時にワカメスープを飲むと、滑って落ちるという俗説があります。
そのため試験に落ちた時は直接「落ちた」と言わないで、「ワカメスープを食べた」と表現します。
ワカメスープはワカメをゴマ油で炒めて水を入れ、長時間煮込んで醤油や塩で味付ける簡単な料理です。ここに牛肉や貝、魚などを追加することもあります。
簡単ですがワカメをたっぷり入れてしっかり煮込むので、海の香りがしっかりしみ出ているし、ゴマ油で炒めてあるので香ばしさもあります。
主に誕生日に食べますが、普段はさっぱりした味で辛い料理に添えられます。
コンビニへ行くと簡単に作れるインスタントワカメスープがあります。ここに電子レンジで加熱したご飯や別売りのキムチまであるので、簡単な調理が可能なゲストハウスなら、韓国式の誕生日の食卓ができあがります。
韓国旅行で誕生日を迎えたらワカメスープとご飯で特別な誕生日を迎えてみるのはどうでしょう。
(wikipediaで詳しく見る : クリック)
4.
ワカメスープの種類
ワカメスープはワカメを入れて作ったスープですが、好みに合わせて、また地域によって様々な材料が追加されます。
新鮮な海産物が手に入りやすい海沿いの地域では、貝や魚などを入れてさっぱりと、都市では主に牛肉を入れるのでコクがあってしっかりした味がします。
またジャガイモが豊富な江原道(カンウォンド:강원도)では、ジャガイモと粉末えごまを入れます。
ワカメスープをよりおいしく楽しむ方法
ソウルでワカメスープを食べる場合、大部分牛肉が入っていると思います。
牛肉を入れてゴマ油で炒めるため、わずかに油っぽさがあるので、冷めてから食べるよりは温かいうちに食べた方がずっといい味がします。汁が温かいとワカメの食感も少し柔らかい気がします。
そして韓国のお膳で汁物はご飯と一緒に食べなければなりませんが、ワカメスープを食べる時は白いご飯をワカメスープに入れてひとさじすくい、そこに辛くてシャキシャキしたキムチをのせて食べると韓国的です。
Canon EOS 550D | f/4.0 | iso 1600 | 2014:05:07 14:42:44 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 42mm