1. 焼酎(希釈式)に入っている材料
- 主材料: 米、麦、サツマイモなどを発酵⇒蒸溜⇒精製して作ったエタノール(酒精)
- 副材料: 度数に合わせてエタノールに水を混ぜる
2. 味の評価
- 辛さ: ☆☆☆☆☆
- 塩味: ☆☆☆☆☆
- 甘さ: ★☆☆☆☆
- 酸味: ☆☆☆☆☆
3. 焼酎についての簡単な紹介
韓国人は「お酒」と言えば「焼酎」を真っ先に思い浮かべるほど焼酎は一般的です。味が良くアルコール度数も高い割に値段が安いため、長い間大衆の人気を得て来ました。
韓国を代表するお酒ですが、その起源はアラビアの「アラク」から始まっています。
チンギス・カンが西方遠征でアライバの「アラク」というお酒をモンゴルに持ち帰り「アラク」という名前で定着させました。
モンゴル帝国のクビライ・カンが高麗時代に日本征伐のために韓国に兵を送った際、この「アラク」が持ち込まれ「焼酎」になりました。
この時クビライ・カンの駐屯地が開城、安東、済州島でした。この3か所は現在の焼酎の名産地でもあります。
当時焼酎は穀物を沸かして作った蒸溜式の酒でしたが、高麗時代に続き朝鮮時代まで焼酎は貴い穀物を利用して作ったものなので、貴族やお金持ちだけが口にした高級酒でした。
高麗時代末期から朝鮮時代を経て日本統治時代の初期までは蒸溜式の純穀物酒を製造していましたが、1960年からは穀物酒ではなくサツマイモ、糖蜜などで作ったエタノール(酒精)を水で割った希釈式に製法が変わりました。現在韓国人が口にする焼酎は伝統的な蒸溜式ではなく希釈式の焼酎です。
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焼酎は清く透明でアルコール含有量(おおよそ21度)が高く、最初の一口は甘く、後味はさっぱりしています。
高いアルコール含有量に比べて値段が安く、少し飲んでもすぐ酔えるので一般的に人気があります。
韓国人は脂肪分が多い豚肉料理が好きですが、この脂っこい肉料理と後味のさっぱりした焼酎がよく合ってより多く飲まれるようになりました。
焼酎についての面白い調査資料があります。人は嬉しい時はお祝いのために、良くない時には慰めのためにお酒を飲みます。
しかし焼酎は特に、悲しかったり気の重い話しをする時や心配事を相談する時などに飲まれます。
高いアルコール含有量の焼酎を飲んで早く酔って悪い事を忘れたかったり、酒気を帯びて本音を打ち明けやすくなるからではないかと思います。
そのため韓国ドラマや映画では、悲しい事のあった主人公が焼酎を飲むシーンがしばしば登場します。
焼酎は高麗時代から今までほぼ800年の間にわたって、韓国人の疲れた生活をいやしてくれる友のようなお酒です。
だからお酒を飲みたくなったら焼酎が思い浮かぶくらい愛されて来たのではないかと思います。
旅先で友達とケンカになったり、急に遠くに住む家族に会いたくなったら「お酒」でなぐさめてみてください。
(wikipediaで詳しく見る : クリック )
4. 焼酎の種類
焼酎は元々アルコール含有量が21度と強い酒ですが、健康な食生活に対する関心が高まるにつれ16度まで度数を低くしたものも出てきました。
また女性のためにアルコール含有量を低めてレモンやゆず、ザクロ等を入れたフルーツ焼酎もあります。
そして地方によって味が少しずつ違う地域焼酎もあるので多様な焼酎を楽しんでみてください。
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5. 焼酎をよりおいしく楽しむ方法
焼酎は一口目は少し甘く、後味がさっぱりしているので油っこい料理とよく合います。
三枚肉の焼き肉、マクチャン、豚足のような油っこい豚肉料理を食べる時は、焼酎と一緒に食べるといいです。この時焼酎は冷たくして飲むとおいしいです。居酒屋では焼酎を若干氷らせたサービスもあります。
主な焼酎はアルコール含有量が21度と強いのですぐ酔ってしまいます。お酒に弱い人は16度に低めたものを、焼酎の苦みが苦手ならフルーツの香りと甘味のあるフルーツ焼酎を試してください。
また焼酎の苦みが苦手な人はビールに混ぜて楽しむ人もいますが、これを「ソメク」と呼びます。焼酎は強くて苦く、ビールはお腹がふくれる割には酔わないのに比べて、「ソメク」は満腹になるビールを少なく飲んでもすぐに酔えます。特に日本ではやっているお酒です。
韓国を代表する焼酎、口に合わせて、料理に合わせて、雰囲気に合わせて楽しんでください。