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Start
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聞慶セジェ
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聞慶セット場
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昔の道博物館
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休養林
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トレッキング-1
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トレッキング-2
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加恩セット場
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石炭博物館
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鉄路自転車(チョルロ・ジャジョンゴ)
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Finish
最近韓国観光公社で韓国人が必ず行ってみるべき観光地100選」というタイトルで全国民が参加する投票を行いました。そこで、堂々と1位に選ばれたのはムンキョンセゼでした。ムンキョンセゼは慶尚北道の聞慶(ムンキョン)と忠淸北道の忠州(チュンジュ)を連結する古い道ですが、昔は全羅道と慶尚道から漢陽(ハンヤン)へ行こうとすると通過しなければならない道がこのムンキョンセゼだったそうです。それから、聞慶(ムンキョン)にはこれだけじゃなく古道博物館、KBSドラマセット場、石炭博物館、鉄路自転車、仙遊洞天ナドルギル・トラッキングコース等など紙面が足りないほど見て回る場所が多いところです。
さて、今から私が訪ねて来た1泊2日の聞慶(ムンキョン)旅行コースへ入ってみることにします。
参考までに、これから案内する全てのコースを私と一緒にしたいと思っていらっしゃる方もいるかも思って時間の順番で並べました。それから、結構長距離を歩かないといけないので間間で栄養補充をするおやつなどは自分で管理してください。また、ウォーキング靴は必須です。登山スティックもあれば結構助けになると思います。全ての移動は京畿道から出発する乗用車にしました。さ、聞慶(ムンキョン)の中へ入ってみましょうか!
韓国人が必ず行ってみるべき観光地、1位「ムンキョンセゼ」문경새재
京畿道から自家用車で京釜高速道路→平澤・堤川高速道路→サンギョン路→中部路を1時間30分ほど走るとムンキョンセゼ道立公園に到着できます。
住所:慶尚北道聞慶市聞慶邑上草里288‐1 (경상북도 문경시 문경읍 상초리 288-1)
電話番号:054‐571‐0709
「韓国の美しい道100選」にも選定されたこの道は高麗時代からソウル・釜山間を最短距離の道として利用していた昔の人たちの疲れた人生がそのまま残っている道と言えます。この古道は全部で三つの関門がありますが、今日私と一緒に行ってみるところは入口から第1関門を通って第2関門までです。総移動距離は入口→第1関門までが1km、第1関門→第2関門までが3km、それから、中間に女宮(ヨグン)滝というところを登山路に沿って歩いてみますので、16kmを追加して総移動距離は往復で9,6kmになります。また、道の中間にあるドラマオープンセット場も寄って、古道博物館も寄ってみたいと思っていますので、実際歩く距離は11~12kmほどになると思ったら結構です。
それから、若し、第3関門まで行ってみたいと思っていらっしゃる方たちはここに往復7km(片道3.5km)が追加されますので思ったより疲れることになると思います。ですから、自動車で来た方たちは再び戻って来ないといけないので、第2関門までのコースをお勧めします。
韓国での歩く旅行は春・秋が一番いいですね。私が行った日も暑くも寒くもないちょうどいい天気だったので、本当に快適な感じで歩くことができました。入口から見て左側の小川の向う側には木材のデッキ道を作っておいて、右側には土でできた古道が繋がっています。
駐車場から約1kmを軽く歩いて行くと第1関門が見えてきます。高い山を背景にした関門この本当に綺麗です。
城壁を構成している石を一度見てください。夫々が違う形と大きさの石を積んでこんなに緻密で丈夫に作るなんて、昔の先祖たちの技術には本当に驚きます。
女性の身体に似ていると言うことで、名付けられた名前「女宮(ヨグン)滝」
ムンキョンセゼの第1関門に入りますと右側に登山路があるのが発見できます。ここから約800メートルほどを歩いて行きますと惠国寺(ヘグクサ)の少し手前のところで女宮(ヨグン)滝に出会えることができます。ここは800メートルとは言いますが、登り道が少しが険しいので易しく登れるところではありません。ですから、靴が不便だったり、コンディションの悪い方たちにはお勧めしません。とにかく、私は皆さんに紹介をしないといけないので、登ってみます。
住所:慶尚北道聞慶市聞慶邑上草里山35 (경상북도 문경시 문경읍 상초리 산35)
第1関門を通過するとこのように女宮(ヨグン)滝0.8kmと書かれた里程標に出会えます。写真を反対側から撮ったので左側になってしまいましたが、実際第1関門を通過すると右側へ登ることになります。
女宮(ヨグン)滝から下りてくる水をここでも見ることができます。登って行く道もとても綺麗ですので健脚の方たちは必ず寄って見るべきところです。少し急な坂道なのでここから登る人は殆どいないため、ひっそりしたところで静かにデートするような気持ちで軽く登るといいと思います。
登りながら水が流れるのは続けて見えますが、滝の音は聞こえてきません。小さくて隠れている滝に違いありませんね!
道の途中で会った小さなヤクスト(湧き水)です。勿論、公式的に水質検査のようなものは受けていませんが、人跡の稀なところに隠れているこの水が汚染されているはずはありません。という訳で、水で喉を濡らしてからまた登って行きます。
もう包装された道は消えて石階段と非包装の道が続きますね。道がとても険しいので少し疲れます。休み休みに登ってください。
800メートルを殆ど登ってきたと思いますが、水の音は聞こえてきません。最近韓国では雨が少なかったと言いますが、若しかして水が乾いてしまったのではないでしょうか?急に不安な気持ちが寄せて来ます。
滝の付近には親切にも木材のデッキ道が作られていて歩いて来るのが楽です。あのグルムダリ(吊橋)のようなところに滝があるようです。ここから水の音がザーッと聞こえてきます。
ヤッホー!水が乾いていません。水量が豊かではありませんが、相変わらず力強く流れています。本当に汗塗れになって登って来た甲斐があります。本当に涼しくて綺麗だったです。20メートルほど聳え立った岩の間から落ちてくる水の流れがまるで水晶のようです。女宮(ヨグン)滝と言う名前は女性の身体に似たということで名付けられた名前ですが、女心滝とも呼ばれます。周辺の村の人たちはパランソと呼んでいますが、空から降りて来た仙女が沐浴をするという伝説があるそうです。
滝のところから登って来た道を振り返って見るとこのように見えますね。左側のデッキ道が私が登って来た道で、私が立っているところから右側へ200メートルを歩いて行くと惠国寺(ヘグクサ)が出てきます。惠国寺(ヘグクサ)は今日のコースではありませんので、パス~!
女宮(ヨグン)滝から800メートルをまた下りて来て第1関門まで来ました。これから右側の道へ入ってまた第2関門へ向かって歩いてみます。
またムンキョンセゼの古道で第2関門へ向かって…
第1関門から第2関門までは約3kmほど歩くそうです。まさか往復1.6kmの山登りで既に体力が底をついたのではないでしょうね?ゆっくり歩いて行くと子供たちでも十分に歩ける距離ですので、軽く歩いて行ってみましょう。
写真で判るか知りませんが、第2関門までは殆ど平地に近いやや上り坂の道です。道に右側には農水路のような小さな小川が流れ、左側には大きな小川が流れていて水の音が続いて聞こえてきます。本当に爽やかな気持ちになると思います。
ところで、橋が余りにも古くなって崩壊の危険があるためか出入りが出来ないようにしてありますね。あの橋の終わりのところには何が広がっているのでしょうか?気になりますね。
この道を歩いてみたら右側と左側に見どころが続いて出てきますが、この岩は「ジルムトルバウ(岩)」と言います。油を慶尚道の方言で「ジルム」とも言いますが、油を絞る型に似ているとのことで名付けられました。自然にできた岩なのに本当に独特な形をしていますね。
歩いて行く道程が退屈にならないように道の両側に様々な見どころがありますね。
池には小さな魚たちがいますが、おやつに持ってきたブッシュマンのパン粉を少し投げてやるとこんなに集まってきますね。^^*
茂ている森の道を続けて歩いていたら右側に「鳥嶺院址(ゾリョンウォント)」が見えます。院(ウォン)と言うのは昔地方へ出張に行く官吏に宿泊と食事を提供する施設のことですが、高麗から朝鮮時代まで運営されました。
鳥嶺院址(ゾリョンウォント)の内部には建物は残っていなく、家の跡だけが残っています。写真の建物は臨時で再現した建物です。色んな大きさの石を四角形に積み上げた城壁がとても独特です。
外側は垂直に積み上げて中は階段式になっていますが、有事の際には城壁の機能をしたのだと推測されます。
同じ道をずっと歩くのが少し退屈になったので今度は古道へ入ってみました。今は大きくて広い道になっていますが、昔にはこのような小道がずっと漢陽(ハンヤン)まで続いていました。古道と現在の道は少しずつ重なっていますので、歩いていたらすぐ入ってみることができます。
小道を通っていたらとても広い岩を発見しました。昔、この広い岩の後ろには泥棒たちが隠れていて漢陽(ハンヤン)へ科挙試験を受けに行く好学の士人たちを襲ったりしたそうです。昔も今も悪い人たちがいましたね。
第1関門と第2関門の中間位に到着したら道の横から藁葺きの家が見えてきます。そこは朝鮮時代に居酒屋があったところだそうです。石壁で囲まれた藁葺きの家が懐かしい感じです。
昔はここに科挙試験を受けに行く好学の士人たち、褓負商(朝鮮時代の行商人)たち、それから親戚の家へ用事に行く人たちなどが皆集まって込み合っていたところだったでしょうね。タイムマシンがあるとしたらその時にぜひ行ってみたいです。
庭の隅のつつじの花畑にはジャントク(お甕)台も綺麗に作られていますね。
もう少し登って行くと道の右側に交龜亭(キョギジョン)という殿閣が見えます。あそこは朝鮮時代に新しく赴任する慶尚監司の業務引継ぎをしていた交印処(キョインチョ)です。建物は後代に復元されたものですが、韓国に一つしか残っていないものだそうです。
交龜亭(キョギジョン)の前まで来たならばもう第2関門まではあと1kmほどが残っています。もう少し頑張ってください~。
女宮(ヨグン)滝まで行って来たダメージが足に残っていますね。ここはTVドラマ「太祖王建」で弓裔(クンエ)が最後に死ぬ場面に出たあの広い岩ですが、ちょっと座って休んでいこうと思います。
弓裔(クンエ)岩からもう少し登って行くと道の右側に鳥谷(ゾゴク)滝が涼しげに落ちていますね。少しは暑い天気でしだが、真昼の熱さを冷やしてくれるのには十分です。通り過ぎただけなのに涼しくなりました。
いよいよ第2関門に到着しました。秋になって紅葉に染まると本当に美しいところですが、春に青々と青葉が生えてくる風景も結構美しいです。橋の上には観光客たちが写真を撮るのに夢中です。聞慶(ムンキョン)には韓国人も多いですが、外国人観光客も結構多かったです。
第2関門から第3関門までは約3.5km離れていますが、上り坂と下がり坂が繰り返される道は休まずに歩いても往復で3時間ほどかかりますので、1泊2日のコースで聞慶(ムンキョン)旅行に来た方たちにはお勧めしません。私はここで方向を変えて、再び第1関門の方向へ歩いて行こうと思います。
若し、トラッキングのためにここにいらっしゃったならムンキョンセゼの古道であるクァゴギル(道)を一度歩いてみるのも良いかと思います。道の横にある朝鮮時代の先祖たちがここを行き来しながら刻んで置いた漢詩などを読みながら昔の人たちの感情をそのまま感じてみるのももう一つの楽しみです。上の写真の真ん中にある三つの岩にも昔の先祖たちが刻んで置いた漢詩などがありました。
私はもう一度第2関門へ戻り、第1関門へ向かいます。城壁と関門の姿を後ろから見るとどこを防御するのかがよく判ります。全てが南の方に向って防御する形をしていますね。文禄の役以後、都へ向かう敵軍を防御するための目的で作られたのがよく判ります。
戻る道は少しですが、下り坂になっていて歩くのがとても楽です。やっと花も見えてきますね。^^*
木を染めている紅葉の鮮やかな色合いも本当に美しいです。自然の匂いでいっぱいのところでした。
こうして第1関門の近くまでちゃんとやって来ました。第1関門の付近には朝鮮時代を再現して置いたドラマセット場がありますが、そちらへ入ってみることにします。その前に疲れたトラッキングを終えた方たちのために足洗い場を設けてありますので、靴を脱いで一度足を綺麗に洗ってから入ることにします。ここは溜まり水ではなく、続けて流れる小川ですので水は常に綺麗です。