Holiday Journal

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2706 | 20084948

聞慶(ムンキョン) #3 - 古道博物館、セゼ・ハルメジプ - (Korea Tour)
 | Holiday Journal
Last Modified : 2017/03/27

Travel regions : South Korea
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コゲッギル(峠道)の代名詞、ムンキョンセゼ古道博物館 문경새재 옛길박물관

道というところには数多くの人たちの人生が入り混じっています。科挙試験を受けに行く兩班(ヤンバン)たち、彼らの合格と官職の任命、都市を越えて行き来しならが商売をしていた褓負商(朝鮮の行商人)たち、八道を遊覧する旅行客たち、それから、その道の上で商売をする居酒屋まで、様々な形の人生が入り混じっています。古道博物館はこのような道というもののアイデンティティをよく表してくれる博物館でありますが、道を歩き回った人たちのグェナリボッジム(風呂敷包み)には何が入っていたのか、この道を通っていた数多くの兩班(ヤンバン)たちの科挙の試験紙はどんなもので、合格と故郷に錦を飾ることなどを素材にして扱っています。



ゴージャスに建物を立ててあります。八作屋根が三つもある鯨の背中のような瓦家3軒を合わせてありますね。ここはどこを見ても現代式の建物は見えず、本当に派手で立派なところです。

Map

住所:慶尚北道聞慶市聞慶邑セゼ路944 (경상북도 문경시 문경읍 새재로 944)
電話:054‐550‐8366~8



入口から入ると床に描かれている昔の地図と正面に掛けてあるグェナリボッジム(風呂敷包み)が印象的です。



朝鮮時代当時の先祖たちが着ていた服なども展示されていますね。この服は全て再現されたものではなく、実際に出土されたものです。



似たような脈絡で1960~70年帯に使用していた学生用のかばんも展示されていますね。四角いラック用の金具を回してかばんを開け閉めするあのかばんは私も使った記憶があります。



この道を歩きながら歌っていたアリランに関する話が出てくるその横にはアリラン・タバコとマッチも展示してありますね。面白い構成です。



朝鮮時代の漢陽(ハンヤン)を中心に主要幹線道路と経由地などを整理して置いた地図整理表も展示していて、



先祖たちが使用していた羅針盤と日時計もありますね。それで時間が分かるというのが不思議でなりません。このように1階の展示館にはグェナリボッジム(風呂敷包み)に入っていた当時に使用された物品を中心に展示してあります。



2階には先ほど見た地図本の地図を詳しく床に表現してあります。実際に見ると見事なものです。ここにはムンキョンセゼと関連された人たちの生活文化と行政結果物などを展示しています。



これは朝鮮時代の科挙試験の問題紙です。これを持ってタイムマシンに乗ってその時代へ戻って行くとジャンウォングプゼ(壯元及第=首席合格)はこちらのものです。



これは細い竹に覚えないといけない経典の文句などを書いて置いた経書の枝です。今日の学生たちの単語帳のような役割をしていたでしょう。その時代にもソンビ(士)や学生たちはこんなことをしてでも覚えないといけなかったようです。



これは朝鮮時代の科挙試験で文科に合格したという合格通知書である敎旨です。生員のイ・ヒョンサン(李顯相)が文科に合格したようです。200年も過ぎていますが、おめでとうございます。^^*



これは誰もが知っていることですが、モンリョン(夢竜)がチュンヒャン(春香)に会う時に御賜花(オサファ)を頭の上に付けていたでしょう。御賜花(オサファ)は朝鮮時代に科挙に合格した人に王様が下さった紙花です。



朝鮮時代には居酒屋の物資も官の方で管理したようです。官から発行した居酒屋に必要な物資を調達するという文書です。右側はお弁当ですね。



この本はとても興味深いです。生員と進士(ジンサ)の科挙試験の合格者名簿ですね。次の説明には駅吏出身の金海金氏の「サンチュ」という人(左側のページ)が生員試験に合格したそうです。駅吏は平民よりは地位が高いが、地方官庁の下級管理人である郷吏よりは低い身分です。



朝鮮建国後、統治に必要として作られた「新增東國輿地勝覽」を含めて各種の地図本も展示されています。



褓負商(朝鮮の行商人)と関連された各種の差定(チャジョン‐事務を預ける)文書なども展示されています。これで予測してみると褓負商(朝鮮の行商人)に特定の任務がある場合には官の任命を受けたことが分かります。



私が一番印象深く見た本です。「旅行記」という名前が付けられているこの本は「 遊行錄三(ユヘンロクサム)」という本ですが、聞慶(ムンキョン)出身の学者である權燮(クォン・ソプ)先生が全国を遊覧し、その日程と旅の道程の感興を記録した本です。關東八景を含めて金剛山まで全部を見回ったことを細かく記録に残したそうです。本当に興味深い本です。ハングルで解いて置いた解説本があるなら買ってみたいものです。



この本も旅行記ですが、開城を旅行した記録を残した本です。漢字が分からないのがとても残念です。この本もまたハングルの解説本の出版を待ち望んでみます。



この文書は全羅道にいる李の名字を持った人が起こした訴訟のことですが、暗行御史が判決を下して馬牌(マペ)で判を据えました。当時に住んでいた人たちの訟事のことが私にはなぜこんなに興味深いものなのか自分もよく分かりません。面白いですね。



古道博物館では私が載せた写真よりも遥かに多い遺物と資料などが展示されています。子供たちと一緒にいらっしゃるなら伝えてあげたい話も沢山あって、駅舎や昔の人たちの文化に対して関心がある方たちにもきっと満足できる博物館であると思います。お勧めします。そろそろお腹が空いてきましたのでご飯を食べに行ってみましょうか。



ムンキョンセゼの40年伝統の味ところ「セゼ・ハルメジプ」 새재할매집


結構歩きましたので、そろそろお肉を吸収する時間です。聞慶(ムンキョン)を代表する食べ物は多いですが、その中でも有名な食べ物は「ヤクドル豚の網焼き」があります。日帝強占期の時代に聞慶(ムンキョン)市加恩(カオン)邑に位置した恩城炭鉱の鉱夫たちは身体の中の石炭の粉を除去しようと豚肉を好んで食べていましたので、この地域での豚肉の消費が特に多かったそうです。
炭鉱が無くなった後にこの地域で花崗岩の一種である巨晶石という石が発見されましたが、この石はホルミウム(皮膚疾患、肝臓癌治療)、セレニウム(重金属除去)、ゲルマニウム(殺菌作用)などの人体に有益な薬理作用をする希少元素を含有していて、これを「ヤクソク(薬石)」と呼び、粉にして飲用し始めたそうです。このヤクソク(薬石)の石粉を飼料に混ぜて食べさせて育てたのがヤクソク(薬石)豚です。このヤクソク(薬石)は聞慶(ムンキョン)一帯にのみ分布されていて聞慶(ムンキョン)だけの代表食品として有名になったのですが、ヤクソク(薬石)を食べて育った豚がより健康で、お肉の味がいいとして今でもヤクソク(薬石)豚は人気を浴びています。

Map
住所:慶尚北道聞慶市聞慶邑上草里288‐60(ムンキョンセゼ入口)(경상북도 문경시 문경읍 상초리 288-60)
営業時間:午前10時~午後8時(材料の売切れ次第に終ります)、休日は定休日
人気メニュー:コチュジャン(唐辛子味噌)味付け網焼き、蔓人参焼き
駐車:店の裏側の専用駐車場を利用、ムンキョンセゼ駐車場利用時は1時間30分無料



ムンキョンセゼの入口にはヤクソク(薬石)豚の網焼きを専門にするレストランが軒を並べています。私はその中で40年伝統を誇っていて各放送で紹介されたことのある「セゼ・ハルメジプ」へ入ってみました。



観光客だけでなく、ドラマや映画撮影のために来た有名人たちもここを結構尋ねて来たようです。それだけでなく、聞慶(ムンキョン)の市民たちもわざわざ尋ねて来る味の店としても有名だそうです。現地の人たちがよく食べるところが本物の味ところでしょうね!



セゼ・ハルメジプの代表メニューはコチュジャン(唐辛子味噌)味付け網焼きと蔓人参焼きで、食事を兼ねて食べれる「定食メニュー」と酒の肴で楽しめる「一般焼き」の二種類があります。



蔓人参は他の地域でも味わえるものですので、私たちは聞慶(ムンキョン)だけで味わえるヤクソク(薬石)を食べた豚肉!!ヤクソク(薬石)豚のコチュジャン(唐辛子味噌)味付け網焼き定食を2人前注文しました。



注文が入ると厨房ではおばさんたちが素早くおかずをセットし、同時に外の厨房では味付けされたお肉を網に載せて焼き始めますが、暇な時間だったのですぐ10種類余りのおかずとサム野菜が出てきて、暫らくしてから網焼きも出てきました。



おかずは熱を通したものから生野菜、辛くて塩辛いものから淡白に味付けしたもの、すぐ調理したものから熟成させて調理したもの、大人たちが喜ぶ色んなキムチ類から子供が好きなジジミとザプチェ等などバランスよく準備されていて、味は全体的にさっぱりしていてちょうど良い味付けになっています。コチュジャン(唐辛子味噌)の味付けが苦手な子供にはザプチェ、青海苔のジジミがいいと思います。大人たちにはナムルとムグンジ(熟成キムチ)が人気のある味でした。



今日の主人公であるヤクソク(薬石)豚サンギョプサルを使ったコチュジャン(唐辛子味噌)味付け網焼き2人前です。Wow~!この艶のある姿を見てください。^^*先ずは美味しそうに真っ赤なコチュジャン(唐辛子味噌)の色に、次は美味しく匂ってくる炭火の匂いが堪らなく食欲を刺激します。取りあえずお肉だけを一切れ食べてみたら、食感は柔らかくて肉付が良く、こりっとした食感もあります。それに油は下ヘ落ちるように網焼きにしたので、油の多いサンギョプサル部位なのにたくさん食べても脂こくありません。

ソウル/京畿地域のコチュジャン(唐辛子味噌)サンギョプサルの味付けと比べると少し味が薄い方ですが、それは然程辛かったり甘かったり塩辛くないとの意味です。強い味付けの方が好きな方たちには少し残念なことかも知りませんが、私には強くない味付けの方がお肉の味がより生きている感じがして良かったです。ここに炭火の香りと味が加えられてとても美味しかったです。



お肉の味に夢中になっているところに定食メニューだけに提供されるチゲ鍋が出てきました。豆腐、南瓜、玉ねぎを入れてチョンリャン唐辛子、葱を刻んで載せた味噌チゲ鍋ですが、チョンリャン唐辛子が入ったためにぴりっとした辛さのさっぱりとした味だったのです。スパーで売っているお味噌を使うと後味がさっぱりしていなくて、どろっとした感じがしますが、ここは自家製味噌を使用したようで、あっさりして深い味が出る味噌チゲ鍋でした。



そのまま食べても美味しかったですが、このようにサムにして野菜に包んで食べるとこれまた違う味がします。大きめのお肉を一切れ載せてサムジャン、ニンニク、唐辛子を一緒に野菜に包んで食べると刺激的でも脂っこくもなくて、これもあれも全部美味しかったです。一口如何ですか?



石粉を食べさせたヤクソク(薬石)の豚肉は聞慶(ムンキョン)旅行を準備する時から気になった料理ですが、食べてみると先ず味はよかったです。かと言って“やはり石粉を食べたお肉だから違うな~!"って感じではなかったのですが、異常に辛かったり甘かったり塩辛くてお肉本来の味は逃がしてしまいそうな、よくあるコチュジャン(唐辛子味噌)の味付けではなく、適当に辛くて味付けされてはいるがその味が淡白で刺激的でないのでお肉本来の味を感じさせてくれるセゼ・ハルメジプだけの味付けがよかったと思います。ムンキョンセゼへいらっしゃる方には入口に位置しているので距離的な負担もなく聞慶(ムンキョン)でのみ食べることができる料理だそうですので、お勧めしたい味ところです。


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