-
Start
-
ハニーサンパプ
-
忠清水営城
-
ハンファリゾート大川パロス
-
聖住山自然休養林
-
保寧石炭博物館
-
開化芸術公園
-
シゴルネンミョン
-
大川海水浴場
-
大川港水産市場
-
武昌浦海水浴場
-
保寧マッド・フェスティバル
-
空軍ブラックイーグルスエアショー
-
Finish
漢陽に行く航路を保護した「忠清水営城(チュンチョンスヨンソン:충청수영성)」
忠南(チュンナム:충남)保寧(ボリョン:보령)には16世紀の朝鮮時代に漢陽(ハニャン:한양)(現在のソウル)に行く航路を保護するための小さな石造りの城がありました。城の真向かいは鰲川港(オチョンハン:오천항)なので、丘陵の上から海が開けて見えて展望も美しい所です。鰲川港は百済の時代から船が出入りしていた港ですが、日本や中国と結ぶ重要な交易港でした。朝鮮時代になると、忠清道の水軍節度使がある軍営がおかれ軍事的な要衝地だった所でもあります。もともとの名前は港の名前同様「鰲川城」でしたが、今は「忠清水営城(チュンチョンスヨンソン:충청수영성)」と名称が変わりました。
Canon EOS 550D | f/9.0 | iso 100 | 2015:07:16 12:52:14 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
田舍の村の丘陵の上はそれほど高くない石の城で囲まれています。食堂を探すのがあまり簡単ではない田舍なので、地域の住民は、ここに少しかたまってある食堂でお昼を食べに集まってきますね。この城は海辺の丘陵の高い場所に築かれた城なので、城の上から海を見張るには良い立地条件が備わっていますね。
Canon EOS 550D | f/9.0 | iso 100 | 2015:07:16 12:52:38 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
小さいけれど韓国的な雰囲気の漂う城壁です。よく整えられた朝鮮時代後期の水原(スウォン:수원)の華城(ファソン:화성)とは違って、朝鮮中期の忠清水営城は大きさがでこぼこした自然のままの石を積みあげて作られていますね。忠南瑞山(ソサン:서산)の海美邑城(ヘミウプソン:해미읍성)もこれに似た技法で城壁が積まれています。
Canon EOS 550D | f/9.0 | iso 100 | 2015:07:16 12:53:04 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
城内の広さが13,747㎡にもなるのに、ここに建物といったら賑恤廳(ジニュルチョン:진휼청)と將校廳(ジャンギョチョン:장교청)の二つと、上の写真の望華門(マンファムン:망화문)の敷地の虹霓門(ホンイェムン:홍예문、上部がアーチ状の門)一つだけです。昔はここに庵と甕城(オンソン:옹성)5つ、東西南北の門が4つ、池が1つ、そして約40棟の建物がありました。城壁も今は1㎞ ほどだけ残っていて、これすらも毀損していてなくなってしまうのではないかと心配になります。
Canon EOS 550D | f/9.0 | iso 100 | 2015:07:16 12:54:17 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
アーチ形の門を入ると左の一番高い所に小さな瓦の建物、賑恤廳が立っています。朝鮮時代に貧民救済を担当した官庁の建物です。その後、高宗(コジョン:고종)の時代(1896年)に忠清水営が廃止されると民家として使われていましたが、政府が買いあげて保存しています。鰲川港を一望できる素敵な場所で暮らせた幸福な人は誰だったんでしょうか。
Canon EOS 550D | f/9.0 | iso 100 | 2015:07:16 12:56:14 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
水営城の目的は国家に納める租税米や地方特産物を船に積んで漢陽に行く漕運船を保護し、倭寇の侵略を防ぐことにありました。近代に入ってからは、西洋船舶の動きを見張る役割もしていました。一時は軍艦142隻と海軍8,414名がいた城でした。
Canon EOS 550D | f/7.1 | iso 100 | 2015:07:16 12:58:11 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
今は昔とだいぶ変わって昔の面影をとどめていませんが、賑恤廳前の城郭に立って鰲川港を眺めると、漁船でいっぱいの景色から当時の規模を推し量れます。現在、写真左の建物の立っている所はすべて埋め立て地だそうですから、当時の港の規模はそれなりに大きかったようです。
Canon EOS 550D | f/7.1 | iso 100 | 2015:07:16 12:59:41 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 38mm
城壁を少し上って来ると、教会の尖塔の前に將校廳が見えます。この写真のように城壁が中間を横切る道路によって切れていますが、発展のための開発を阻まずとも、水原華城のように小さな橋を利用して開発と保存がいっぺんにできる知恵を使えなかったかと少し残念ですね。
そして私が写真を撮っている場所は永保亭(ヨンボジョン:영보정)という建物が立っている所ですが、現在復元工事をしていますね。ここの景色があまりにもすぐれていて、朝鮮時代にたくさんの詩人や水墨画家がやって来たそうですが、茶山(ダサン:다산)丁若鏞(ジョン・ヤギョン:정약용)、白沙 (ペクサ:백사)李恒福(イ・ハンボク:이항복)などは、ここを朝鮮最高の庵と表現しました。
Canon EOS 550D | f/8.0 | iso 100 | 2015:07:16 13:07:54 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
と切れた城壁がまた現れ、そこには將校廳(客舎)が立っています。統営(トンヨン:통영)三道水軍(サムドスグン:삼도수군)統制営の客舎、洗兵館(セビョングヮン:세병관)や全羅左水営(ジョルラジャスヨン:전라좌수영)の客舎、鎮南館(ジンナムグヮン:진남관)に比べてその規模は大きくありませんが、階段式の塀に囲まれて気品を感じます。
Canon EOS 550D | f/8.0 | iso 100 | 2015:07:16 13:08:58 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
ここでお昼を食べて眠っている住民の方がいますね。いずれにせよ、客舎の用途は水軍節度使が王を象徴する牌を祀る場所であり、中央から来た役人や軍の将校がここに寄った時、泊まった所です。横三間の広いデチョンの右一間はオンドルがある部屋になった簡単なつくりの客舎ですね。
Canon EOS 550D | f/8.0 | iso 100 | 2015:07:16 13:08:44 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
將校廳の元々の位置は、村の近くの小学校のある場所でしたが、この丘の上に動かしました。その時に一部補修をしたせいか、軒は昔の木材と現代の木材が一緒に使われています。丹青が派手ではありませんが、いつ見ても韓国の建築物は美しいですね。
Canon EOS 550D | f/9.0 | iso 100 | 2015:07:16 13:09:57 | Flash did not fire, compulsory flash mode | 17mm
現在忠清水営城はその規模に比べて復元された建築物があまりなく、城の内部がほとんど草地でした。最近少しずつ復元事業をしているので、後日、以前の華麗な姿を取り戻して鰲川港と共に多くの観光客が訪れる所に様変りすることを期待します。
住所 : 忠南保寧市鰲川面蘇城里(チュンナムボリョンシオチョンミョンソソンニ:충남 보령시 오천면 소성리) 931
電話 : 041-932-2023
入場料、駐車料 : 無料