Holiday Journal

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1872 | 20189838

慶尚南道統営(トンヨン)#5 - 忠武(チュンム)キンバプ、オミサ・クルパン - (Korea Tour)
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Last Modified : 2017/03/30

Travel regions : South Korea
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60年歴史の元祖忠武(チュンム)キンバプ - 噂の3代ハルメ・キンバプ 소문난3대할매김밥

インタネットで「統営(トンヨン)の味ところ」を検索すると一番先に出てくるのが「忠武(チュンム)キンバプ」の店です。昔、船乗りたちが船上で簡単に食べれるようにキンバプを作って持って行ったのですが、一度海へ出ると長い時間がかかる船の中でキンバプがすぐ腐らないようにご飯と具を別にしたところから由来してきた食べ物です。ここに昔の統営(トンヨン)の地名であった「忠武(チュンム)」が付いて忠武(チュンム)キンバプいなったのですが、だからなのか遠い船道の始まりになる統営(トンヨン)旅客船ターミナルの前には夫々元祖と名乗った忠武(チュンム)キンバプの店が軒を並べています。



他の店は全部閉めたのですが、忠武(チュンム)キンバプの店だけは光を付けて夜遅くまで客を待っていますね。



数多くの忠武(チュンム)キンバプの店の中でも幾つか有名な店がありますが、その中でも60年伝統の「噂の3代ハルメ・キンバプ」の店へ夜遅く食事をしに入りました。



この子は近くに住んでいる野良猫のようです。観光客が多い町に住んでいるせいなのか、ねだると食べ物をくれるのを知っているからなのか、会ってすぐに私に近づいて来て私の方が後ろへ引込んで逃げてしまいました。



有名な店として色んなTV番組に何回も出たようですね。幼稚な気もしますが、こんな資料画面を見るとちゃんと探して来たなと思って少しは安心します。



忠武(チュンム)キンバプの業界の中でもtop of topとして認められているようですね。深く考えずに入ったところですが、少し期待してしまします。



統営(トンヨン)でどの忠武(チュンム)キンバプの店へ入っても見ることができるメニューです。ソウル/京畿のキンバプの店のように色んな種類の食べ物を出すのではなく忠武(チュンム)キンバプ一つだけが出るので、最初からメニューがないところもあります。取りあえず中へ入るとメニューを探すこともなく、ただ“○人前ください~"と言えば終り!



私たちが注文した二人前です。既に出来ているので、注文をしてから店の中を一回り見ている内にもう食卓に置いてあります。白い紙の上に白ご飯を海苔に巻いたキンバプとおかず、二人前ですから長い爪楊枝が二つ!!これが忠武(チュンム)キンバプです。
ひょっとして、驚きました?綺麗ではなくても、せめてお皿に載せてお箸くらいはくれないと、全く誠意が見えませんね。上でも簡単に説明したように忠武(チュンム)キンバプはお弁当箱もなかったその昔に遠い船道に出る漁師たちのお弁当としてただ紙にくるくる巻いて売っていた昔の方式そのままで今も売っています。
持ち帰りを頼んでも一回用の容器に入れてくれるのではなく、白紙にくるくる巻いてくれるのです。始めは誠意がないように見えましたが、食べている内に“これでこそ忠武(チュンム)キンバプだろう!”みたいな何か妙な雰囲気になります。




キンバプは言葉の通り白ご飯を焼いてない生の海苔にくるくる巻いて一口サイズに切ったものです。こわめに炊いたご飯を分厚くてこりっとした食感の海苔に巻いたものですが、一緒に出てくるおかずともよく似合います。忠武(チュンム)キンバプは余りにも有名で、統営(トンヨン)に来ると必ず一度は食べて帰るのですが、その素朴な形と単純な材料を見てがっかりする方も偶にいるそうです。

時々食べていたらご飯はどのくらいの強さにするのか、海苔はどんなものを使うのか、味付けは辛いのか、甘いのか、塩辛いのか、味のバランスが店ごとに違っていて、その単純な材料の中からも夫々の個性がありました。また、その素朴な味がまた食べたくなる魅力もあって統営(トンヨン)へ行くといつも食べるようになります。



キンバプのおかずは大根キムチ、イカあえ、蒲鉾あえの三種類が付いてきます。漬けてから長くなったようなすっぱい味がしますが歯応えのある食感が残っている大根キムチ、半乾燥をしたようでこりっとしたイカあえ、炒めなくて脂っこくないさっぱりした味の蒲鉾あえです。



見た目では真っ赤なのが辛そうですが、全然辛くなくて全体的な味付けも鹹かったり甘かったりせず、マイルドな方でした。



それから、忠武(チュンム)キンバプとぴったりのシラクのスープです。シラクのスープはシレギ味噌汁の慶尚道の方言です。統営(トンヨン)のどのキンバプの店へ行っても汁物はこのシラクスープをくれるのですが、メルチ(片口鰯)でだしを作ってさっぱりした特有の旨みがあるそうです。おかずの味は思ったよりマイルドで、少し塩辛いシラクのスープと良く似合います。



お箸もなく、長い爪楊枝でどう食べたらいいのか、困っているのでしたら、複雑に考える必要もなくこのようにキンバプとおかずを順番通り爪楊枝で刺して一口で食べたらいいのです。大きすぎて喉に詰まるようでしたらシラクのスープを一口飲むと全ての整理が終り!!
スープを飲むお匙もありません。スープはそのまま飲めばいいです。少しは不便だったけど私が経験できなかった統営(トンヨン)の漁師の姿もかいま見ることができて、単純で素朴な材料からも深い味を感じることができる忠武(チュンム)キンバプ!!統営(トンヨン)旅行でなくてはならない一食にまります。

Map

住所:慶尚南道統営市西湖洞177-360
電話:055-649-2336
営業時間:午前04:00~午後11:00(年中無休)



オープンするとすぐ売り切れる統営(トンヨン)クルパンの元祖-オミサ・クルパン本店 오미사꿀빵

統営(トンヨン)で忠武(チュンム)キンバプほど有名なものが「クルパン」です。パンの中に小豆 の餡を入れて揚げたものに蜂蜜を塗ったのがクルパンですが、今は様々なクルパンのブランドができていて、敢えてブランドの製品でなくてもあっちこっちで売っているのがクルパンです。
とは言っても、やはり元祖は「オミサ・クルパン」で、統営(トンヨン)の有名製菓店の製パン技術者だった創業者が1960年代の初め頃に名前もなしで屋台で売っていたのがその初めでした。甘いおやつがなかった時代に美味しいとの口コミが広まり、人たちはクルパンの屋台の横にあった「オミサ」と言うクリーニング屋の名前を付けて「オミサ・クルパン」と呼ぶようになったのですが、その後クリーニング屋はなくなりましたが、「オミサ」と言う名前は統営(トンヨン)の市民たちが付けてくれたと言うことで正式に名前として使用することになり、「オミサ・クルパン」になった訳です。



普通午前11時にはその日のクルパンが全部売り切れてしまうので、朝早く行かないといけません。



それほど有名な店ですけど、本店は昔のままの小さい規模をそのまま維持していました。クルパンを作るにも小さい空間ですので、持ち帰りのみで営業しています。



「10個入り1パック、8,000ウォン」それらしきメニューがあってもおかしくないが、手書きのメニューが懐かしい感じがします。



本店で販売するクルパンは100%手作りですので、生産量が少ないです。午前11時頃には殆ど売切れになりますので、急いで行った方がいいと思いますが、若し、売切れになっていたら鳳平洞(ボンピョンドン)にある支店へ行くと購入できます。やはり本店で買って食べるのが面白いと思いますので、本店をお勧めします。



私も11時頃やっと買って、統営(トンヨン)の閑山島(ハンサンド)の海辺で落ち着いて味わってみました。



個別販売はせず、10個入り1パックのみで売っていますので、参考してください。甘いクルパンと一緒に一杯のアメリカーノを持って海辺に座りました。



赤ちゃんのこぶしほども大きさですが、結構重たい感じがするのをみると中身がぎっしり詰まっているようです。




薄い小麦粉の生地で作ったパンの中に小豆の餡がいっぱい入っています。だから、パンが重たく感じられたようです。パンの60%ほどが小豆で詰まっているようですね。小豆がいっぱい入っていて全体的にはそれほど甘くはない味です。パンの表面には甘い蜂蜜が塗られていますが、材料の殆どを占める小豆は適当な甘さで少し塩辛い味もします。アメリカーノと一緒に食べると甘くて柔らかい小豆の味がよく似合って食べても食べても飽きずにまた食べたくなります。



オミサ・クルパンではなく違う名前でも販売されている統営(トンヨン)のクルパンの味は殆ど似ていますが、統営(トンヨン)旅行で生臭い海産物を食べた後に甘くて香ばしいクルパンをデザートとして食べるのもよし、旅行のお土産にするにもいいので、一度買ってみてください。

Map
住所(本店) : 慶尚南道統営市港南洞270-21 (경상남도 통영시 항남동 270-21)
電話 : 055-645-3230
営業時間 : 午前8時~午後6時(午前11時頃品切れ、日曜日は定休日)


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