Holiday Journal

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咸陽/南原 #6 - 智異山(チリサン:지리산)に向かうクネクネとした美しい道「悟道峙(オドジェ:오도재)」 - (Korea Tour)
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最終更新日 : 2017/02/18

旅行地域 : South Korea
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コマーシャルにでも出てきそうなきれいな道路が韓国にもあります。慶尚南道(キョンサンナムド:경상남도)咸陽郡(ハミャングン:함양군)咸陽邑(ハミャンウプ:함양읍)九龍里(グリョンリ:구룡리)から馬川面(マチョンミョン:마천면)義灘里(ウィタンリ:의탄리)に続く県道悟道峙(オドジェ:오도재)はクネクネした峠道を一望できるとても特別で美しい道路です。咸陽の人は悟道峙と呼んでいますが、他の地域では「ジアンチ(ジアンジェ)」と呼び、最近では峠の入り口から道路全体を悟道峙と呼んでいます。今も地図上の公式名称ではクネクネした部分だけ「ジアンチ」と表示されていて、道の頂上部分には悟道峙と表記がしてあります。昔、内陸から物々交換するために南海方面に来るには、智異山(チリサン:지리산)のジャントモク(장터목)まで行かなければなりませんでしたが、この時、どうしても通らなければならなかった峠道がこの道でした。建設交通省が選んだ「美しい道路100選」に選ばれたこの道。行ってみましょうか?



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九龍里の県道に沿って南原(ナムォン:남원)に至る国道24号を越えようとすると、遠くの丘に特長のある道が見えます。蛇がからだを動かして山を越える形のようでもあって、本当に面白い形の道ですね。走っていると「智異山に行く道」という道しるべが出ていて、ここから二つの峠を越えたら南原に至る道が出てきます。



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九龍川を渡ってジョドン村会館の前を通りかかって写真を撮っていると、頭にタオルを巻いた町内のおばあさんが不思議な目で眺めています。「ここに何か撮るものがあるのかい?」道路がきれいなので写真を撮っていたと言うと「上がるのが大変なだけで、何がキレイなんだ?」と言われました。この道が見たくて遠い所から来た人もいますが、昔は荷物を頭に載せてこの峠を越えて行った人たちにとっては、ぞっとするほどいやらしい道だったはずです。とにかく、村の会館を経ぎたら緩やかな傾斜の坂道になり、まもなくクネクネしたジアンジェの上り坂が見えて来ます。



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曲がった峠道を少し上って来ると脇道に展望台があって、たった今あがって来た道路が一望できます。くねくね曲がった道がとてもきれいですね。天気がもう少し恵まれていたらもっと素敵な写真ができたでしょうに、少し残念です。夜景を撮るために日暮れ前に南原に行かなければならないので、ここで夜になるまで待つこともできず、あれもこれも残念な日ですね。



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この道を上がると悟りを得られるという昔の伝説があります。そのせいか朝鮮時代の15世紀に鄭汝昌(ジョン・ヨチャン:정여창)、金宗直(キム・ジョンシク:김종직)、金馹孫(キム・イルソン:김일손)、兪好仁(ユ・ホイン:유호인)、西山大師(ソサンデサ:서산대사)など、多くの儒学者や修行者がこの峠を越えたそうです。私もこの道を越えたから一つくらい悟りを得たんでしょうか?



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ここに来ると、そう簡単には離れられません。見ていても見ていてもずっと見ていたい、とても素敵な道です。智異山の裾野は高く、空に触れ、一つ曲がるともう一つのカーブが現われます。今度のカーブが最後かと思うともう一つカーブがでてきて、あとでうしろを振り返ると本当に美しかった私たちの人生のように感じられますね。



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こののためにわざわざ来なかったとしても峠を登ったところで、きっとふり返るようになるでしょう。悟道峙を越えれば智異山の第1門に着き、ここからは俗世間を離れてひたすら山と空だけが迎える深い山奥への道に入っていきます。



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山を越えると道の脇に「昔の居酒屋」と言う看板が見えます。不思議で気になったのでマッコリでも飲んで行こうかと入って見ました。



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春になってから営業を始めるのか、今は開店休業状態のようですね。とても古い小さな小屋があるところから、昔は山を越えてここでのどを潤して、疲れた足をしばらく休めて行ったんでしょうね。人が二人横になったらいっぱいになるくらいの小さな板葺きの家を見たら、ここで通りすがりの客を相手に生活していた人のことを想像してしまいました。



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こんなに小さな小屋は初めて見たし、ここで売っていただろうマッコリ一杯がどんな味だったのかも気になります。峠を越えて息がゼーゼー切れていたとき、ここに座って、年寄りのあるじが親指がしっかり浸かったお酒を一杯持って来たら、それこそたまらない味だったでしょうね。



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居酒屋を後にして、もうひと越え頂上まで上がってくると海抜773mの「智異山第1門」が見えます。ここには駐車場と展望台、そして簡単なレストハウスがありますが、朝鮮時代の文人や画家たちがここの風光を見て詠んだ詩が石に刻んであちこちに置いてあります。



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昔は悟道峙の頂上に城隍堂(ソンファンダン:성황당)があったといいます。峠を越えた通行人が歩みを止めて祈った場所でしたが、2003年の智異山に行く道の開通式の時に、山神碑を立てて再び祈れる場所にしました。こんなものに出会ったら祈ってみなくては。もしかしたら、願いが叶うかもしれないじゃないですか。



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智異山第1門の門樓の右手には「悟道山靈神之位(オドサンリョンシンジウィ:오도산령신지위)」と刻まれた小さな碑石がある山神霊の碑閣が長細い石の上に立っています。南海から海産物を背負ってこの山を越え、咸陽を通って内陸に運んでいた人々にとって、この峠は涙の峠であったはずです。そして新羅時代から朝鮮戦争まで、この峠は常に防御線となっていた所ですが、向こうの燭洞(チョクドン:촉동)には避難して来た駕洛(カラク:가락)国の王の宮殿跡もあります。彼らの願いがここに集まって碑石が向く智異山の天王峯に願いを放ちます。



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平日の昼間の旅行のせいでしょうか? 智異山第1門樓に上がってあたりを見回すと、人影はなく、山と空以外には何も見えません。ひたすら天と地の間に私しかいない静まりかえった感じが何とも言えません。この殿閣を越えて山を少し上がると1.6km 程離れた法華山(ポッパサン:법화산)の頂上が見えます。



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智異山第1門を通過して丘をしばらく下ると、広々とした駐車場がある智異山眺望公園があります。そこの東屋に上がると老姑壇(ノゴダン:노고단)から天王峯までの智異山の主陵線を一望できます。ところでしばらく空の下でひとりぼっちになった気分を満喫していたのに、空からポツポツ雨が落ち始めました。もう少し晴れていたらもっと素敵な風景だったでしょうに、ちょっぴり残念ですね。あの遠くにうっすら見えているシルエットが天王峯(1,915メートル)の頂上です。


咸陽から智異山に登る最短距離のコースは悟道峙を越えていく道です。蛇のようにクネクネした美しい道路に従って智異山の主陵線も一望し、大自然の母と呼ばれる智異山の裾で今までの心のしこりをぜんぶ落として行ってください。



+ 住所 : 慶尚南道咸陽郡咸陽邑九龍里山 (キョンサンナムドハミャングンハミャンウプグリョンリサン:경상남도 함양군 함양읍 구룡리 산) 119-3 (ジアンジェ(지안재)住所)


Map

Address: 경상남도 함양군 함양읍 구룡리 산119-3 / 대한민국 경상남도 함양군 함양읍 구룡리 산119-3


함양, 지리산, 오도재, 옛날주막
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