Holiday Journal

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1848 | 20189812

釜山 #8 - ブラウンハンズ・デザインカフェ - (Korea Tour)
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Last Modified : 2017/02/18

Travel regions : South Korea
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日本統治時代の建物にある独特のカフェ「ブラウンハンズ・デザインカフェ」


釜山駅前の草梁イバグギルの入り口には、とても独特な建物が建っています。この建物は1922年に建てられた釜山初の近代式個人総合病院「百済病院」の建物です。以後中国人が運営する食堂に利用され、第2次世界大戦の頃には日本人将校の宿所、朝鮮戦争以降は結婚式場などに使われ、今は1階にとても独特なコーヒー専門店「ブラウンハンズ・デザインカフェ」が入っています。私の旅行記の中でカフェについての内容は初めてですが、それほど印象深い所でした。



通り過ぎただけでは、ここがカフェなのか何なのかまったく分かりません。すごく小さな字で「Brown Hands Design Café」とガラス窓に書いてありますが、私は初めデザインの専門会社かと思いました。でもデザイン会社にしても、どうなっているのか気になって、見てみようと入ったんですがカフェでした。




入ると何だか異色な感じが漂っています。まるで1920年代の雑居ビルみたいな感じでした。ここまで来てもカフェだとは思えませんでした。ずうずうしく中に入って、見学したくて来たとあいさつして見せてもらおうと思っていました。




なのにこんな建物にカフェが入っていたんですよ。それもインテリアは最低限にして、レトロな感じのまま、レンガもそのまま、柱、屋根、床、とびらまで、あった通りに保存して、テーブルだけ置いてカフェを運営しています。いろいろなカフェに行って見ましたが、こんな古風で古びたそれでいて高級なカフェは初めてです。





ブラウンハンズ・デザインカフェで一番気に入ったのは、古い窓をそのまま使っているという点です。初めは病院用に建てられた建物なので小さな空間に区画がいくつもあり、長くて破れた窓、こじんまりした窓、あるいは外を眺められる大きな窓があって、外から見たらコーヒーを飲む客が1920年代のインテリアになってしまうような独特の雰囲気を醸し出しています。




さあ、どんなコーヒーを飲みましょうか~。メニューを見るとコーヒーの値段はあまり安い方ではありません。アメリカーノは4,800ウォンですが、アイスは5,300ウォンです。値段が500ウォン違うので、きっとホットはエスプレッソ1ショット、アイスは2ショットなんでしょうね。そして豆を二種類の中から選べます。一つは重いボディー感が強いダークリブレ(Dark Libre)、もう一つは酸味が強いバッドブラッド(Bad Blood)です。私はボディー感が強く重いコーヒーが好みなのでダークリブレを注文しました。




カウンターに小さい頃いたずらしたスタンプのようなものが10個もあったので、何なのかと尋ねると、全部違った場所に絵が彫ってあって、全部のスタンプを押したら一つの絵が完成するんだそうです。マイレージ制度もアイディアあふれています。



コーヒーの味も思ったよりいいです。結構濃いコーヒーなのにほろ苦く重たい感じが、気だるい昼休みの疲労から解き放ってくれるかのようです。それにしても店がとても美しいので、一か所でコーヒーを飲んでいるのが嫌になりました。




一人でここでも一服、あそこでも一服、少しずつ席を移動して雰囲気を楽しみました。客がほとんどいない平日の昼間なので、こんなことするにはうってつけですね。きっと週末や夕方だったら混んでいるでしょうから。こんなに雰囲気がしっとりしてタイムトラベルしてるような素敵な感性が際立っているのに、ここがあまり知られていないとしたら、たぶん … 看板がないせいかもしれませんね。近代文化遺産に登録されているので、たぶん外に大きな看板をつけられないんでしょう。



こんなカフェを韓国の他の所で見たことがありますか? きっと朝鮮戦争の時も釜山は爆撃されずに近代文化遺産が原型を維持している所が比較的たくさん残っていると思いますが、それで可能だったのではないかと思います。初めは草梁イバグギルを歩いてからしばらく立ち寄ったんですが、とてもきれいだったのでまた戻ってお茶を飲んでいきました。もうぞっこんです。




建物が古いので、あちこち古びた感じは消せませんが、それなりの魅力はあります。人を雇って近代文化遺産を管理するのもいいですが、こうして破損を最小限にとどめ別の用途として観光客に公開すれば、その効果はずっと大きいと思います。京畿道(キョンギド:경기도)陽平(ヤンピョン:양평)の近代文化遺産九屯(グトゥン:구둔)駅(廃駅)も現在多くのドラマや映画の撮影地として利用され、観光客のための体験スペースとして活用されていますが、多くの地方自治体でもベンチマーキングにより活用方案が多角度から出るといいですね。




あらゆるものをそのままにして、テーブルと照明を設置しただけで1920年代の感性がそのまま残っている感じです。現代的で粹なカフェももちろんいいですが、釜山に来たら釜山駅前の草梁イバグギルもゆっくり歩いて、チャイナタウンでおいしいまんじゅうも食べて、ブラウンハンド・デザインカフェで重たいコーヒーも悪くないです。コーヒーを飲まなくてもいくらでも見て行ってくれとオーナーが言ってましたから、釜山旅行に来たら必ず寄ってみてください。


Map

+ 住所 : 釜山広域市東区中央大路(プサンクヮンヨクシドングチュンアンデロ:부산광역시 동구 중앙대로)209番ギル 16

+ 電話 : 051-464-0332


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