Holiday Journal

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1625 | 20031517

抱川,南楊州 #5 - 抱川アートバレー(フォーアール)포천 아트밸리 - (Korea Tour)
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最終更新日 : 2017/02/17

旅行地域 : South Korea
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抱川アートバレー(フォーアール)포천 아트밸리 (포아르)


いつの間にか夕方になりましたね。今回の訪問先は抱川での最後の訪問先であり、抱川観光に欠かせない異色な「抱川アートバレー・フォーアール」にしました。



抱川アートバレーは花崗岩の採石場だったところを、芸術作品、観光の名所に変貌させた抱川の名所中の名所と言える場所です。



バスに乗ってアートバレーに行くために、私たちが降りたところは新北面(シンブンミョン:신북면)役場前。ここは抱川東部の交通の要所ですが、アートバレーはここからもうしばらく行かなければなりません。



ここからアートバレー近くまで行くバスもわずかにありますが、冬のせいか空を見るとすでに日は山の後ろに隠れてしまい、あせる思いからいったん田んぼのあぜ道に沿って歩き始めました。



抱川旅行にきて、こんな道を歩くとは想像もしませんでした。閑静な道に沿って歩いてみると、村の入り口に立っている石塔も見ることができました。



予期せぬ朝鮮時代の烈女碑(ヨルニョビ:열녀비)にも出会うことができました。丙子胡乱(ビョンジャホラン(丙子の乱):병자호란) の時に亡くなった夫を慕った鄭(チョン:정)氏一族の嫁、昌原(チャンウォン: 창원)兪(ユ:유)氏の烈女碑だそうです。



しばらく歩いて、やっと大通りに出ましたが、まだ0.7km歩かなければならないアートバレー。少なくとも手前に見える山は越えなくてはいけないような不吉な予感。とにかくこの道を通るバスはまったく見えませんね。待たずに歩き始めたのが、正解でした。



確かに0.7km歩いたはずなのに目の前に何も見えませんが、やはり予感どおり遠くに見えた山を過ぎると、角を曲がった山の中腹にある駐車場が目に入ってきます。ヒュー~行くまでにくたびれそう。



息を切らしてあがって来た丘の中ほどに表示板が一つ立っています。「天…柱…山…登…山…路…」。私たちは登山路を歩いてきたわけ?



紆余曲折はありましたが、それでも日没前に到着してよかったですね。そのせいか入り口にある黄色のトイレすらありがたく感じられます。



ついにアートバレーの駐車場と建物が目の前に見えました。山の下からでは、ここが隠れて見えないので山の中腹にこのような建物があるとは想像もできませんでした。



ヒュー~とにかく、ここに来るまでに、こんなにも歩いたのか?~。まずは急いでトイレに走って用を済ませて、一息入れます。ここまで長かったけど、これからが観覧の始まりですからね。



駐車場から一番近い建物の1階には、よそから来る観覧客のための「抱川市農業特産品の展示販売場」もあります。直接生産しているものではありませんが、抱川旅行のお土産を買っていくつもりなら、ここで1つ購入するのも悪くないでしょう。



最初の観覧場は「展示館」と「創作体験室」。出入口が建物と建物の間にあっていまいちの気もしますが、一応観覧の初めという点から大いに期待してみます。私たちはあまりにも苦労して来たので、少しは報われたいかも...



入り口を通過すると小さな庭が広がり、内側にはここ抱川アートバレーの主要スポットの案内図があります。駐車場近くの2-3個程度の展示室をはじめ、山全体に広がっている屋外観覧場、天文科学館等、意外にも見所が豊富でした。



ですので、もしここに立ち寄る計画があるなら、単純に1〜2時間くらい見て回るというよりは、少し余裕を持って訪問しないとアートバレーに隠された見所をくまなく観覧することができません。



白い雪の間の雪かきされた道に沿って行くと、まず「創作体験室」の建物に繋がっています。 「創作体験室」と「展示室」は、入り口は異なりますが、つながっているので、どこから入っても一度に全部見て出てくることができますね。さらに、両方とも無料観覧という大きなメリットがあったりします。



「創作体験室」は、名前からもわかるように、様々なもの作り体験ができるところです。天然石鹸、アロマの香りのロウソク、韓紙/石/革工芸、陶磁器等、様々な体験をすることができる空間が建物の2階にまで工房ごとに分かれていますね。



工房には、それぞれの専門家の先生が、それぞれ決められた曜日と時間に講義と体験を並行して行っています。たまたまアロマの香りのロウソク工房で子供たちと先生がきれいな色の香りのロウソクを作っていました。



写真や額縁をはじめ、子供たちが好みそうな体験と家に飾る可愛らしい小物のアイテムを作る体験もありますので、パパやママと一緒に体験をしてみるのも良さそうです



可愛い子犬とクマのトピアリ。工房の窓際や階段には、それぞれの工房で作られた作品でいっぱいです。



抱川の他の場所を見てきたせいで遅く着きすぎた私たちは、体験より他の場所を観賞することを優先させました。そのために体験場の端にある教育展示センターに向かいました。



展示室のロビーに入ると、ここを訪れた人が願いを書いたポストイットが壁面いっぱいに貼られているのが目に入ってきます。こんなところは何もせずにそのまま通り過ぎてはいけません。



当然、私たちも参加しなければなりません。一文字一文字心を込めて書いて分からないところにこっそり貼り付けました。私たちのポストイットもあそこのどこかに混ざってますよね〜(笑)



では本格的に展示室を見て回りましょう。ちょうど展示室では、抱川の母なる漢灘江(ハンタンガン:한탄강)に関する特別展を開いていました。



かなり広い展示場には通路に沿って通常の大きな博物館に劣らず、様々な展示品が置かれていて、その展示品に対する詳細な説明がありました。さらに、私たちが訪問した時間は、訪問者が多いほうではなかったので楽に見学ができました。



まずは主な岩石が展示されていますね。東洋で初めてアシュール石器が発見された先史時代の遺跡地がある漣川郡(ヨンチョングン:연천군)も漢灘江の主要地域に含まれるところなので、この漢灘江で発見された様々な岩石も重要な意味を持ちます。



そして単純に展示して説明で終わるのではなく、直接触ってみてその感触を感じられるように展示品が開放されていて、更に印象深かったですね。



そして、私たちが大笑いした磨製石器作り体験場。モニターに表示される磨製石器板の上に指をあててこする体験です。ネバーエンディングにこすり続ければ、いつかは願った通りの形になるという恐ろしい体験。



ここを訪問するまでは知らなかったた事実ですが、抱川という名前で呼ばれ始めてからもう600年にもなるんだそうですね。この地名が持つ歴史的な意味と、近くで発見されたいくつかの出土品も展示してあります。



比較的近代に使用されていた一般的な物も展示されていましたが、ここは人々の関心を引けないようでした。また、いくつかの時代とテーマに合わない物が混ざっていたのが、ちょっと寄せ集めのように見えて残念でした。



なんといっても一番画期的な展示品(?)は、ラフティングフォトゾーンでした。とはいえ、直接漢灘江の流れをかきわけて乗るわけではありませんが、ボートの上に座った表情だけは真剣な写真が意外にも完成度が高かったです。いきなり展示室にラフティングフォトゾーンがある理由は、漢灘江が他の河川に比べて狭い峡谷と崖が多く、川幅が狭い方なので、ラフティングにはもってこいの場所だからです。



さらに、この漢灘江は韓国では比較的海抜の低い地域の京畿道に位置しますが、最も大きな川の漢江(ハンガン:한강)ではなく、坡州(パジュ:파주)を通じて黄海に抜ける臨津江(イムジンガン:임진강)に合流する川で、他の韓国の川とは少し異なる特色があります。大きく壮大ではありませんが、小さいながらも荒々しい感じといいますか?だから「ピドゥルギナン(비둘기낭)」のような珍しい形の見どころも豊富ですよね。



フォトゾーンの前の小さなテーブルには、子供たちがたむろして座ってパズルをしたり、説明書のような紙を詳しく見ながら何かを作っています。



漢灘江から出土した石斧を折り紙で作ってみる折り紙石斧作り体験。ところが折り方をじっくり見ても、思ったより折るのが難しいようです。



やっかいな時は外気に当たるのが一番ですね。教育展示館を出てきた私たちが次に訪れたのは、チケット売り場の前にある「石文化の広報展示館」です。



「教育展示館」が抱川と漢灘江一帯の全般的な紹介だとしたら「石文化の展示館」は、この抱川アートバレーの紹介です。このアートバレーは花崗岩を掘っていた採石場だったからですね。



「教育展示館」が抱川と漢灘江一帯の全般的な紹介だとしたら「石文化の展示館」は、この抱川アートバレーの紹介です。このアートバレーは花崗岩を掘っていた採石場だったからですね。



後でわかったことですが、ソウルの清渓川(チョンゲチョン:청계천)と光化門(クァンホァムン:광화문)の復元、青瓦台(チョンワデ:청와대)、国会議事堂、最高裁判所、警察庁、仁川空港等は、みなここ抱川の花崗岩で建てられたそうです。このくらいでしたら、韓国の主要な建物に入った花崗岩は抱川産だと言っても過言ではないでしょう。



展示室には、ここで生産された花崗岩で作られた様々な形の展示品が展示されています。花崗岩は韓国のほとんどの地域で発見されますが、ここ抱川で発見された花崗岩の柄が特に美しく、人気があるそうです。



大きな展示物よりも気に入った小さな花崗岩の筆立て。花崗岩の自然な美しさも素晴らしいですが、石でこうまで繊細に作れることがさらに不思議です。



石文化の展示館で、簡単にここアートバレーの過去の様子を見学して出てきたら、いつの間にか暗くなり始めて周辺の木には一つ二つカラフルな明かりがともり始めました。



さあ本格的に抱川アートバレーを見てみましょう。今まで見た展示室は無料観覧でしたが、実際の採石場周辺をはじめ、上のほうは入場料が必要です。



そして抱川アートバレーで欠かしてはいけない醍醐味、モノレールも乗ることにしました。料金は大人往復7,500ウォン(入場料3,000ウォン込み)です。



頂上まではそれほど遠くない距離ですが傾斜が少しあって、頂上に行く場合はこれといった見どころがないので、出来ればモノレールに乗って行くことをお勧めします。



乗り場は幸いなことに、建物の中にあって山から降りてくる冷たい風を防いでくれるので暖かかったです。そして待っている間に手軽な観覧方法について詳細な説明もしてくださいましたね。



待っているとすぐに2台つづきのかわいいモノレールが到着しました。1台ごとに47人乗れるこのモノレールは、今年(2014年)に作られたもので、頂上まで搭乗時間は10分もかかりません。



このモノレールは、チケット売り場前の乗り場を除いて、全部で2カ所の乗り場がありますが、ここから乗って一番てっぺんで降りて観覧を開始し、歩いて降りてきて中間の乗り場からまたモノレールに乗って降りてくるのがアートバレーを一番速く楽に観覧する方法です。



室内は清潔に管理されていて、前後に座席が設けられていますね。その中でも1号車の前の座席か 2号車の後部座席がいい席です。何も考えずに1号車の後部座席や2号車の前の座席に座ったら大きな黄色い顔だけ見ながら上がって行く不祥事が発生しますね。



モノレールに乗って5分も経たずに頂上に到着しました。そして広がるものすごい光景。色とりどりの照明が木や装飾品などに巻きつけられていて、とてもきれいに光っています。



山の中腹であるため、他の光は一つもなく、ただ木や装飾品に巻かれた照明だけが輝いて、周辺の白い雪にその光が反射して、他の照明よりも数十倍は美しく見えますね。



抱川の他の観光スポットであるハーブアイランドの夜間の照明が有名ですが、ここの照明も、それに劣りません。まして、ここは開放したばかりなので観覧しながら人の影に照明の光を遮られることがないという点が魅力でしょう。



そして、「抱川アートバレー」だけのもう一つの魅力は「天文科学館」も見学できるということ。澄んだ空気の抱川の山裾で空に浮かんだ星がくっぎり見えるのは当たり前のことでしょう。



単なる付属建物にしては詳細かつ見どころが多いところです。 3階建てになっているこの天文科学館は、1〜2階は展示及び体験施設が、3階と屋上は天体観測施設があります。



ロビーに入るとぽっかり空いた天井の下に、衛星の模型をはじめ、いくつかの造形物が入場客を見下ろしています。外の雰囲気とは全く違ってロビーからすでに科学っていう雰囲気が漂っています。



片隅には、案内デスクとともに宇宙飛行士のマネキンが設けられていて、一瞬でも宇宙飛行士になった気分を味わえるフォトゾーンもあります。もちろん子供たちのための小さな踏み台の配慮もありますね。



第1展示室は、数多くの宇宙の惑星の中で、今私たちが住んでいる地球の話がテーマです。



地球の誕生と共に惑星の構成に関する話、そして宇宙科学に興味を持たせるような短いストーリーが壁面いっぱいにありますね。



先ほどまで見てきた空がただの真っ暗な空ではなく、知ってみると、美しい色と大きな世界が隠れた空間であり、ここよりもはるかに広い世界がそこにあるという話がテーマになっています。



そして、コースの最後にあるべき芳名録がここにありますね。芳名録の前に設けられたカメラで写真を撮って感想を書き込むと、星になって空に飛んでいく面白い芳名録です。



第2展示室は、太陽系の惑星と星座の話。展示室の中で最も見どころが多いので、他の場所に比べて観覧客が長くとどまるところです。



まず目に入ったのは一列に並んでいる天体望遠鏡。親切にも望遠鏡を覗ける立ち位置まで足あとの形の表示がありました。



あれ?ところで望遠鏡が何でこんなに単純なの?実際、この望遠鏡は反射と屈折の基本的な原理だけを適用した超簡単な望遠鏡です。ここが室内なのであえて遠くまで見る必要がありませんが。代わりに望遠鏡に目を合わせると3〜4メートル前にある星形の照明がよく見えます。子供の好奇心を満たすのにもってこいですね。



シンプルな望遠鏡の後ろには、韓国有数の普賢山(ポヒョンサン:보현산)天文台のメイン望遠鏡の模型が展示されています。慶尚北道永川(キョンサンブッドヨンチョン:경북 영천)にある普賢山天文台の望遠鏡は、国内最大径の1.8mであり、写真でも見られるように、現在使われている1万ウォン札の裏面にも描かれていますね。



第2展示室の中央は、他の所に比べて照明を少し暗くしてあります。そのためここにある超大型の太陽の模型がくっぎり見えますね。さらに中心部の光が燃えるように動いていて、実際の太陽を目の前で見るような錯覚に陥りますね。



なんとなくその太陽に一度手を当ててみたい...こっそり近づいて、その衝動的な願いを遂げようと手を出したところ、やはりその華麗な姿は照明の技でしたね。それでも確かに大きいので視線を捕らえるには十分です。



太陽だけでなく、宇宙ではほんの小さな範囲に属する太陽系の惑星も、詳しくわかりやすく説明してあります。地球を見るとなんだかうれしいです。そしてやっぱりもう太陽系から外されてしまった惑星、冥王星はありませんでしたね~。



惑星や銀河を語ると科学に近い気がしますが、なぜか星という言葉は、科学ではなく神話や伝説により近い感じがしませんか?ここでは、その星座についても面白く表現してありました。



自分の星座に該当する項目を見つけて、神話的な意味と、夜空に表示される季節等を見るために他の所に比べて多くの人が集まっています。それだけ星座への関心が、少し退屈に見えるかもしれない科学よりも、一般の人には人気がある証拠ですね。



そして一番奥には半円形状の180度に近い角度で夜空を表現しています。画面の中央に立って手をかざすと直接画面を調節することもできますね。各季節ごとに現れる星座の位置とその星座の話も聞くことができます。ただし惜しい点は、一度に二人しか体験できないという点。人が多いときは、しばらく待たなければならないでしょう。



第2展示室から出るとしばらく休憩が取れるロビーがあります。第2展示室と第3展示室は2階にあって休憩室越しに今入って来た建物の入り口が見えます。そして頭の上に浮かんでいた地球も再び間近で見ることができますね。



椅子に座って一息入れて休んだので、いよいよ最後の展示室である第3展示室へGo〜Go〜。第3展示室のテーマは「宇宙への旅」。より遠くの惑星の話と宇宙の科学的な話そして歴史を見せてくれます。



まず、私たちの目に宇宙が見える方法についての説明がありましたね。普段、私達が見る可視光線以外にも多くの光の種類があることを示すために、赤外線カメラで訪問者を直接照らしています。



また、火の温度に応じて、その色が異なっていることを子供の頃の科学の時間に学びましたね。単純には、スペクトルといいますが星を観察し、距離を測定する際にも、その温度、すなわち、光の色で区別をします。さらには、星の年齢まで大まかに知ることができるそうで本当に不思議ですよね。



先日、韓国に大きな隕石が落ちて話題になりましたね。この展示館でもそのような宇宙から地球に落ちてきた隕石を直接目で見ることができます。



ほとんどが鉄の成分で構成されていると知られていますが、このようにすばらしい芸術作品のように見える隕石も存在します。なぜか家の片隅にかけておいてもかなり美しい気がします。



光と隕石を介して宇宙の神秘を見たなら、ここからはそんな宇宙を観察していた過去の人々を紹介するコーナーで、この展示館の最後のコースです。



宇宙を愛した西洋と韓国の有名人の説明があり、その時の記録も簡単に展示してありますね。残念ながら、この第3展示館を最後に、この科学館の観覧を終えなければなりませんでした。この上の観測台と屋上は事前に申し込みをした人たちに限って、特定の期間だけ開放するそうです。興味のある方は、ホームページを参照にしてください。



空の星は見られなくても、科学館の外にアートバレーの美しい夜間照明の星がいっぱい残っていました。暖かい室内から夜風が吹く外に乗り出そうとしたら少し寒かったので服装を正してから外に出ました。



小さな木に咲いた照明の光。ともすると、単純な照明ですが、白い雪が上を覆っているので一層風情があります。ぱっと見て、なぜか大きなケーキやお菓子のような感じがするのは私だけでしょうか?



アートバレーはあまりにも広い空間に広がっていて、所々にこのようにアートバレー全体の案内図があって観覧にすごく役立ちます。



照明と雪に囲まれた道に沿ってゆっくり下って歩きます。今度の訪問先は、アートバレー最高のスポットである「天柱湖(チョンジュホ:천주호)」です。



天柱湖は科学館から徒歩で10分もかかりません。様々なドラマを撮影した有名な場所でもあります。



ジャ〜ン。ここがアートバレーの天柱湖です。写真に収めるには少し無理がありますが、実際に見ると、奇岩絶壁が調和した素晴らしい風景に圧倒されますね。視線が届かない遠くまで、大きな岩に囲まれた青い渓谷の水が満ちています。まるで昔の山水画に出てくる風景のようですね。



岩には、様々な色の照明を照らしていますが、刻々とその色が変わるせいか、じっと立って眺めているだけでも、大きな岩が生きて動いているような神秘さが感じられます。



本来この谷間の水はなかったそうです。単なる岩山でしたが花崗岩採取のために岩を幾重にも掘り出しているうちに、ある時からその空いた空間に水が溜まり、このような素敵な景色をたずさえるようになったようです。ですから人と神の合作品?と言うのが適切な表現ではないでしょうか〜。



石を掘り出していた採石場の空いた空間が天柱湖に変わり、天柱湖の小さな丘の向こうには、その花崗岩で作られた彫刻が展示される公園に変わりました。



そしてここも真っ白な雪と輝く照明で雰囲気を一層アップグレードさせてあります。少し寒かったせいか、人が少なかったので、のんびり見てここを楽しむことができ、本当に良かったです。



公園の彫刻は、他の彫刻公園のように難解で理解できない作品ではなく、作品一つ一つが無駄なく完成度が高いと思われる点が気に入りました。



また数十点の作品が展示されているのではなく、非常に広い空間に大きな作品が10点余り展示されていたので、作品を全部見ても、その彫刻がはっきり記憶に残っていますね。



公園の作品の中で一番下の方には、韓国の地図の形に穴のあいた作品が展示されていました。そしてすべての彫刻には、背の低い子供たちも 簡単に写真を撮れるように踏み台と支えが置かれていました。



この作品は、花崗岩をまだ掘り出していない山の岩にそのままくっついていて、この岩山全体がこの作品とのコラボですね。なぜかわかりませんがお年寄りがいちばん多く写真を撮っていた作品でしたね。



少し歩いていくと、非常に大きな白いイグルーから明るい光が漏れているのが見えます。「中には特別な何かがあるのかな」と急いで入り口から入りました。



中には「マッコリは抱川が最高」と書かれた人よりも大きなマッコリボトル一つがぽつんと...「はっ!たったこれだけ?」周辺に目を向けると、やっとこの家の正体が明らかになりました。この家は、壁がすべて白いマッコリボトルで作られているマッコリハウス〜。



マッコリハウスの前後には、削られたような高い絶壁に囲まれていますが、前方の絶壁の上には螺旋階段の上に展望台があります。残念ながら、雪のせいで滑りやすくなり、ここからは立ち入り禁止となって登っていくことはできませんでした。



代わりに横に少し回ってみると、まるで岩で作られた大きな劇場のような大規模な舞台があります。写真の下の部分に人が見えますか?ものすごい高さを誇るこの絶壁は、さっき見た天柱湖から見えていた、深い渓谷の中の一番奥にある岩でもあります。



ここアートバレーが採石場だっただけに、その痕跡も岩のあちこちで見られますね。岩が壊れ落ちた絶壁の下には、作業当時使用していたドリルのようなツールが展示されています。



公園のあちこちを回ってみると真冬の厳しい寒さが身にしみてきます。暖かいストーブの熱気が恋しいですね。それで急いで、ここの広場にある休憩室に飛び込んでいきました。



熱く沸騰したやかんやストーブがここに入ってきた観覧客たちの寒さを吹き飛ばしてくれます。単純なテントで作られた休憩室ですが、暖かさが普通の家の部屋と同じくらい暖かく感じます。



体が暖かくなるとなぜかまた口が寂しくなるもの。簡単な軽食もここで販売しています。おでんやうどん、コーヒー等を販売していますが、専門店の味ほどではなくても、体を温めるには十分です。



ストーブとホットコーヒーでざっと体を温めて、ここアートバレーのほとんどの場所の観覧を終えたので、夜が深くなる前に、ここを降りて行かなければなりませんね。乗り場に私たちが到着したときには、すでに人が少しずつ集まっていました。



アートバレーのモノレールは定期的に運行をしますが、夜間に乗客がいないときは、人数が集まると下の方からCCテレビで確認した後、すぐに発車しているそうです。モノレールが来るまで約10分、真っ赤な電気ストーブの前で体を温めていました。



そして再び黄色のモノレール。降りていく時は人が散らばっていたせいかのんびり座って行くことができました。



こうして私たちはすてられた花崗岩の採石場から山一面をそのまま芸術空間へと変化させた「抱川アートバレーフォーアール」の観覧を無事に終了しました。



観覧しながら少し残念に感じたのは、天柱湖は夜より昼に見たほうがはるかに、そして冬ではなく、夏に見たほうがその威容と美しさを感じられるのではないかという点でした。その代わり、昼間はアートバレーの美しい照明と天文科学館を観覧することができないでしょうね。逆に考えてみれば昼夜を問わず、いつでも見学できる場所である証拠でしょう。



うーん...でも、その中で最高の観覧時期を選ぶのならクリスマスシーズンか、それとも逆に暑い夏の日の夜に訪問したら、家族連れには最高の訪問地になると思います。無理に遠くの山深い渓谷や、訪問するのが困難な高い山の上の天文台でなくても、ここ抱川アートバレーを訪問したら、そのすべての期待を満足させてくれることでしょう。



私たちも抱川の自然景観以外で最も記憶に残った訪問先を挙げるなら、断然ここを一番に挙げるほど満足のいく場所でしたね。皆さんも抱川に立ち寄る際には、アートバレーで家族や恋人と一緒に、清らかな空の下で手をつないで遠くの空の星を観察してみませんか?


Map



地図:https://goo.gl/maps/kIKrP

住所:京畿道抱川市新北面(キョンギドポチョンシシンブッミョンギジリ: 경기도 포천시 신북면 기지리) 282

電話番号:031-538-3483

営業時間:09:00〜18:00(一部夜間開場)

価格情報:大人3,000 /中高生2,000 /小学生1,000(モノレール7,500 / 5,500 / 3,500 - 入場料込み)

ホームページ:http://www.artvalley.or.kr/



マンボカル

만버칼


私たちが観覧した抱川アートバレーは市内から少し離れた山の中腹にあります。そのため歩いて移動する通りの周辺には、食堂や軽食が取れる場所がありません。




しかし、そのような困難を一気に解消してくれるところがチケット売り場のすぐ横にありますね。マンドゥ(餃子:만두)とボソッ(キノコ:버섯) 、そしてカルグクス(手打ち切り麺:칼국수)が一つになった料理を販売している「マンボカル(만버칼)」という食堂です。



インターネットを検索してみたら、ここは意外と訪問者の評判が非常に良い食堂。個人的に観光地の近くにある飲食店は、ほとんど満足いく所はなかったので、大きく期待はしていませんでした。



食事の時間を避けて訪問したおかげで、食堂のテーブルは比較的空いていました。メニューを見てみると雑多にいろいろなメニューがあるのではなく、ひたすらマンボカル鍋と子供メニューの一つだけ。



テーブルに座ると、自動的に2人前の注文となります。そして、空腹の私たちの心を察知したようにムマルレンイ(切り干し大根:무말랭이)の和え物とキノコの和え物、そしてゴッチョリ(浅漬けキムチ:겉절이)などのおかずがすぐに出てきました。



マンボカルはマンドゥ(餃子:만두)とボソッ(キノコ:버섯) 、そしてカルグクス(手打ち切り麺:칼국수)にチャーハンまで食べることができる1石4鳥のキノコ鍋料理で、それぞれの頭文字を取ったものですね。ここのキノコは抱川きのこ研究所の種苗園で毎日取れるキノコを使用しているそうなので、新鮮さは言うまでもないでしょう。



いよいよ真っ白なスープに各種キノコや餃子が入ったすき焼き鍋が私たちの前に現れました。日常で多く見ていたえのきとエリンギ、椎茸が見えます。そして最後の仕上げに糸の帽子の先に付いているボンボンのようなヤマブシタケキノコが一番上に載せられていますね。スープの中の餃子まで考えると、2人分としてはボリュームたっぷりです。



とにかく出てきたマンボカル鍋は今火にかけたばかりで待ち遠しく...単純におかずだけつついていても何か物足りない気がします。



それでも抱川まできたからには抱川マッコリを飲まなきゃ…しかし、ひと瓶を飲むにはあまりにも多すぎるし、飲まないというのも何とも寂しいし...そんな心うちをよく知ったかのように、ここでは、一人で気軽に飲める1杯単位のさかずきでも抱川マッコリを販売しています。



一気に飲み干したら少し甘い味とともにマッコリとしてはすっきりとした味がします。その次にさわやかでシャキシャキした浅漬けキムチで仕上げ〜。今回の抱川旅行は早朝の山査園(サンサウォン:산사원)から、ここアートバレーのマンボカルまでずっとお酒が登場しますね。(笑)



その間にすでに私たちのマンボカル鍋が赤い味付けに染まって、グツグツと煮え始めました。鍋の中の二つの材料のキノコと餃子は煮える時間が違いますね。だから全部煮えるまで待っているとキノコの味はなくなります。



おいしく食べるタイミングを逃さないよう、念のためにテーブルごとにマンボカルをおいしく食べる方法が書いてあります。あえて説明書通りにしなくてもいいですが、どんな料理でも、作った人の推薦する食べ方で食べた方が、より美味しいですよね?



そういうわけでいい子の私たちは、言う通りにキノコとゴッチョリを一緒に一口づつ〜。わあ〜思ったよりキノコの香りも強く感じられ、塩加減もちょうど良くおいしかったです。一口食べて初めて評判が良かった理由を悟り、キノコを全部食べた後に、誰にでも勧めたい気がするほどでした。



私たちがキノコをほとんど拾って食べ終えた頃、従業員がカルグクスを入れるか聞いてきます。「はい〜!!」と答えて何も考えずすき焼き鍋の中で煮えていた第二の主人公の餃子を跡形もなく食べてしまいました。写真も撮らないまま...。 ;;;;;;;;;;;私たちが本当においしく食べたようです。



それでも足りずに、息を切らして暴走する私たちの食欲はチャーハンを作ってほしいとわめき。カルグクスを出してから間もなく、再度従業員が来て、海苔や細かく刻んだ野菜を入れておいしいチャーハンを炒めてくれました。



このようなチャーハンは鍋につくくらいに押しつけておこげを作って食べた方がおいしいですが、それまで待てず、また、おかずと一緒にパクパク〜。



説明書に書かれた最後の項目であるヨーグルトで乾杯をした後に気がつきました。ここマンボカルでの話は、旅行記ではなく、料理に夢中になった二人がすさまじいスピードでさっさと料理をむさぼり食べた食事だっただけだと...



今からでも何かの写真を撮ってみようかと思いましたが、残ったのは空っぽの杯と空の皿だけでした。それでも、私たちが今日たくさん歩いたし、かなり遠い距離を移動したせいかは分からないですが、期待もしなかったところであまりにも美味しいご飯を食べることができてとても幸せでした。



ここマンボカルは、少なくとも単純に観光地周辺にある価格ばかり高価なまずい店、という偏見を捨てても良さそうな所です。新鮮なキノコの香りと餃子、カルグクス、チャーハンにヤクルト、そしてマッコリまで、私たちが楽しんだこの味はアートバレーを訪れた喜びをしっかりと倍増させてくれました。



たとえ今回の旅行記で、残念なことにマンボカルでの写真をたくさん残すことができなかったとしても、お腹は満腹にさせて帰ってきました。そして、もう一つ手に入れたのは...これ一箱~ !!!!

参考に営業時間が思ったより短いので遅い時間に行くときは必ず確認をしてから訪問してください。


Map


地図:https://goo.gl/maps/vjXqS

住所: 京畿道抱川市新北面(キョンギドポチョンシシンブッミョンギジリ: 경기도 포천시 신북면 기지리) 282

電話番号:031-535-0587

営業時間:09:00〜19:00

価格情報:2人前22,000 / 3人前33,000 / 4人前39,000、お子様トンカツ8,000




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