Holiday Journal

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1553 | 20189517

抱川,南楊州 #8 - 茶山遺跡 다산유적지、イェッナルト(昔の渡し場) 옛나루터 - (Korea Tour)
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最後修改 : 2017/02/17

旅行地区 : South Korea
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茶山(ダサン:다산)遺跡 다산유적지


南楊州(ナミャンジュ:남양주)総合撮影所でシャトルバスに乗った私たちは、再び地下鉄「雲吉山(ウンギルサン:운길산)駅」に戻ってきました。次の目的地は、この雲吉山駅を中心に総合撮影所と反対の方向にあるところだからです。



雲吉山駅の近くで周辺を見回せば「茶山(ダサン:다산)」という文字が多く目立ちます。茶山。みんなが知っている朝鮮時代後期の実学者「茶山丁若鏞(ジョン・ヤギョン: 정약용)」先生のゆかりの地が近くにあります。



1時間ごとにあるマウルバスに乗って南に20分程度行くと、今回の旅の最後の目的地「茶山遺跡」に着きます。



朝鮮時代の後期「正祖(ジョンジョ:정조) 」の時代に登用され、数多くの本や業績を生み出した韓国の代表的実学者の丁若鏞は、ここ「南楊州鳥安面(ナミャンジュジョアンミョン:남양주 조안면)」で生まれ、ここに眠っています。



茶山の代表的な遺跡地は彼が生まれ葬られたここと、彼が流刑に処された全羅南道康津(ジョンラナムドカンジン:전라남도 강진)が最も有名です。そのため、康津で丁若鏞が一番よく愛用していた東屋「天一閣(チョンイルガク:천일각)」もここに複製されています。



茶山遺跡がある鳥安面は丁若鏞の遺跡でも有名なところですが、北漢江と南漢江が出会う場所で、景色が非常に有名なところです。そのせいで昔から祖先の水墨画にもよく登場する場所でもあります。



そこで、まず茶山の痕跡を見学する前に、生態公園から見て回ることにしました。実はすぐにでも夜になりそうな空のせいで、屋外見学を先に選択せざるを得なかったのです。



鳥安(ジョアン:조안)という地名は、動物(鳥)にもやすまる(安)ところという意味で、昔から景色も良く、動物も多かったそうです。今は冬なのですっかり葉の落ちた木々だけですが、蓮の公園と八堂湖(パルダンホ:팔당호)の景色が非常に素晴らしいので、ドラマや映画の撮影場所としてもよく使われているそうです。



ところが、やっぱり冬なので、蓮の公園は見学どころか見るものが余りありませんでした。代わりに公園のあちこちに立っている茶山に関連するものを見ながら散策がてら歩き始めました。



牧民心書(モンミンシンソ:목민심서)や經世遺表(ギョンセユピョ:경세유표)などは非常に有名な茶山の著書ですね。その本をモチーフにして作られたフォトゾーンもあります。こことは反対側の入り口にも同じフォトゾーンがありますので、人が多いときはそのまま通り過ぎてくださ〜い。



歩く途中、退屈しないように茶山の名言や業績が書かれた看板も立っています。このような看板は、葉が落ちた冬には、これといった見どころがないので、いいアイディアだと思います。



乾いた葦を軽く手ではじいて音をたてながら歩いていたら、いつのまにか水辺に着きました。私の記憶では冬に漢江(ハンガン:한강)を間近で見たのは初めてではないかと思います。



ジャジャ〜ン!一面に広がる漢江が見えますか?遠くに見える反対側の山の所まで氷が凍っています。所々に設けられている展望台に入ると180度広がった漢江の絶景を見ることができます。



まさにこんな景色です!かちかちに凍った漢江の上に白い川霧が立ち込めていて、それが遠くに見える雪に覆われた山と調和して、まるで一幅の水彩画を鑑賞するかのようでした。



もっと遠くまで見たかったら公園の一番奥にある展望台を利用してください。高くはないですが、周辺に囲まれて見えなかった遠くの風景まで見ることができます。



展望台に上がると透明な感じの白い氷に山の影が映って、本当に不思議で美しい風景が広がっています。ここが北漢江と南漢江が合流する地点ですね。



だから昔は渡し場だったんですね。展望台の一番上には、周辺の写真があり、その上にそれぞれの山の名前と地域名を表示してあるので、周辺の地域が分かりやすくなっています。



ソウルへ流れる川の西方向。私たちの視線の届くすべての漢江の水がくまなく凍っています。改めて感じることですが今日は本当に寒いんですね。



展望台の四方に見える氷をしばらく眺めてから本格的な見学のために公園を抜け出して村に向かって移動してみると、小さな公園の茶山庭園が現れます。



ここにある「実学博物館」の公園で空についての疑問を解決するための様々な発明品が展示されています。



四匹の竜が支えている華やかな「渾象(ホンサン:혼상)」は、空の星が見える位置をそのまま丸い球面に表示した天文機器で、星の出入り、季節の変化と時間の流れを測定することができる観測気球です。



茶山遺跡の一番奥にある実学博物館を見学する番です。今日はちょうど企画展示館で、「カレンダー、時間の軌跡」というテーマの企画展をしていますね。



実学博物館は三つの常設展示館と一つの企画展示館で構成されており、展示室には実学の形成と展開過程を見ることができる各種資料と、実学に関する天文観測器具や暦、地図類などが展示されています。



ところが、あれ...!現在の時刻5時40分。営業時間が6時までなので、もはや入場が不可能だそうです。ハァ〜大変苦労してここまできたのに、ここの最も重要な施設である実学博物館の内部を見学できないという事実には気が抜けてしまいました。



急いで見て回るからとお願いもしてみましたが、出来ないとの返事...やむを得ず、村の所々に置かれている実学関連の再現品を見ることで満足して大通りに歩いていきました。



博物館が目の前にあるのに、実学の関連資料を見れないのはとても残念でしたが、ここでの観光スポットが実学博物館だけではないのは不幸中の幸いです。



その代表的なものが茶山の生涯を垣間見ることができる「茶山文化館」と記念館、そして生家と墓がある「茶山遺跡」です。



こちらも見学は6時までですが、博物館のように厳しくなく、この時間でも入場することができました。特に大人4,000ウォン程度の入場料がいる実学博物館とは異なり、ここでは、入場無料〜!



入り口に入ると、一番先に広場に置かれた長い木の橋が目に入ってきます。この橋は、 舟橋(ジュギョ:주교)と呼ばれる浮き橋で正祖(ジョンジョ:정조)が父の思悼世子(サドセジャ:사도세자)の墓を参拝するために水原華城(スウォンファソン:수원화성)へ陵幸(ヌンヘン:능행)に行ったとき、正祖が漢江を楽に渡れるように船を繋いで、その上に板を敷き、橋を作った茶山丁若鏞の代表的な作品ですね。この再現品の下は、水がないので、間近でないと下にある船が見えません。



中に入ると、山の下に「與猶堂(ヨユダン:여유당)」と書かれた大きな石が立っています。與猶堂は茶山の生家の堂号で老子の「道徳経」の一節である「與、冬の小川を渡るように、猶、あなたの隣人を恐れように」という文句から取った言葉で恐る恐る世の中を生きていこうという意味だそうです。



この堂号にちなんで丁若鏞の代表著書をまとめた「與猶堂全書」という文集もあります。実際、この與猶堂は庭を中心に「ㄱ」字と「ㄴ」字の建物がお互いに包み込むように建てられています。



実学者でしたが、それでも科挙の試験に次席で合格した彼の家は、信じられないほど大きな家ではありませんでしたが、総合撮影所の班村の雲堂(ウンダン:운당)セット場の家のようにデチョンマルと母屋、離れと座敷がある典型的な両班の家だと思います。



部屋の中を覗いてみると、まるで今も人が住んでいるかのように家具や屏風、そして様々な小物が飾られたままです。その中でも漢文がぎっしり書かれた屏風の下に敷かれたふわふわの敷布団をみたら、なんだか一度その上に座ってみたくなりました。



しかし、これもすべて遺品であり、展示品なので、入る訳にもいかず、ため息をついて見つめるばかりです。実際部屋にある他の家具もかなり古く見えて、セット場よりはるかに現実的ですね。



建物の後ろの塀の下には、大きな甕がいっぱい置かれています。最近では、あまり見られない風景ですが、私たちの幼い時にはどこの家にでもある日常的な風景でしたね。



ハァ...これは與猶堂のNG。建物の片隅にある牛小屋には、模造品で作られた牛が一匹いますが、ほこりがあまりにも積もっていて近くに行くことさえためらいます。



台所には、小さな釜が置かれたかまどと水の甕があって、かまどには火の入る隙間がないほど薪がいっぱい詰まっています。不意に思ったことですが、この建物にもオンドルが実際に敷かれているかどうか知りたくなりました。それで建物の中間に少し説明があればいいなと思いました。



生家の與猶堂から離れると木製の椅子が置かれている空き地がありますが、寒さのせいで座っている人はいませんでした。夏であれば、あたりの川べりから吹いてくるそよ風と相まって素晴らしい憩いの場となるでしょう。



そして真ん中には、ここの主人公、茶山丁若鏞先生の像が立っています。やはり学者であり著述家であり、政治、医学、科学、宗教など様々な分野に業績を残した方らしく本を見ている姿に彫刻されていますね。



像の周辺には、彼の代表的な思想への説明が石に散りばめられていますね。茶山丁若鏞は、18世紀の実学思想を集大成した韓国最高の実学者であり、改革家であると言えます。



晉州(ジンジュ:진주)牧使を務めた父の四番目の息子として、ここで生まれ、20歳で政界に進出し、水原華城建築など、数多くの業績を積んだ後、18年にわたる流刑生活をした波乱万丈な人生を生きた方ですね。



数多くの発明や書籍を作り出した後、75歳で生涯を終えた彼の墓地も、ここ與猶堂の裏手の小さな丘の上にあります。この墓地に関連して丁若鏞自身が生前作った「自賛墓誌銘」も有名ですね。



曲がりくねって続く道に沿って10メートルほどの丘の上に上がると、正面に漢江が一望でき、平らになった頂上には石垣に囲まれた小さな墓地があります。ここが実学の巨匠、茶山丁若鏞の墓。他の場所とは違って上がってくる人が軽く黙祷をして行きます。



彼を祭った祠堂も墓地の下に設けられていますが、一般には開放していませんでした。でも考えてみると「ヨハネ」という洗礼名もあるカトリック信者だった方の祠堂とは、少しは皮肉ですね...



小さな博物館の茶山記念館で、彼についてもう少し詳しく調べてみたくなりました。茶山遺跡内には、実学博物館を除いて「茶山文化館」と「茶山記念館」の二つの建物があります。



茶山文化館には、多くの著書についての簡単な紹介があり、茶山記念館には水原城の築造過程で使われた挙重機、ロクロそして流刑生活をしていた康津(カンジン:강진)の茶山草堂の縮小模型などを展示しています。



これが水原華城を建設する際、人が持てない大きな石を持ち上げて積むために使用した挙重機です。滑車の原理を利用した丁若鏞の発明品ですが思っていた姿よりもはるかに複雑な形をしていますね。



丁若鏞といえば真っ先に思い浮かぶ「牧民心書」のコピーも展示されています。地方官をはじめとする役人の正しい心構えと身だしなみについて記録した行政の指針として、学生時代に頻繁に試験に登場していたまさにその本です。



壁には、文章だけではなく、絵にも造詣があった茶山の絵がかかっています。その中で最も目立つのは、梅の木にとまった鳥と詩句を詠んだ「梅鳥圖(メジョド:매조도)」。



茶山の「梅鳥圖」は流刑になったとき妻が送ってきた古びたダホンチマ(紅のチマ:다홍치마)に絵と文を書いて愛娘に送った切ない父の心の表現だと云われています。秀でた実学者であり、我が子を愛する平凡な一人の父でもありました。



生前、墓誌銘の文体に刻んだ自賛墓誌銘の内容も石版に彫られて展示されています。当時は認められなかった彼の業績が、墓誌銘の内容のように後世に至って今のように高い評価を受けるようになった点は、まるで予言書だといっても過言ではないですね〜。



記念館を出たらすでにあたりが暗くなっていました。閉館時間の6時はとっくに過ぎた時間でしたが幸いなことに「茶山文化館」のドアは開放されていたのでもう少し見学することができました。


建物の名前どおり、ここでは茶山の理論と成果が文化に与えた影響をまとめたところで、小さな展示館1つがすべてですから、たいして時間もかからずに観て回れる所です。



展示室に入ると、まず人間的な面の茶山の話で、彼の二人の息子と娘に残した人生を生きて行くときに必要な指針。「霞帔帖(ハピチョブ:하피첩)」が複製して展示してあります。その内容をあげると、親、兄弟が仲良くすることを強調し、貧しい人を助け、他人を責めない、という内容だそうです。



後ろには、当時の性理学という理論のもとで名分と理念に没頭していた時代に、実利と行動を重視する実学に関心を置いたきっかけと、後に迫害にまで追いやられた西学にまで夢中になった茶山の学術的生涯が展示されていますね。



多くの成果を成し遂げたものの、結局、政界から排斥され、18年という長い歳月の間、家族を残して流刑生活を送らなければなりませんでしたが、そんな彼のチャレンジ精神と努力のおかげで、朝鮮はさらに発展することができました。



その結果としてこのように数多くの著述が現代に伝えられるようになり、朝鮮時代に続いて、韓国が近代社会に移ることができる礎石となったのは言うまでもないことです。



ゆえに、「ルソー」や「ヘルマン・ヘッセ」など、西洋の有名人と肩を並べて2012年「ユネスコ世界の人物」にも選定されました。今日は、こうして茶山遺跡を訪問したので、一度彼の精神をたたえてみるのも良いのではないかと思います。



短い茶山文化館の展示室見学を終えてロビーに出ると、簡単な体験イベントが用意されていました。目の前で見た「梅花屛題圖」と「與猶堂」の板刻を利用した拓本の体験です。ここを訪れた記念に一枚ずつ作って卒業証書のように持って行くのも良い思い出となるでしょう。



今日、私たちは実学博物館の見学は出来なかったものの、ここ茶山遺跡で多くの場所を見て回りながら、少なくとも茶山の一生だけは詳細に知ることができる良い機会となりました。地図を見れば分かりますが、今回訪問した茶山遺跡はただ歴史的な内容だけでなく、漢江の美しい景色や蓮の池など、多様な見どころが集まっているところです。そして少し足を運ぶと、マジェソンジ(馬峴聖地:마재성지)、八堂(パルダン:팔당)ダム、南楊州歴史博物館などの名所も近くにあり、ソウルからそんなに遠くもないところにあるという点が最大のメリットですね。ただし、公共交通機関を利用する際には便数があまりないので不便かもしれませんが、一度来てみる価値のある教育的な場所であることは間違いありません。暖かい春が来て樹木にも新緑がみえ始める頃、ここを訪問して美しい自然も感じ、私たちの歴史の跡を尋ねる喜びも同時に感じてみてください。




Map

地図:https://goo.gl/maps/6RZtf

アドレス:京畿道南楊州市(キョンギドナミャンジュシジョアンミョンヌンネリ:경기도 남양주시 조안면 능내리) 95-3

電話番号:031-590-2837

営業時間:09:00〜18:00( 入場は終了30分前まで)

観覧料:無料、実学博物館(大人4,000 /京畿道民3,000 /子供2,000)

ホームページ:実学博物館(www.silhakmuseum.or.kr)




イェッナルト(昔の渡し場)

옛나루터


いくら有名な観光地でも食べ物が無いとなんだか物足りない旅行になってしまうでしょう。幸いなことに茶山遺跡の近くには、数多くの飲食店があります。



特に入り口側はほとんどが大型化された飲食店で、いつも混んでいます。それでも、他の観光地の飲食店に比べて、メニューは豊富です。その中で私たちが選択したのは鴨肉を専門にしている「イェッナルト(昔の渡し場:옛나루터)」です。



茶山遺跡の一番奥のほぼ行き止まりにあるイェッナルトは、ホールがある大型の食堂というよりは、少し家庭的な雰囲気が漂うところです。



ずいぶん前のことですが、かつてのグルメ店紹介プログラムにもしばしば登場していたところですね。実は有名なところだからではなく、単純に鴨肉が食べたくて訪問したので、変なところではないか少し心配もしていました。



食堂の中に入ると、本当にどこかの家のリビングルームに食卓を敷いたように素朴な感じです。しかし、すでに予約客がいるようで、片側のテーブルにセッティングされていて、奥の部屋と2階にも席があるので、そんなに小さな食堂ではないようです。



私たちは一番奥のテーブルに座ってメニューをチェックしました。水炊きと湯(タン:탕)、そして焼き物の価格は、一匹あたり5万ウォンで二人で食べるには少し高め。おそらく3-4人で食べれば量も価格もちょうどいいと思います。



まぁ..一人でも2-3人前は軽く平らげる胃袋の持ち主なので、慌てもせず味付け鴨焼きを注文しました。テーブルに白い紙が敷かれ、厚い鉄板がカセットコンロの上に乗せられました。



そしていくつかのおかずが出てきました。鴨肉には油が多いので、ほとんどが口の中をさっぱりさせてくれる野菜や漬物のおかずです。



しゃきっとしたもやしと野菜が調和したこの野菜コチュジャン和えは甘くてほろ苦い味で前菜として食欲をそそりますね。



また、この柚子を細かく切り、キャベツと一緒に漬けたものの味は説明ができないほどの逸品です。 酸味はそれほど強くないですが、柚子のさわやかな香りがほのかに感じられ、時々口の中に広がる鴨肉の脂っこさを一発で吹き飛ばしてくれます。


そして、最高のおかずは、この店の一番人気のおかずに選ばれた「マヌルチャンアチ(ニンニクの漬物:마늘짱아치)」です。よく見ると、単純ににんにくの茎だけで作られたものではなく、大根と明らかにどこかでよく見た形ですが、常識からして、ここには全く似合わなそうなものがたくさん入っています。



予想通り、こいつの正体はミニトマト。社長にこの正体をもう一度聞いてみてもやっぱりミニトマトが正解でした。この食品の相性に半信半疑で口に入れてみると...「ああ〜」という声が自ずと出てきます。ぶよぶよしたトマトの食感ではなく、サクサクした全く別の食感が感じられ、目を閉じて食べたら全くトマトとは気付かないでしょう。そして、酸っぱくて塩っぱい味のバランスが非常に素晴らしく、鴨肉を食べながらしょっちゅう手の出た最高のおかずでした。



平凡ながらも思ったより変わったおかずを観察し、味わっている間、いよいよメイン料理である味付け鴨焼きが出てきました。大きな皿の両側には、生サツマイモと玉ねぎが一握りずつ盛られて出てきました。やっぱり予想を裏切らないかなりの量です。



鴨肉は一口大に薄く切って赤いヤンニョム(調味料:양념)で和えてありましたが、その中でも鴨肉が透き通る感じがするほど新鮮に見えました。



鉄板を熱してから新鮮な鴨肉をのせて「ジイジイ」音をたてて炒めるように焼きます。キノコがもう少し欲しいなという物足りなさもありましたが、今日は肉の量が多いのでこれ以上の欲は出さないことにしました。



とにかく鉄板いっぱいに肉を載せましたが皿に半分以上の肉が残っていますね。結論として3回は焼くぐらいの量ですね。この満足感は?ウフフ~



肉が焼ける間に一緒に出てきた冷たいトンチミ(大根入りの水キムチ:동치미)の汁を飲みながらうちの小学生と話を交わしました。結論は寒さと交通のために結構大変だった今回の抱川/南楊州旅行のすべてのストレスが、ようやくあの油のようにぐんぐん抜けていくということ。



それにしても、ようやく最初の肉を焼いたばかりなのに、かなり多くの油が出てきました。 テレビで見ると、鴨の油は不飽和脂肪なので体に良いと言いますが、すでに私たちの体には脂肪はあまりにも十分なので、最大限食べる量を減らした方がいいですよね?



普通は味付けした肉は焼いているとたちまち焦げますが、不飽和脂肪の多いカモ肉は味付けをしても性質上、あまり焦げないようですね。しかもそれどころかおいしく焼けますね。



いつも肉類の一口目の試食はサム(쌈)から始まるのが鉄則。理由は鉄板のかも肉が焼きあがる前から、小皿に肉を乗せるのを待っていたからですね〜。新鮮なサンチュの上に鴨肉をたっぷり載せて、チャンアチの大根やニンニクも載せて、大きく包んで口に入れます。



「ウハハハ〜」幸せです。確かにあのマヌルチャンアチは神の一手のようです。今度はケンニプチ(エゴマの葉漬け:깻잎지)と一緒に...本来の味もさることながら食べたかったことと、すべてのスケジュールを終えてから食べる味はどんな料理よりも美味しいものですね。



しばらくして大食いの私たちは、あれだけの量のかも肉をすべてたいらげてしまいました。しかし、韓国人はバプシム(밥심)。いくらお腹がいっぱいになってもチャーハンを食べなければさびしいものですね。注文してから30分足らずで二人きりで鴨一匹をたいらげてご飯まで炒めて食べるこの堂々たる姿を見て、多分食堂の店主もびっくりしたことでしょう。



とにかく程良く味見だけにしようと堅い決意の上に、ニラともみ海苔をまぶしたチャーハン1人前を鉄板に炒めてみたら、これまたよだれが出てくるのはなぜでしょうか?



やっぱり欠かさずにトマト一つはもちろんのこと、食べ忘れていた浅漬けキムチを一つ乗せて、まるで飢えていた人のように猛スピードで食べてしまいました。そして洗い物を減らすために鉄板までスプーンで削るように食べてから、ようやくスプーンを置きました。



鴨肉は、コラーゲンが豊富で美肌効果があり、不飽和脂肪酸が多く、高血圧に良い食べ物で、昔からの保養食としてスタミナ補給にも良い食品として定評のある食べ物ですね。鳥の肉でありながら、牛肉や豚肉と似た感じがする豊かな味が一品でもあります。さらに観光を終えてリラックスしながら食べるかも肉は、他のごちそうに勝るものがありますね。もちろん、ここ茶山遺跡の近くには、豆腐や餃子、うなぎ等、様々な種類の飲食店がたくさんあり、他の所より好きな物を選びやすいですが、その中でひょっとして鴨肉を思いっきり食べたいときは、ここ「イェッナルト」を訪問してみるのも良い選択となるでしょう。



Map


地図:https://goo.gl/maps/VfO4n

住所: 京畿道南楊州市(キョンギドナミャンジュシジョアンミョンヌンネリ:경기도 남양주시 조안면 능내리) 12-7

電話番号:031-576-5233

営業時間:09:30〜21:30

価格情報:水炊き50,000 /かも焼き50,000 /鴨鍋50,000 /かも肉つくね10,000 /どんぐりジョン10,000 /エゴマカルグクス7,000 /キジ餃子5,000



おわりに


この二日間で紹介した抱川/南楊州旅行は比較的忙しく動いたものの、より多くの場所を紹介し、多くの場所を訪問しようと努力した割には、広い旅行の地域に比べ困難な交通、そして冬の寒さと短い日中時間のために、あまりにも余裕がない旅行になりました。だからといって私たちが訪問した観光地でがっかりしたところは、一つもなかったですね。一つ一つすべてがすばらしい見どころや体験イベント、食べ物があるところでした。今までの数々の旅行の中で最も多彩で、楽しかったことが多かい旅行だったと言っても過言ではありません。

特に冬将軍祭りのような見所は今のように寒い日に行ってこそであり、プラハ楽器博物館は、この旅行記を書いている間に、すでに二度も行ってきたし、抱川アートバレーはうちの小学生とまたこの夏に必ず行こうと約束までしたところです。さらに、南楊州総合撮影所と茶山遺跡も面白い観光スポットでした。そして、私たちが行けなかった抱川の山井(サンジョン:산정)湖と鳴聲山(ミョンソンサン:명성산)、南楊州モンゴル村など、多くの名所が抱川と南揚州一帯のあちこちに隠れていますね。そして意外に近いので、ちょっと外出する気分で行けそうなエリアだいうのが最大の利点でもあります。

行きたいところに二箇所くらい立ち寄って、美味しいものも食べて周辺を見回してくるなら、今回の旅行で紹介したどこに行ってもきっと楽しい旅行になりますね。冷たい冬の風が吹いても、私たちの周りには、寒い季節だからこそ行うことができる楽しみがたくさんひそんでいるので、あまり縮こまらずに、むしろこの冬を楽しみながら寒さに勝つ冬将軍旅行をしてみるのも越冬の良い方法ではないでしょうか?




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