1. マッコリに入る材料
- 主材料: 米
- 副材料: こうじ(発酵剤)、水
2. 味の評価
- 辛さ: ☆☆☆☆☆
- 塩味: ☆☆☆☆☆
- 甘さ: ☆☆☆☆☆
- 酸味: ★☆☆☆☆
- コク : ★★★☆☆
3. マッコリについての簡単な紹介
マッコリは韓国で一番歴史が古い伝統酒で、日本をはじめとする世界各国で有名になっています。米、麦、小麦粉などを主原料として発酵させて作るため、穀物特有の芳ばしさと発酵過程で出る酸味が特徴です。アルコール度数も低いので、気軽においしく飲めるお酒だと言えます。
朝鮮時代のお酒の製造法については多くの文献がありますが、それ以前の記録はほとんどありません。
マッコリも高麗時代からタクジュ(탁주:濁酒)、ペクジュ(백주:白酒)、バクジュ(박주:薄酒)という名前で飲まれて来たと推測されますが、本格的な記録は朝鮮時代からあります。
文献上の記録は1837年の朝鮮時代後期のもので、当時はホンドンジュ(혼돈주)という名前で初めて登場しており、1890年代に酒税法によってマッコリの作り方が規格化されました。
しかし 1964年には食べる物がなかった時代だったので、マッコリに米を使うことが禁止されました。代わりに小麦粉、とうもろこしなどで作るようになり、味が落ちてマッコリ離れの原因となりました。
その後、米の生産量が増え1971年に再び米を原料としたマッコリが許可されるようになり、味は改善されたものの、大衆の人気は焼酒とビールにありました。
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マッコリの人気は2009年から回復し始め、今は世界的な関心を呼んでいます。
これはマッコリが単純に酔うためのお酒ではなく「健康なお酒」という良い認識によるものです。
マッコリを作る過程は、米、もち米、麦、小麦などの穀物を蒸して冷やしてからこうじと水を混ぜて決められた温度で発酵させます。
こうじはお酒を作る時に使う発酵剤で、これで作った酒は体に良い酵母や乳酸菌を含んでいます。
マッコリのアルコール度数は6~8%で比較的低い方ですが、穀物が原料なのですぐお腹がふくれるため、あまりたくさん飲めません。
低いアルコール度数のマッコリをほどほどに飲むと血液循環を良くしてくれるので、健康な飲酒文化へと導いてくれます。
マッコリの味は穀物で作られているので芳ばしく、発酵させてあるので酸っぱいです。ここに甘みと炭酸水のようなシュワッとした刺激が加わり清凉感があります。
ですが甘くてシュワッとした味は伝統的なマッコリの味ではなく、大衆化させるために製法が変わってできた味です。
マッコリは味も良くアルコール度数も低いので、大人なら誰もが気軽に飲むことができます。夕方、健康的なマッコリを一杯飲んでゆっくり休めば旅行の疲れもサーッととけるのではないかと思います。
(wikipediaで詳しく見る : クリック )
4. マッコリの種類
2009年から始まったマッコリ人気は、外国に輸出するようになるくらい、人気が冷めることがありません。その人気を頼りに製造会社は様々な味のマッコリを新しく作り上げています。
マートやコンビニで簡単に手に入るマッコリは、主に米で作った米マッコリで値段も安いです。そして、さつまいも、五味子、抹茶などのいろいろな味を追加した高級マッコリもあります。
またマッコリは地域の特産品を添加して作ったものもあり、その種類は数百種類にのぼると思います。たとえば加平(カピョン:가평)の松の実マッコリ、済州(チェジュ:제주)のミカンマッコリ、公州(コンジュ:공주)の栗マッコリなどがあります。
ソウル以外の韓国のあちこちの地方を旅行した際には、その地方のマッコリを飲んでみるのもいい思い出になると思います。
5. マッコリをよりおいしく楽しむ方法
日本ではマッコリの甘い味のおかげで辛い物と合わせてよく飲まれています。
しかし韓国では古くからマッコリはプッチンゲと合わせて飲まれてきました。
食事とお酒を別に楽しむ金銭的余裕がなかった庶民は、穀物で作られ、少し飲んだだけでもお腹がふくれるマッコリはご飯がわりにし、そしてそこに調理法が簡単なプッチンゲを添えて食べました。
その庶民的な雰囲気は今にも伝わっており、マッコリのある居酒屋は素朴な感じがします。
プッチンゲには多くの種類がありますが、マッコリと一緒に食べるのは主にパジョンと緑豆ジョン(ビンデトック)です。
二つのプッチンゲとも油をたっぷりひいて焼きあげるので結構油っぽいです。マッコリの酸味とプッチンゲの油っこさがよくマッチします。
しかし現在はいろいろな種類のプッチンゲとマッコリが出ています。