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スープジャージャー麺の味が感動の田舍の中華料理店「シンソンル(신선루)」
ジャージャー麺は全国どこでも同じような味の料理です。ですが全羅北道でのみ味わうことができるとても特別なジャージャー麺があります。それが「スープジャージャー麺」です。スープジャージャー麺が有名な中華料理店が完州郡(ワンジュグン:완주군)雲州面(ウンジュミョン:운주면)の田舍にあるというので、運転をいとわず山道を行ってみました。前回の全州旅行で食べようか悩んで帰って来た憶えがあったので期待したいと思います。
スープジャージャー麺のグルメ店「シンソンル(신선루)」は雲州面役場の向かいにあります。わざわざ探して行かない限り、ここが食堂なのか分からないほど奥まった所にあって、田舍の農家のような素朴な店構えです。この奥まった田舍まで人を集める「スープジャージャー麺」の味がどれほどのものか興味津々です!
メニューは一般的な中華料理店と同じです。メニューを見ていたら女将がスープジャージャー麺を食べにたくさん来るんだと照れながら勧めてくれました。スープジャージャー麺とうどんを1つずつ注文しました。値段は7千ウォンと6千ウォンです。
どこも中華料理は早く出てくるものですが、ここは時間がかかって、しばらく待ってからうどんが出てきました。しかも昼をずいぶん過ぎた暇な時間のはずなのに、たった二杯のために厨房でずいぶん長いこと準備してました。
麺もスープも具も、結構ボリュームあります。やんわりと広がる溶き卵の香りによだれが出てきます。ところでふと気になったのは、うどんは本来日本の食べ物じゃなかったですっけ?
韓国では珍しく和食のうどんとは違った中華料理風うどんが完全に新しい料理として定着しています。
中華料理店のうどんの特徴は、薄い麺にさっぱりした海産物のスープを注いで卵を溶いて入れたものです。でもシンソンルのうどんは珍しく海産物(イカ)と肉が一緒に使ってあるので、スープの味がさっぱりしていながらも、炒めた肉から出る濃厚さがあります。ここにズッキーニ、ニンジン、タマネギなどの新鮮な野菜を炒めて入れてあり、味がとてもさっぱりしていて卵のコクが魅力的です。
厨房をこっそりのぞいたら、麺を作る機械といろいろな袋があったので、麺を直接作っているようです。いくつかの袋には小麦粉だけでなくトウモロコシ粉もあったので、トウモロコシが入ってか弾力性があってあまりかたくはありませんが、麺から香ばしさと、わずかに甘さもします。澄んだスープとマッチした味です。人工グルテンを使った輪ゴムのようにコシが強いものよりは、やわらかい麺の食感がとても良いですね。スープの味も具材も麺の食感もどれ一つ手を抜いたものが感じられません。だから出てくるまでに時間がかかったんですね。
そして曲がりくねった山道を運転して来た本命の「スープジャージャー麺」です。しかし第一印象は見慣れないな。。でした。確かに「ジャージャー麺」なのに、どうして色がこんなに赤いんでしょうか?
聞いたら「チュンジャン」は入っていないそうですからますます味が気になります。チュンジャンが入っていないジャージャー麺なんて何か間違ってる気もしますが、とにかく変わっていますね。
よく見ると肉と海産物、各種野菜を炒めて赤いソースで味付けしてあるようです。ひと口目を口に入れると「お~いけるね」。でも正体がわかりません。もう少しじっくり味を吟味しながら考えて見るとチュンジャンは入れずに豆板醤とみそ、コチュジャンなどでソースを作ってある気がします。
辛いながらも香ばしく嗜好に合ったうま味もして、とてもおいしくいただきました。ほのかに炭火の香りもして非常に独特の食べ物を食べた感じです。初めて食べましたが、味が近いのが「ポックンチャンポン」だと思います。澱粉がそんなに入っていないので粘りも適度でトロッとして本当においしいです。
+ 住所 : 全北完州郡雲州面長仙路(ジョンブクワンジュグンウンジュミョンジャンソンロ:전북 완주군 운주면 장선로) 125
+ 電話 : 063-263-7423