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Start
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トルソッパプスゥ
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餘佐川 ロマンス橋
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内水面 環境生態公園
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長福山 彫刻公園
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軍港村
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元海樓
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餘佐川の夜景
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ホテルプレイ
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慶和驛
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スヨンチムチプ
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海洋公園ソーラータワー
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所沙村
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Finish
鎭海(ジネ:진해)には、世間にあまり知られていない特別な田舍村があります。都心から少し離れた所沙村(ソサマウル:소사마을)という所ですが、典型的な農村で小道を歩くと1960年代のドラマのセット場のような面白い所があります。所沙村に入ると詩人金達鎭(キム･ダルジン:김달진)文学館と彼の生家、金氏博物館と金氏工作所のような所がありますが、見学に行くというよりは、田舍の親戚の家に行く感じで静かに見たらいいと思います。博物館の主人の金さんにこっそり声を掛けたら面白い話がいろいろ聞けると思います。どんな村なのか行ってみましょうか。
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ここは市内からは少し離れた所なので車でなければ、探しにくいかも知れません。行き方は鎭海中央市場から市内バスの305番、鎭海駅や慶和驛からなら315番に乗って「熊洞(ウンドン:웅동)」で降ります。おりたら道の向かいに「義昌水産協同組合熊洞支店(ウィチャンスヒョプウンドンジチョン:의창 수협 웅동지점)」が見えますから、その建物の左の路地を入れば「金達鎭文学館」という道しるべが見えます。この道を行って、橋を渡って700メートルくらい歩くと所沙村があります。
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村に入ったら、ちゃんと来たのか確認するすべがありません。案内表示板も何もないんですよ。ところで村の雰囲気は昔の趣が漂っていますから間違っていないようです。通りすがりのお年寄りに所沙村がどこかお聞きしたら、ここだそうです。どうやらちゃんと来たようです。
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人はほとんで通らない田舍道。特別な事がない田舍の日常に、見慣れない者が現われて不思議なのか、カメラを持って何を撮りに来たのかとおばあさんにたびたび聞かれます。所沙村がきれいなので写真を撮りたくて来たと言ったらにっこりと笑っていました。倉庫の中の道具の上で休んでいた猫も何をしに来たのかという目つきです。
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最初に出会った所は詩人月下(ウォルハ:월하)金達鎭文学館です。高度な精神主義の詩の世界を開いた詩人であり僧侶の彼は、教師として一生を過ごしましたが、彼の文学と仏教に対する情熱を記念するために鎭海に文学館を作り毎年秋に「金達鎭文学祭」を開いて「金達鎭文学賞」をソウルで授与しています。詩を読みながらまわってみるといいですよ～。
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文学館のすぐ向かいにはわらぶき屋根の家がありますが、ここは月下金達鎭詩人が1907年に生まれ、育った生家です。裏の菜園には菜の花が満開で、わらぶきの家によく馴染む花ですね。アパートに住んでいた時は花が咲く喜びがよく分かりませんでしたが、田舍に暮らすようになってからは季節ごとに花が咲き実を結ぶのが本当に不思議でたいしたものだと感じます。
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生家を出て、近くの路地に入ると突然時代が1960年代に戻った感じがします。古い家の垣根を壊して作った「芸術家写真館」と「ブサンラディオ」は昔の趣たっぷりですね。写真館には開業1930年と書かれていて、ショーケースには色あせた写真とカメラ、プサンラディオのショーケースには古いラジオが展示されています。誰がどうしてこんな通りを作ったんでしょうか? 昌原市鎭海区で支援している公的な観光地ではありません。もちろん入場料も駐車料もありません。
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家の前に「金氏博物館」と書かれていますから見学していいんですよね。中に入ると庭にも昔の雰囲気を出すための絵や小物がありますね。まるでタイムマシーンに乗って50年前に戻った感じです。映画のセット場ではなく、田舍の路地で出会った場所ですから実感がわきますね。
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家の中はどこから出てきたのか、本当に骨董品のような小物がこれでもかと展示されています。ソウルの風物市場をここに持って来た感じです。いったいどんな変わり者のおじいさんが一つ一つ集めてきたんでしょうか。
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博物館の向かいには「金氏工作所」と看板をつけた小さな家がありますが、前に座っている方が主人の金おじさんです。ここでコーヒーも売ってるそうですから中で一杯いただきましょうか。
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このおじさんが世の中に対する好奇心が強い方のようです。私と旅行や映画の話をたくさんしたんですが、本当に面白い方でした。どうして博物館を作ったのかと尋ねたら、お父さんからこの建物と土地を相続したそうですが、家族を想って忘れず、どこが村なのか博物館なのか区別なく誰でも入ってこれる入り口のない博物館を作りたかったと語っていました。
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カフェのテーブルも本当に面白いですね。おもちゃが入れてあります。博物館やセット場のような通りがアマチュアの細工とは思えず、おじさんに何の仕事をしていたのかと聞くと映画ブラザーフッドの展示企画をしていたそうです。その他にも鎭海の観光ストーリーテリングコンサルティングもしているそうですから、やっぱり専門家の腕前でした。
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カフェの長い窓辺に座ってアメリカーノを一杯、いい気分です。窓の外に見えるわらぶきの家は先ほど見た金達鎭詩人の生家です。
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金氏工作所の庭も映画のセット場のようになっています。汽車の時間が近づいていますが、この村を出たくないですね。金おじさんと面白い話しをするのに時間をかけすぎて、実はこの日、汽車に乗り遅れてしまいました。おかげで夜12時の深夜バスで家に帰って来ました。
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軍港祭の期間なのでバスで昌原駅に行く道も桜が満開でした。所沙村はいろいろな見どころがあるわけでもないので鎭海旅行でお勧めというには何ですが、こんな昔の雰囲気が好きで、金おじさんの面白い話を聞いてみたい方は一度は行ってみるのもいいと思います。
+ 住所 : 慶尚南道昌原市鎭海區所沙路(キョンサンナムドチャンウォンシジネクソサロ:경상남도 창원시 진해구 소사로)59番ナギル 4 (所沙洞:소사동)
+ 電話 : 055-552-8608
+ 利用時間 : 午前 9時 ~ 午後 6時 (毎週月曜日は休み)
Address: 경상남도 창원시 진해구 소사로59번나길 4 / 대한민국 경상남도 창원시 진해구 소사동 49-2
