麟蹄 #6 - 天の恵みの原始の自然、芳台山(バンテサン:방태산)自然休養林と寒渓嶺(ハンゲリョン:한계령)

麟蹄 #6 - 天の恵みの原始の自然、芳台山(バンテサン:방태산)自然休養林と寒渓嶺(ハンゲリョン:한계령) - (Korea Tour)

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Last Modified : 2017/02/18

Travel regions : South Korea

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Start
昭陽江ドゥルレギル
合江マッククス
院垈里のシラカバ
麟蹄スピーディウム
故郷の家
芳台山自然休養林
百潭寺
ファンテセサン
マネマウル
Finish

江原道(カンウォンド:강원도)麟蹄(インジェ:인제)の芳台山(バンテサン:방태산)自然休養林は、原始的な森と渓谷が生き残っている所です。芳台山(1,415.5ｍ)は白頭山脈に接していて、さすが江原道の奥地、空を覆うほどの鬱蒼とした森に谷が深く、豊かな水量の渓谷もよく発達しています。特に、内麟川(ネリンチョン:내린천)の上流地域の澄んだ渓谷から15ｍ下に落ちる玉色の水流の優雅な二段の滝の風景は本当に美しいです。江原道の山良く水良い休養林で満足のゆくヒーリングを楽しんでみましょうか~

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芳東(バンドン:방동)2橋の分かれ道から右の渓谷に沿ってできた狭い道を上っていくと、管理事務所(チケット売り場)があります。ここを過ぎると山林文化休養館までの1.2㎞の区間は未舗装の道路です。自然のありのままを楽しむようにという休養林の意図がくみ取れます。そこから二段の滝まではまた舗装道路が現われます。

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どの道も水量も豊富で水も澄んだ渓谷に沿ってくねくねとしています。二段の滝までは車に乗って上がることもできますが、山林文化休養館までは車に乗って行って、そこからは歩いて行ったほうがここを100%味わえると思います。

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芳台山自然休養林は他の自然休養林と比べると宿泊施設が非常に少ないです。上の写真は山林文化休養館ですが、全部で9つの客室があって、森の中の建物はたった一つだけです。ですから、一度に十チームだけが利用できるので、その分自然のスペースを思いっきり楽しめるという訳です。

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休養館の向かい側にはマダンバウィ(大きくて平らな岩)の渓谷がありますが、雪嶽山(ソラクサン:설악산)の渓谷にも劣らない美しさです。落ちる滝の水がどのくらい清くて冷たいか、すいかを入れて置きたいくらいでした。でもここも美しいですが芳台山自然休養林のメインはのちほど見る二段の滝です。滝が二つあるところから「イポッポチョポッポ(この滝あの滝)」とも呼ばれます。

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マダンバウィで誰かの愛情行為(?)を見物して、美しい渓谷の流れに沿って15分ほど上がっていくと二段の滝があります。シナノキ、オノオレカンバ、松、クヌギなど樹木の種類が豊富で清い渓谷にはコクチマス、オヤニラミなどが棲息していますが、散策路に沿って親切な表示板があるので知る楽しみもあります。もし体の調子が悪かったり歩きたくない方は車で上がってもいいですね。

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ところで不思議にも芳台山自然休養林で出会ったリスは人を見ても逃げ出しません。それほど自然が純粋であるという反証になるんでしょうか? 何匹か出会ったんですが皆そうでした。ほとんど手が届きそうなくらい近付くとちょっぴり動きます。私のカメラのレンズが最大50㎜しかズームがききませんから、上の写真が人が見た距離と同じくらいだと思ったらいいですね。

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ここがマダンバウィから15分くらい上って来た二段の滝(イポッポチョポッポ)です。ジョッガリゴル(적가리골)、芳台山自然休養林最高の絶景と言えますが15ｍの高さの冷たい水が広い沼に落ちて、その下に小さな滝が二つに分かれています。私はある程度のことでは三脚を使わないものぐさ旅行者ですが、この日滝を見た瞬間、車に戻って三脚を取りに行ったくらい美しい所でした。

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上の滝の下に座って缶コーヒーを取り出してしばらく座っていると、見れば見るほどその魅力に魅せられていくようでした。あたりには誰もいなくて、たった一人で静かに滝を眺める気分は天にも昇る心地です。伝説によれば滝の下には二つの洞窟があって、洪川郡(ホンチョングン:홍천군)の内面(ネミョン:내면)に続いているとかいないとか。

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二段の滝からもう少し上がっていくと第1キャンプ場と第2キャンプ場が順番に現れます。芳台山自然休養林は山林文化休養館や森の家のような建物で宿泊をしてもいいですが、自然を友としてキャンプしてみるのも風情があっていいですね。キャンプ場は渓谷の横にあるので、夏は足をつけて暑さを忘れるのにもいいですね。

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キャンプ場から5分くらい上って行くと芳台山探訪路があります。全長10.2㎞の区間ですが、中間で海抜1,443ｍの主億峯(チュオッポン:주억봉)と九龍德峰(グリョンドッポン:구룡덕봉)(1,388ｍ)を通るコースです。トレッキングのための登山ではないなら、入り口の森体験コースの400ｍくらいを行って来ても、充分に魅力を感じることができると思います。

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入り口から400ｍ区間は森体験コースですが、広く平らな岩の渓谷に沿って水の音を聞きながら歩けるコースです。多分芳台山の魅力にすっかり魅了されることでしょう。芳台山は北に雪嶽山(ソラクサン：설악산)、點鳳山(ジョンボンサン:점봉산)、南は開仁山(ケインサン:개인산)と接していますが、特に秋は紅葉のトンネルを通っていくような慌惚な所に変わります。

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これから芳台山自然休養林を出て、我が国の前職大統領が隠れて過ごした百潭寺(ペッダムサ:백담사)という寺に行ってみます。百潭寺に行く道は二つに分かれていますが、寒渓嶺(ハンゲリョン:한계령)を通る道と内麟川(ネリンチョン:내린천)を通る道の二つがあります。二つの道は距離が同じくらいですが私は雪嶽山の山並みを見ながら行くためにクネクネした寒渓嶺の道を選びました。

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峠を一つ超える度に雪嶽山の美しさに口を閉じていることができませんでした。左に見える小さな建物が寒渓嶺ドライブインです。

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寒渓嶺は海抜1,004ｍの麟蹄~襄陽(ヤンヤン:양양)を結ぶ国道です。ドライブインは海抜920ｍです。この峠は雪嶽山国立公園に属する所ですが、今の高速道路が通る前は東海岸と内陸地方をつなぐ交通の要所でした。私もソウルから束草(ソクチョ:속초)に行くときは、大關嶺(デグヮンリョン:대관령)と寒渓嶺を通った覚えがあります。

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寒渓嶺から眺めた雪嶽山の風景はまさに絶景です。ドライブインで簡単に腹の足しをしたら、すぐに車には乗れません。展望台にぼんやり立ってずいぶん長いこと雪嶽山の峰々を眺めていました。私でもあの峰に一度登ってみたいという気になるんですから、なぜ人が山に登りたがるのかわかりますね。

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寒渓嶺峠は麟蹄郡北面(プンミョン:북면)寒渓里(ハンゲリ:한계리)から襄陽郡西面(ソミョン:서면)五色里(オセンニ:오색리)に行く道の途中にあります。新羅金氏大宗院の記録を見ると、麻衣太子(マウィテジャ:마의태자)がソウルを発って寒渓里に到着した時、肉をえぐるような寒さと吹雪がひどかったとありますが、寒渓嶺と言う名前はここから出た可能性が高いと思います。次の記事では百潭寺(ペッダムサ:백담사)に行ってみたいと思います。

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